溝の奥に詰まった汚れは「汚れをゆるめてから整える」のがコツ

便器と床の境目にできる茶色い溝汚れは、尿の飛び散りにホコリが混ざって固まったもの。表面をさっと拭くだけでは落ちにくく、汚れが溝の奥にぎゅっと入り込んでいることが多いのが特徴です。
このタイプの汚れは、無理にこすろうとすると時間がかかり、思ったほどきれいにならないことも。まずは汚れをゆるめてから、溝に合った道具でかき出しましょう。

こうした汚れの掃除には、細いすき間まで届くブラシが向いています。なかでも「サッシブラシ」は、毛先がやわらかく、溝の形に沿って入り込みやすいのが特長です。奥に詰まったホコリや汚れの塊もかき出しやすく、歯ブラシでは届きにくかった部分まで無理なくアプローチできます。力を入れすぎなくても作業しやすく、細かい溝掃除に使いやすいアイテムです。
便器と床の境目にたまる茶色い溝汚れを落とす方法
掃除に使うもの

・クエン酸クリーナー(ダイソーのもの)
・トイレットペーパー
・サッシブラシ(100円ショップのものを使用)
・掃除用ゴム手袋
※同じメーカーの商品でも、液性や使用方法が異なる場合があります。ご使用の前に、必ず商品の表示や説明書をご確認ください。
手順1.溝にクエン酸クリーナーを吹きかけ、トイレットペーパーでパックする

便器と床の境目の溝にクエン酸クリーナーを吹きかけ、その上からトイレットペーパーを軽く押さえるようにのせ、2〜3分ほど置きます。汚れをゆるめておくことで、次の作業がしやすくなります。
手順⒉ サッシブラシで溝の奥の汚れをかき出す

パックを外したら、サッシブラシで溝に沿ってやさしくこすります。毛先が入り込みやすいため、奥に詰まったホコリや汚れの塊もかき出しやすいです。力を入れすぎず、なぞるように動かすのがポイントです。
手順⒊ トイレットペーパーで水分と汚れを拭き取る

出てきた汚れと水分を、トイレットペーパーで溝をなぞるようにしっかり拭き取ります。
クエン酸の成分が残ると床材や金属を傷める原因になるため、水で少し湿らせたペーパーで成分を拭き上げ、最後に乾いたペーパーで水分が残らないようしっかり仕上げ拭きをしてください。

使用したトイレットペーパーは、詰まり防止のためトイレに流さず、ポリ袋などに入れて捨ててください。
注記(安全に使うために)
- クエン酸は大理石などの天然石には使用できません。
- 金属部分に長時間触れると、変色のおそれがあります。
- 塩素系の洗剤と併用すると有害なガスが発生するため、絶対に混ぜないでください。
- 素材によっては使えない場合がありますので、ご使用の前に必ず商品の表示や説明書をご確認ください。
- 掃除の際は、手肌保護のためゴム手袋を着用し、換気を行ってください。
溝の奥の汚れは、順番と道具で落としやすくなる

便器と床の境目は、汚れが溜まりやすいのに、掃除が後回しになりがちな場所です。無理にこすらなくても、汚れをゆるめてから整えるだけで、見た目もスッキリ。また、細い溝に合った道具を使えば、短時間でも掃除の効果を実感しやすく、気になったときにさっとケアしやすいのもポイントです。
週に1度のリセットや、来客前のひと手間として取り入れると、清潔感のあるトイレを保ちやすくなりますよ。
