「スクールゾーン」の意味ではなかった!
青地に人型のシルエットが描かれた標識、きっと誰もが一度は見かけたことがあるかと思います。学校に通うような様子から、なんとなく“スクールゾーン”のような印象を受けますが、これは不正解です。運転免許試験で出題された場合、スクールゾーンという答えは×となります。
正しい意味は「横断歩道」
こちらの標識は、横断歩道がある場所に設置されているものです。つまり、正式には「近くに横断歩道がある」ことを知らせるためのもの。信号機の高さに設置されていることが多く、「この先に横断歩道があります」と伝える大切な標識です。
似ているけれど、違う意味を持つ標識
「横断歩道」の標識と間違えやすいのが、こちら。黄色地で色こそ異なりますが、白地の人型シルエットはとても似ています。しかし、意味はまったく異なります。
正しくは、「学校、幼稚園、保育所などあり」という意味の標識です。設置場所についても、明確なルールが定められています。
・学校、幼稚園、保育所などの手前50mから200mの間の道路左端
・学校、幼稚園、保育所から1km以内の通学・通園路の道路左端
この標識は、周囲に警戒を促すためのもの。「子どもが多く通る場所なので注意を」という意味を持ちます。
そのため、近くに横断歩道があるとは限りません。登下校の時間帯などは特にスピードを落とし、ブレーキに足を添えておくと安心ですね。
※「学校、幼稚園、保育所等あり」標識について、法令では施設の手前50m〜200mの範囲や、通学路では施設の出入口から概ね1km以内とされていますが、具体的な設置距離は「注意の必要があると認められる地点」という条件に基づき、道路管理者が現場の状況を総合的に判断して決定します。あくまで「目安」として理解してください。
標識の意味を知ると安全意識が変わる
毎日通る道にある標識、なんとなく目に入っているだけで意味までは気にしていない、という方も多いかもしれません。しかし、正しい知識を持つと運転するときの注意力がぐっと高まります。
運転免許を取得してから年数が経っている方は、これを機に標識の意味について振り返ってみませんか?



