「追越し禁止」は間違い!
今回ご紹介するのは、道路でもよく見かけるこちらの標識。ふたつの矢印に赤い斜線が入っています。
見た目は、「追越し禁止」のように見えますが、じつは間違いです。仮に運転免許試験で「この標識はどんな意味ですか?」と問われたときに、追越し禁止と答えると不正解になります。
本当の意味は?
この標識の本当の意味は、「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」です。どういうことかというと、追越し自体が禁止されているわけではありません。
センターラインをまたいで右側にはみ出しての追越しが禁止されているだけで、車線内での追越しは認められています。
ちなみに、「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」の区域には、一般的には黄色いセンターラインが引かれています。標識に気付かなかった場合は、センターラインが黄色のときははみ出して追越してはいけないと覚えておきましょう。
「追越し禁止」の標識はコレ!
「追越し禁止」の標識は、センターラインをはみ出すかどうかに関係なく、追越し行為自体が禁止されます。「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」標識の下についている“補助標識”に、「追越し禁止」と書かれている区間がその対象です。
この補助標識がついている区間は、追越し行為をすると違反になりますので注意しましょう。
標識の正しい意味を理解しよう
「追越しのための右側部分はみ出し通行禁止」は、“追越し全般がダメ”という意味ではなく、“センターラインを越える追越しがダメ”という標識。細かな違いですが、意味をきちんと知っておくことで、安全への意識がぐっと高まります。
毎日の運転に慣れている人こそ、見落としがちな標識かもしれません。日頃見慣れた標識でも、意味を正しく理解することが安全運転につながります。今一度、確認してみてください。



