⒈ 自分に厳しい思考
まず手放したのは、思考のクセ。「〜するべき」「〜しなければ」「私じゃなくちゃ」「ちゃんと」など、正しくあることを自分に課し、自らに呪いをかけていたように思います。これらの言葉は、一見まじめで正しく思えますが、実は自分を苦しめる原因になることがあります。
誰かの期待に応えようとするほど、自分の気持ちは後回しになってしまう。疲れている日は休んでもいいし、完璧にできなくても大丈夫。自分に厳しすぎる考えを削いでいくと、心に余白が生まれます。心に余白が生まれると、フッと心が軽くなる、そんな言葉や行動を自分自身に与えてあげられるようになります。
⒉ 1人で頑張る家事
家事も少しずつ手放しました。以前は「料理は手作りが当たり前」と思っていましたが、今は冷凍食品やお惣菜にも頼ります。洗濯物もきれいに畳まなければならないと思っていたけれど、ハンガー収納に変えたことで、畳む手間を減らせました。掃除機も毎日かけるのではなく、気になった時だけ。家事を完璧にこなすより、機嫌よく暮らせることのほうが大切だと気づいたのです。
忙しい時や余裕のない時には、「洗濯物を畳むのをお願いしてもいい?」と、主人や子どもたちに素直に頼れるようになったのは、私自身にとって大きな変化でした。心に余白ができた分、家族に穏やかに接することができるようになりましたし、子どもの体調不良など、イレギュラーなことにも柔軟に対応できるようになりました。
1人で家事を頑張ることが正解という思い込みを手放し、頼ることができるようになった時、自分はいったい何と戦ってきたのだろうと、肩の力がスーッと抜けた気がしました。
⒊ 他人軸で手に入れたモノ
モノもひとつひとつ見直しました。「好きだから」ではなく、「流行っているから」「便利そうだから」と他人軸で買ったモノは、意外と使っていないことが多いのです。部屋にあるだけで満足していた雑貨、なんとなく買った服、SNSで見て欲しくなった便利グッズ。そういうモノを手放していくと、自分が本当に好きなモノが見えてきます。お気に入りだけに囲まれた空間は、心まで整えてくれます。モノを見直していく中で、私が本当に欲しかったのはモノではなく、穏やかで心地よく、機嫌よく過ごせる毎日だったのだと気づきました。
削ぎ活は、我慢する暮らしではありません。不要なモノ・コトを減らし、自分にとって大切なモノ・コトを選び直して残す暮らしです。思考も、家事も、モノも、少しずつ軽くしていく。すると、時間にも心にも余裕が生まれます。
何かを足し続けるより、削いでいくことで見える幸せもあります。持ちすぎないシンプルな暮らしは、自分を大切にする生き方なのかもしれません。



