夏の電気代が下がる!「エアコン」の冷房効率を上げるために“掃除すべき5つの場所”「気にしてなかった」

家のこと

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2025.08.26

以前よりも「エアコンの効きが悪い……」と感じたことはありませんか? それはもしかすると、エアコンに汚れが溜まっている可能性も。冷房効率や電気代に直結するため、定期的なクリーニングが重要だそうです。今回は、エコテクソリューション株式会社の三富俊和さんに「掃除をすべき場所の掃除方法や頻度、注意ポイント」を教えていただきました。

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教えてくれたのは……三富俊和さん

三富俊和さん

ものづくりのチカラで『企業と地球を元気にする』エコテクソリューション株式会社の代表取締役社長。2006年に開発した「次世代節水装置『JET』」はその画期的なアイデアと高い節水効果が認められ、日本含む世界6か国で特許を取得。顧客に応じた細やかな対応力とイニシャルコストのかからないビジネスモデルの導入により、高い顧客満足の獲得につながっている。

エアコンを効率的に使うために重要な「フィルター掃除」

三富さんによると、エアコンを効率的に使うためには掃除すべき場所があるとのこと。中でも特に重要なのが、“フィルター掃除”なのだそうです。掃除方法や頻度について、教えていただきました。

汚れたフィルター出典:stock.adobe.com

三富さん「エアコンを効率的に使うためには、フィルターのホコリ除去は必須です。フィルターが汚れていると冷房効率が下がり、消費電力が5〜10%も増加してしまいます。

自宅でできる簡単な掃除としては、フィルターのホコリを掃除機で吸い取り、水洗いして乾燥させる方法がおすすめです。掃除頻度は2週間に1回程度が理想的です。こまめに行うことで冷房効率がアップし、電気代の節約につながります。フィルター掃除と併せて、本体カバーの拭き掃除も行いましょう。」

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エアコン内部の「熱交換器」

フィルター掃除に加えて、熱交換器も注目すべき場所だと三富さんは言います。素人が掃除できない場所なため、プロにクリーニングを依頼するタイミングを聞きました。

エアコンを点検する人出典:stock.adobe.com

三富さん「熱交換器には、ホコリやカビが溜まりやすく、効率低下やニオイの原因になります。内部の掃除は専門知識が必要なため、1~2年に1回程度の頻度でプロの業者に依頼することをおすすめします。素人が分解して掃除すると、故障や感電のリスクがあるため避けましょう。効きが悪くなったり、異臭がしたり、黒いカビが見えたりしたら、プロにクリーニングを依頼するタイミングです。

また、エアコンから水漏れが発生する場合がありますが、これは室内と室外の温度差で結露が生じた結果です。この問題は、フィルター掃除だけでは収まらず、本体の熱交換器の汚れが原因となることが多く見られます。熱交換器をキレイにしないと余計な電力がかかってしまうこともあるため、注意が必要です。」

エアコン内部の「送風ファン」

エアコン吹き出し口出典:stock.adobe.com

三富さん「送風ファンもホコリやカビが溜まりやすい部分で、効率低下や異臭の原因になることがあります。こちらも専門知識が必要なため、熱交換器と同様に定期的なプロの業者によるクリーニングをおすすめします。」

吹き出し口

エアコン確認する人出典:stock.adobe.com

三富さん「吹き出し口の掃除は、自分で簡単に行うことが可能です。吹き出し口の見える範囲を固く絞った布で拭き取り、清潔な状態を保ちましょう。」

室外機

室外機出典:stock.adobe.com

三富さん「エアコンの冷房効率を上げるためには、室外機の掃除も重要です。室外機の内部や周辺にほこりや落ち葉、ゴミなどの汚れが溜まると、空気の循環が妨げられ冷暖房の効きが悪くなります。掃除することで熱交換効率が回復し、快適な温度が保たれやすくなり、電気代の節約につながります。

また汚れが溜まる場所は熱交換器(アルミフィン)なので、表面的な汚れをホウキやハケで取り除き、アルミフィンの洗浄だけをしましょう。内部の洗浄などカバーを外した作業は電装部品を濡らす可能性があるので避けた方が良いです。基板が濡れてしまうと故障、発火等につながる恐れがあります。自分では落とせない汚れやカビ、フィンや内部の洗浄が必要な場合は、1~2年に1回程度のペースでお掃除のプロに依頼すると安心です。」

エアコンを効率的に使うためには、フィルターや内部の汚れを定期的に掃除することが重要です。これにより冷房効率がアップし、電力消費を抑えることにつながります。自分でできる範囲の掃除と、プロによるクリーニングを組み合わせて行い、快適でエコな夏を過ごしてくださいね!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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