教えてくれたのは……赤穂化成株式会社
海洋深層水やにがりなどのミネラル製品を中心に展開する総合化成品メーカー。兵庫県赤穂市に本社を構える。江戸時代より続く塩づくりの事業を継承して進化させ、海水由来の製品へと結実させている。
お米をもっとおいしく食べたい!実は「にがり」が最強だった
お米をおいしく炊く方法として、みりんやお酒を加えるテクニックはよく知られていると思います。赤穂化成株式会社によると、そのほかにも「お米の甘味やふっくら感を引き出す裏ワザ」はいくつもあるそうですよ!
それぞれの方法のポイントは以下のとおりです。
- みりん、お酒:古くなったお米の臭いを和らげ、糖分の力で自然な甘みをプラスします。
- 木炭(備長炭):炊飯時に入れると、臭いを取ってミネラルを加え、お米の味が引き立ちます。
- サラダオイル:油分が米粒をコーティングし、ツヤとハリが生まれます。臭い対策にもなりますが、オイルの種類によって風味が残ることもあるので、注意が必要です。
その中でも「にがり」は、味も栄養も底上げしてくれる頼れる存在

数ある裏ワザの中でも「にがり」は、ほかの方法とは違い、ミネラルの力で“味”と“栄養”の両方を引き上げてくれるのが魅力とのこと。
赤穂化成株式会社が実施した炊飯モニター試験(平均年齢43歳/55名)では、約6割の方が、にがりを加えたごはんを「おいしくなった」と評価。「つやが良い」「甘みが増した」「粘りが良くなった」といった感想が寄せられたのだそうです。
実際に「にがり」を入れて炊飯してみた!
そこで今回は、赤穂化成株式会社の方に教えていただいた方法で、実際ににがりを使って炊飯してみました。
方法はとても簡単です。お米2合に対して、目安で大さじ1杯(15ml)のにがりを加えて炊くだけでOKとのこと。
(商品パッケージに目安量が記載されていることが多いので、にがりの濃度により加える量は調整してください。)

炊きあがったごはんを食べてみると……

普通に炊飯したときよりも、ふっくら感がしっかり感じられて、ほどよい粘り気もありました。粒立ちがよく、つややかな見た目も印象的。家族からも「今日のごはん、なんか違う!」と好評で、ごはんのお供がなくても白米だけで食べたくなるおいしさでしたよ。
「にがり」を入れると、なぜお米がおいしくなるの?
たった大さじ1杯しか加えていないのに、なぜ炊き上がりにこんなに違いが出るのでしょうか。そのヒミツは、にがりに含まれる「マグネシウム」がカギ。おいしさがアップするだけでなく、栄養面でもうれしい効果があるそうです。
炊飯時に「にがり」を加えることで、主成分のマグネシウムが米の細胞壁に付着し、炊飯中に細胞が壊れるのを防止。これにより、水分と旨みがしっかり閉じ込められ、お米はベタつかず、ふっくらとつややかに炊き上がるのだそうです。
さらに、不足しがちなマグネシウムを補えるのも、うれしいポイントとのこと。白米は精米の過程で、玄米のぬか層や胚芽とともにビタミンやマグネシウムなどが失われますが、にがりを加えることでその栄養を手軽にプラス。
特にマグネシウムは、骨や歯の形成に必要なだけでなく、体内の多くの酵素の正常な働きを助け、エネルギー産生や血液循環の維持にも必要な栄養素。おいしさと健康、どちらも叶えてくれる「にがり」は、一石二鳥の名脇役ですね!
毎日の炊飯に、ほんのひと工夫を加えるだけで、お米の味わいと栄養がぐんと高まります。 「にがり」を取り入れて、いつものごはんをもっとおいしく楽しんでみませんか?



