なぜモノは増えるのか?
モノは勝手に増えるのではなく、心の不安 × 習慣のクセ × 情報の影響が重なって増えていきます。モノが増えすぎてしまう要因を知ることが、片付けの第一歩です。ご自身がついモノを増やしすぎてしまっている要因を知ったうえで、片付けに取り組んでいくことで、より効率的に片付けを進めていくことができます。是非参考にされてください。
⒈心理的要因
- まだ使える、いつか使うかも……という気持ち→ 「使わないけど捨てられないモノ」が家に残ってしまいます。判断軸をモノではなく、「今」使っているかどうかで、モノと向き合いましょう。
- 人からもらったモノ・思い出の品を手放すのが怖い→ モノそのものではなく気持ちを大切にしていると、いつまでも手放せません。いただいた時点でくださった方の気持ちは十分にいただいている、と捉えて「今」の気持ちを最優先に、モノと向き合いましょう。
- 災害・値上げ・不足への不安からストックを持ちすぎる→ 必要量を決めると安心感とスペースが生まれます。これだけあれば安心という適正量を探ってみましょう。
モノを失うことへの不安や恐れといった、心理的要因からモノをつい買ってしまい、手放すことができない……という方は、改めて、モノではなく自分自身にフォーカスして、モノと向き合っていきましょう。
⒉行動・習慣的要因
- お得・限定・まとめ買いの誘惑→ 本当に必要かしっかりと吟味して、カゴに入れましょう。
- 「収納が多い」=モノを持てると思ってしまう→ 空間があると入れてもいいと思うのではなく、余白を意識しましょう。余白の分だけ、片付けもラクに行えるようになります。
- モノの住所が決まっていない「分ける」「戻す」ができていない→モノの住所を決めて、戻しやすくすることで戻すを習慣にしましょう。また、アイテムごと収納を分けることで、何がどこにあるか把握できるようになるので 、同じものを買ってしまうことを防げるようになります。
買い物の癖や習慣といった、行動・習慣的要因でモノを増やしてしまう……という方はなんとなく過ごしている暮らしを、俯瞰して観察する視点をもって見つめ直してみましょう。
⒊環境・情報的要因
- 「これ便利!」「これ流行ってる!」という情報過多→ 必要でなくても「持っていない不安」を感じやすいので、意図的にSNSを見る時間、買い物に行く回数を減らしましょう。
- 自分は減らしたいけど、家族が捨てたくない→ 「共有スペース」と「自分のスペース」を分けて、まずは自分のスペースの片付けを終わらせましょう。家族共有のモノの量を、意識してもらうことも大切です。
モノの量=管理する手間=消費する時間=片付けに悩む時間と考えると、片付いていない空間だけでなく、時間や大切なエネルギーまでも消費してしまっていることになります。整理収納はモノを減らすことではなく、自分を大切にするためのもの。何を持つかよりも、どう付き合うかが大切です。自分とモノのちょうどいい関係を見つけていくために、モノではなく「人」を主役に「私」を主語にして「私」がどうしたいかでモノと向き合ってみませんか?
 
                         
                            




 
                                         
                                         
                                         
                                         
                         
                         
                         
                         
                        