ゴシゴシ洗わない!Yシャツの“黄ばみや黒ずみ”を一気に落とすプロの洗濯術「濁った汚れをリセット」

家のこと

2025.12.28

洗濯研究家の平島利恵です。年末は何かと忙しく、「洗濯まで手が回らない」という声をよく聞きます。特に後回しにされがちなのが、Yシャツの襟や袖の黄ばみ・黒ずみです。ゴシゴシ洗うのは大変そう。クリーニングに出す時間もない。そんなときこそおすすめなのが、つけ置き洗い。実は、思っているほど手間のかかる洗い方ではありません。忙しい年末にこそ、ぴったりの方法をさっそくご紹介します!

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洗濯機だけでは黒ずみが落ちにくい理由

Yシャツは汚れが落ちにくい

Yシャツの黄ばみや黒ずみの正体は、汗と一緒に付いた皮脂汚れ
この汚れは時間が経つと酸化し、

・黄ばみ
・黒ずみ
・ニオイ

へと変化していきます。

洗濯機にかけるだけでは、繊維の奥に入り込んだ汚れまでは落としきれないのが現実です。

つけ置き洗いは「時間の余裕が生まれる洗い方」

つけ置き洗いは時間を生む洗濯法

つけ置き洗いの一番のメリットは、洗っている間に、他のことができること。

40℃前後のぬるま湯に、アルカリ性の粉末洗剤を溶かし、Yシャツを入れたら、1〜2時間そのまま置くだけ。

その間に、
・掃除
・買い出し
・休憩

何をしてもOKです。

高濃度の洗浄液とぬるま湯の力で、繊維の奥にたまった汚れやニオイが、じわじわ溶け出していきます。

黒ずみには、ひと手間プラス

黒ずみにはひと手間プラス

襟や袖の黒ずみが目立つ場合は、つけ置き前に液体洗剤を直接塗布しておきましょう。

ポイントは、
・ゴシゴシこすらない
・トントンと、洗剤を繊維の奥になじませる

これだけで、汚れ落ちは大きく変わります。

つけ置き後は、洗濯機へ

つけ置き後は洗濯機へ

つけ置きが終わったら、そのまま洗濯機で洗います。
このときのポイントは、すすぎを2回以上にすること。

つけ置きで浮かせた汚れをしっかり洗い流すことで、黄ばみ戻りやニオイ戻りを防げます。

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実際にYシャツをつけ置きしてみると

一見きれいに見えるYシャツでも、つけ置き後の水を見ると、想像以上に濁っていることがほとんど。

30分放置すると、汚れが溶け出してきました。

30分後の汚水

「え、これを着てたの?」そう感じる方も多いですが、逆に言えば、今ここでリセットできたというサインでもあります。

年末は“まとめて落とす”が正解

年末はまとめてつけ置き洗いを

忙しい時期ほど、毎回ちょこちょこ手洗いするより、年末にまとめてリセットしたほうが、気持ちもラク。

つけ置き洗いは、「面倒そう」と思われがちですが、手を動かす時間が少なく、時間の余裕を生む洗濯法です。忙しい方や手間をかけたくない方こそ、取り入れやすいですよ。

年末のひと区切りに、Yシャツも一度、すっきり整えてみませんか。

▼実際のつけ置きの様子は、動画でもご紹介しています。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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