考えない娘にイライラ、モヤモヤ。
小学5年生の娘。「週末何したい?」と尋ねるも、返ってきたのは、また「なんでもいい」。外食先を聞いても、服を選ぶときも、答えは同じ。こちらが決めると文句は言わないけど、乗り気でもなさそう。「本当は何か思ってるんじゃないの?」と聞くと、「別に」と話を終わらせてくる。考えていないのか、考えているけど言えないのか。イライラ、モヤモヤするときも。
思春期にさしかかると、 「うちの子、何を聞いてもなんでもいいしか言わなくて」と悩む親御さんが増えてきます。
「なんでもいい」=「何も考えていない」わけではなく、背景にはいくつかの理由が隠れていることが多いです。
なぜ、「なんでもいい」ばかりの返事をしてくるのか、どのように関わっていくのがよいかを考えます。
「なんでもいい」の裏にある、いくつかの理由
大人から見ると消極的に映る「なんでもいい」ですが、必ずしも思考停止しているわけではありません。
「なんでもいい」の背景にはいくつかの理由が隠れています。
- 失敗への不安:「変なこと言ったらどうしよう」「選んで違ってたら嫌だ」
- 正解を探してしまう:「どうせママの中で答え決まってるんでしょ?」という読み
- 親の反応を予想して躊躇する:「これ言ったら、面倒そう」「否定されそう」
- 疲労や余白のなさ:学校や部活、習い事で考えることが多く、家では判断を休みたい
気遣いができる子は、相手の反応を考えて意見を言うのをためらったり、判断をゆだねる場合が多いです。
また、選択する・思考する余裕がなく、家では「なんでもいい」で乗り切っている子も。
「選ばせる」のではなく「一緒に考える」ための4つのポイント
選択肢は“2つ”がベスト
「なんでもいい」と言うことを問題視して、「ちゃんと考えなさい、自分で決めなさい」と迫ってしまうのは逆効果。
「どうしたい?」と聞くのではなく、「AとBならどっちがよさそう?」と2択にしてあげるのが優しいです。
このとき大切にしたいのは、”どちらを選んでも大丈夫な雰囲気”。
正解を当てるのではなく、2つの選択のどちらが自分の気持ちに近いかを考えてみる時間にできるとよいでしょう。
「決めなくていい」前提を先に伝える
週末の予定や夜ごはんの内容よりも少し大きな決断をするとき。
たとえば、夏期講習の予定や誕生日に欲しいもの、進路の話し合いなどについては、クッション言葉を入れるのが有効です。
- 今すぐ決めなくてもいいけど
- 3日後にもう1回聞くから考えておいてほしいんだけど
- 他の人の意見も聞いていいよ
など、一言添えるのがよいでしょう。
クッション言葉があると、「今すぐ何か言わないといけない」「決めることが負担」などの重荷が少し軽くなります。
「意見」より「感覚」を聞く
言語化が難しい子には、感覚の質問がおすすめです。
- 「楽そう/疲れそう、どっち?」
- 「家っぽい/外っぽい?」
- 「静か/にぎやか?」
今の気分、自分がどうしたいか、何が好きかをうまく言葉にできる子もいれば、どう言葉で表現したらいいかわからない子もいます。
感覚を質問して、考えを言葉にする練習を重ねていくのもよいでしょう。
「選ばなかった」ことを責めない
「またなんでもいいって言って」「なんで自分で決められないの?」 などと責めてしまうと、子どもはさらに黙ります。
代わりに「今日は考える元気なかったのかもね」「今日はママが決めちゃうね」とおおらかに構えてあげると、親子の関係が保たれます。
「なんでもいい」ばかり言う子も、家の外ではさまざまな選択を頑張っているもの。
家を「決める練習をする場」とするのではなく、「決めなくてもいい場所」にするのも大切。
「まだ言葉にならないか」「今は決めたくない気分なのかな」
ゆったりと受け止めてあげられるといいですよね。



