親子の距離感はとても難しい
親子の距離感を適度に保つのは難しく、悩まれる子は多いです。
きっと誰しも「わかってくれない」と不満を抱いたり、「こんな風だったらいいのに」と感じたことはあるでしょう。
一方、「親のことは尊敬している」「わかってくれているところが大きい」と親に好印象を持つ子の話もよく聞きます。
子どもが肯定的な印象を持ちやすい親の特徴について、考えてみます。
子どもから好かれている親の4つの共通点
1.話を聞く時間を作ってくれる
「話し上手」よりも「聞き上手」な方が子どもに求められやすいもの。
何でもない日常の話や、学校での悩み、友達の愚痴などを、しっかり聞いてくれる親には子どもも肯定的な印象を抱きやすいようです。
中でも、一度手を止めて向き合って話を聞いてくれると、親身に考えてくれていると感じやすくなります。
親からしたらなんでもない話でも、子どもにとっては重要な相談であるときも多いです。
「ねえねえ聞いて」と言ってくるうちは、しっかり耳を傾けてあげるのも大切なんですね。
2.家族以外と過ごす時間も楽しんでいる
家庭外の時間も自由に楽しんでいる親を羨ましがるお子さんは多く、自分もそうなりたいと感じやすいようです。
「子どもが第一優先」「家族が何よりも大切」と思う気持ちもとても大切ですが、自分自身の時間を楽しむ余裕を持っている大人に憧れやすいんですね。
「子どもは子どもの時間を、親は親の時間を楽しむ」と上手に割り切り、子ども自身の時間も大切にしてあげるのがよいでしょう。
3.踏み込みすぎないように察してくれる
「目をかけてほしいけど、放っておいてほしい」
思春期の子は難しく、甘えたい気持ちと自立したい気持ちの間で常に葛藤しているんです。
子どもが話しにくい話題や、不安定になっているとき、空気を察して距離を取ってくれると、とてもありがたく感じます。
心配な親の気持ちは一度ぐっとこらえ、子どもの「そっとしておいてほしい」を汲み取れるといいですよね。
4.兄弟や父親との関係にフォローを入れてくれる
思春期は家族との関係にも溝が生じやすい時期。
兄弟姉妹の些細な一言に敏感になったり、父親の無神経さに苛立ったり。親戚との付き合いなども、人見知りの子にとっては特に負担に感じやすい時期。
そんなとき、間に入ってフォローしてくれる存在は何よりの支えとなります。
言葉を補ってあげたり、言いたくないことは言わずにいられるような橋渡しがありがたいもの。
さりげなく間に入り、クッションとなってあげられるといいですよね。
まっすぐな愛情はいつか必ず受け取られる
子どもがひとり立ちしていくには、親と口をきかない期間や思い切り反発する時期も必要。
しかしそんなとき「私はよい親じゃなかったのかな」「正しくなかったのかな」と悩む親御さんも多いですよね。
親子だからこそ素直に伝え合えなかったり、不器用な言葉になるときもあるでしょう。
ですが、一度親子の距離があいたあと、大人になるにつれて親を好きになる人も多いもの。
「どんな親であったら子どもは嬉しいか」「自分自身どんな親でいられたらよいか」
子どもが思春期に差しかかったとき、ふと考えてみるのも良い機会になりそうです。