なぞの“ギザギザ”の正体は……?
道路橋や高速道路を車で走っていると、そのつなぎ目部分にギザギザとした金属部分があるのを見たことがある人も多いでしょう。これは、一般に「橋梁用伸縮装置(きょうりょうようしんしゅくそうち)」と呼ばれる部品です。
橋は大きな一枚板のように見えますが、実際は複数のブロックに分かれて作られています。このブロック同士の境目にできる隙間をカバーするのが、この伸縮装置なんです。
基本的には橋に用いられることが多く、安全に走行するために重要な役割を担っています。
ギザギザしていない伸縮装置もある
伸縮装置にはいろいろなタイプがあり、ギザギザしたものもあれば、ゴム製のジョイントもあります。
どれも役割は同じですが、伸縮装置の上を走る車両の種類や重さ、橋のタイプ、使用場所など、周囲の環境に合わせて使い分けられることが多いです。
地震から道路を守る役割も
伸縮装置の役目は、ただ隙間をカバーするだけではありません。温度変化などで橋がゆがんだり、道路が伸び縮みしたりしたときにも安全に走行・歩行できるよう、ズレを補正しています。
また、地震大国の日本では、地震が発生したときにも伸縮装置が重要な役割を担います。地震によって道路が揺れ動くと、伸縮装置がズレをカバーして、道路の変化を受け止めるのです。
雨の日は滑りやすいので要注意
安全な走行や歩行をサポートしている伸縮装置ですが、じつは注意点も。金属製のジョイントは、雨が降ると滑りやすくなり、タイヤがスリップしやすい欠点があります。
場所によっては、カーブ部分にジョイントが設置されている場合もあります。安全のため、「スピードを出さずにゆっくり走る」など注意を払いましょう。
なぞのギザギザにも意味があった
何気なく通り過ぎていた「道路のギザギザ」は、橋や高速道路の安全を守る大切な設備。温度変化や地震の揺れによる道路のズレを吸収し、私たちの暮らしを陰で支えてくれている存在です。次に橋を渡るときは、ぜひ足元のギザギザにも目を向けてみてください。そして雨の日は少しだけ慎重に運転しましょう。知っているだけで、毎日の安心につながります。




