大掃除前に知りたい。プロが隅々まで見逃さない“お風呂の汚れスポット&掃除術3選”

家のこと

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2025.12.26

毎日お風呂掃除をしていても、つい手が回らない場所はありませんか? 気づかないうちに汚れが溜まり、すっきり感を損ねてしまうことも。大掃除のタイミングで隅々までキレイにしたいところですよね。そこで今回は、お掃除のプロである、家事代行マッチングサービス「タスカジ」のみけままさんに「普段の掃除で見落としがちな“お風呂の汚れスポット”」を3つ教えていただきました。

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教えてくれたのは……タスカジのみけままさん

タスカジのみけままさん出典:taskaji.jp

家事代行マッチングサービス「タスカジ」の人気ハウスキーパー。20年以上もの間、家事代行・ハウスクリーニングに携わり、経験を生かしたテクニックで家中の汚れをピカピカに。レビュー評価が圧倒的に高く、熟練の掃除ワザでリピーター続出。タスカジで講師としても活動している。テレビ・雑誌・WEBなど各種メディアにも多数出演し、生活に役立つ家事ワザを紹介している。

お風呂の「見逃しがちな汚れスポット」3つ

お風呂掃除は毎日の習慣になっていても、つい見落としてしまう場所があります。気づかないうちに汚れやカビが溜まってしまい、「なんだかお風呂がすっきりしない……」という原因になることも。

今回は、“見逃しがちな汚れスポット” を3つご紹介しますので、大掃除の際にぜひチェックしてみてくださいね!

注意点

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  • カビ取り剤を使用する場合は、必ず換気しながら、おこなってください。また、薬剤が身体に付着しないように、帽子、保護メガネ、マスク、ゴム手袋、レインコートなどを着用しておこなうと安心です。
  • クエン酸と塩素系のカビ取り剤が混ざると、有毒ガスなどが出る可能性があるため危険です。同時に使用しないように注意してください。

1.浴室乾燥フィルター

ホコリやカビが溜まりやすいのに、普段のお掃除では手をつけていないご家庭が多いのが、「浴室乾燥フィルター」です。私がお仕事ではじめて伺うお宅は、必ずチェックするようにしています。

今回は、パネルにフィルターがついているタイプ(エアコンのフィルターのようなイメージ)のお掃除方法をご紹介します。不織布タイプのフィルターもあり、上記の方法が適さない場合もあるため、取扱説明書を確認してからおこなってください。

用意するもの

  • お風呂用の洗剤
  • やわらかいスポンジ
  • 必要であれば、カビ取り剤

掃除方法

1.電源が落ちていることを確認し、フィルターを外します。電源を切ったばかりで熱をもっている場合は、少し時間をおいてから外してください。裏返してシャワーをあてると、ホコリを一気に落とすことができます。

フィルターを外す

2.残った汚れは、お風呂用の洗剤を吹きかけ、スポンジでサッとこすり洗いします。カビがある部分は、カビ取り剤を部分的に使ってもOKです。

フィルターを洗う

3.水でしっかりと洗い流し、十分に乾燥させたら、フィルターを元に戻して完了です。

フィルターを洗い流す

2.天井

天井は、普段の掃除ではなかなか手が届かず、放置されがちな場所です。浴室乾燥機を使うご家庭では、天井についた水滴が乾いて輪ジミや水アカになったり、黒カビが発生したりすることも多く見られます。

用意するもの

  • フロアワイパー
  • クロス
  • 汚れに適した洗剤

汚れに適した洗剤を使う

軽い汚れであれば「ウタマロクリーナー」、水アカの場合は「クエン酸スプレー」、黒カビの場合は「カビ取り剤」を使うのがおすすめです。汚れに合わせて洗剤を使いわけると、効率よく汚れを落とせます。定期的に掃除することで、輪ジミやカビの発生を防げますよ!
※クエン酸とカビ取り剤は同時に使用しないでください。

掃除方法

1.クロスを水で濡らして固く絞り、落としたい汚れに適した洗剤を2プッシュほど吹きかけます。クロスに水分が多く含まれていると水滴が垂れる恐れがあるため、必ずしっかりと絞ってから使いましょう。

濡らして固く絞ったクロスに洗剤を吹きかける

2.1のクロスをフロアワイパーにセットし、天井全体を拭きます。フロアワイパーを頭の真上に持っていくのではなく、体の前方に向けて拭くように心がけましょう。

フロアワイパーにセットして天井を拭く

3.天井はもちろん、目線から上の壁部分も拭きあげたら完了です。照明などにぶつからないように気をつけて、丁寧におこなってください。

ついで掃除で壁も拭きあげる

カビ取り剤を使う場合は、拭きあげた後に10~15分放置します。その後必ず水で濡らした別のクロスで複数回拭き取り、カビ取り剤の成分を取り除いてください。

3.洗面所とお風呂の境目(ドア下の枠)

濡れた足で出入りするため、水分とホコリが混ざって黄ばみや黒ずみが発生しやすいのが、洗面所とお風呂の境目の部分です。特に床材とドア枠の境目や金属プレート部分は汚れが溜まりやすいので、意識してチェックする習慣をつけるとよいですよ!

用意するもの

  • 歯ブラシ
  • クエン酸スプレー
  • 必要であれば、不要になったプラスチック製のポイントカード
  • クロス

掃除方法

1.乾いた歯ブラシでホコリや髪の毛などの汚れをかき出します。

歯ブラシで汚れをかき出す

2.クエン酸スプレーを吹きかけ、歯ブラシでこすります。カピカピに固まった汚れの場合は、ポイントカードの角でこそげ落とすようにこすると、すっきり落とすことができます。

クエン酸スプレーを吹きかけてこする

3.水拭きでクエン酸をしっかり落とし、最後に乾いたクロスで乾拭きしたら、お掃除完了です。 

水拭きと乾拭きで仕上げる

しっかりお掃除した後は、汚れ防止策も

汚れ防止に「カビ防止テープ」がおすすめ

汚れ防止策には、100円ショップやホームセンターなどで販売されている「カビ防止テープ」を使うのがおすすめです。境目にテープを貼っておくと汚れの侵入を防げるうえに、はがすだけでリセットできるので掃除の手間が減ります。定期的に交換して、いつでも清潔な状態をキープしましょう。

普段は見逃しがちな場所も、少し意識するだけですっきり感がぐんとアップします。大掃除の際はもちろん、日常のちょっとしたお掃除にも、ぜひ取り入れてみてくださいね!

※ご紹介した洗剤類は、使用上の注意をよく確認のうえ、使用してください。

取材協力:タスカジタスカジ研究所

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

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