NGその1.フローリング
フローリングは、見た目以上にデリケートな素材です。クエン酸でお手入れすると、フローリング表面の塗装やワックスが剥がれるおそれがあります。
ツヤがなくなったり、白く濁ったように見えるなど、目に見えるような劣化が生じる可能性もあるため、安易に使うのは避けましょう。
フローリングは、中性の住宅用洗剤や薄めた台所用洗剤を使い、やわらかい布で拭き掃除するのが適切です。
NGその2.コンクリート
ガレージやベランダなど、コンクリートの部分にもクエン酸は使えません。コンクリートの素材はアルカリ性で、酸性のクエン酸をかけると化学反応を起こしてしまうんです。
その結果、表面がザラついたり、粉をふいたようになったりすることも……。繰り返し使うとひび割れの原因にもなります。
掃除するなら、ほうきや中性洗剤でサッと汚れを落とす程度にとどめましょう。
NGその3.大理石などの天然素材
見た目が上品で人気の高い大理石。しかし、お手入れには専用のクリーナーが必要です。
「大丈夫だろう」と自己判断でクエン酸を使うと、大理石の主成分である「炭酸カルシウム」が溶け出すおそれがあります。
ツヤがなくなったり表面がざらついたりするなど、素材の劣化は避けられません。大理石ならではの高級感が台無しになってしまいます。
クエン酸は水アカに強い洗剤ですが、キッチンの天板や洗面所のカウンターなどに天然素材が使われている場合は、クエン酸のお手入れは控えましょう。
クエン酸の使い方を見直して
家中のお手入れに便利なクエン酸ですが、使い方を間違うと素材を傷めるリスクがあります。クエン酸は正しく使ってこそ効果を発揮します。今一度「使える場所・使えない場所」を見直しましょう。