NGその1.適量を使わない

キッチンハイターの効果をしっかり発揮させるには、決められた量を守って使うことが大切です。薄すぎると殺菌・漂白の効果が弱まり、濃すぎると逆に素材を傷めるおそれがあります。
キッチンハイターの使用量は、用途によって異なります。
〈除菌・漂白・消臭の希釈目安〉
まな板・食器・きゅうすなど:5Lの水にキャップ約2杯
ふきん・台ふきん・おしぼりなど:5Lの水にキャップ約1.2杯
ドアノブ・取っ手など:1Lの水にキャップ約0.4杯
※キャップ1杯は約25mlです
なんとなくの目分量で薄めてしまうと、せっかくの成分が十分に働かないこともあるため、用途に合う希釈目安を守りましょう。
NGその2.つくり置きの希釈液を使う
希釈液をまとめてつくり、スプレーボトルなどに保管する……。じつはこれも、キッチンハイターの効果が下がるNGな方法です。
薄めたハイターは時間とともに次亜塩素酸ナトリウムの分解がすすむため、時間が経つと除菌力が大きく下がってしまいます。さらに怖いのは、保存する容器によっては化学反応が起こり、容器が劣化したり破裂する危険もあります。
キッチンハイターの効果と安全性を高めるためにも、その都度、使う分だけ薄めるのが適切です。
NGその3.直射日光が当たる場所で保管する

もうひとつ見落としがちなのが「保管場所」。キッチンハイターの主成分である次亜塩素酸ナトリウムは、光や熱にとても弱い性質があります。
直射日光が当たる場所や高温になる場所に置いておくと、成分が分解されてしまい、いざ使おうと思ったときには、次亜塩素酸ナトリウムの濃度が著しく下がっていることもあるんです。
ボトルのキャップはしっかり閉めて、できるだけ涼しくて日の当たらない棚などにしまっておくのが適切。キッチンやベランダ近くは高温になりやすいため、置き場所として使用するのは避けましょう。
正しい使い方で、ハイター本来の力を発揮
キッチンハイターは、正しく使ってこそ効果を発揮します。希釈目安や保管場所に注意して、毎日の掃除に役立てましょう。

