「家事を楽しめる人」と「楽しめない人」の決定的な違い

掃除・暮らし

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2026.07.08

こんにちは。家事シェア研究家の三木です。 毎日嫌々やってる家事が、ちょっと楽しくなったり好きになったりできたら嬉しくないですか? 先日、あるママさんから、そんな風に家事への向き合い方が変わったという話を聞きました。「もともとの性格でしょ」 「マメか、ズボラかの差」そう思う方も多いかもしれません。でも、ぼくはそこじゃないと思っているんです。 今日は「その家事、誰のため?」というお話をします。

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「性格の違い」で片付けてない?

家事が億劫出典:stock.adobe.com

家事が面倒な人と、楽しめる人。この違いを、つい「性格」で片付けてしまいがちです。 「あの人はもともとマメだから」「わたしはズボラだから仕方ない」。

たしかに、そう考えるのが一番ラクかもしれません。 ですが家事を楽しんでる人が、マメに丁寧に家事をやっているというわけではありませんよね。

面倒か、楽しめるか。それを分けているのは、性格でも、効率が悪いからでもありません。 もっと別のところに、本当の分かれ道があります。

「家族のため」だけの家事が、しんどくなる理由

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その分かれ道とは、「誰のためにやっているか」です。

家事が面倒でしんどいとき。たいていの場合、その家事は「家族のため」だけになってしまっています

家族が気持ちよく暮らせるように。 子どもが困らないように。

この気持ちはもちろん大事。真面目で頑張り屋な人ほど、自分のことは後回しにして「家族のため」に振り切っていきます。

でも、これが家事がしんどくなる原因になっていることもあります。

「誰かのため」に自分の労力を使うと、人は無意識のうちに、見返りを期待するようになるのです。 仕事だってボランティアだってそうですよね。その見返りが金銭だろうと、感謝の言葉や喜びの笑顔だとしても。 そうした見返りこそが、「誰かのために働く」ことの動機であり価値でもあります。

そして、その見返りが返ってこないと。「なんで誰も気づかないの」「わたしばっかり」。そんな気持ちが、じわじわとたまっていってしまいます。

じつはぼく自身も、自分のことを後回しにしがちだったりします。 家族のために、仕事のために、と動いているうちに、気づけば「自分を大事にできていないな」と感じることがよくあります。

家族のためにやっているのに、なぜか満たされない。このしんどさ、思い当たる方も多いのではないでしょうか。

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「自分のため」を、ちょっとだけ混ぜてみる

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では、楽しめている人は何が違うのか。 楽しんでいる人は必ず「自分のため」という意識を持っています

「これをやると、自分が気持ちいい」 「自分が心地よく暮らしたいから」

そういう"自分のため"が、最初にあります

これがあると、たとえ誰にも感謝されなくても、勝手に満たされています。だって、自分のためにやっているんですから。見返りを、待たなくていいのです。

そしてとても大事なことですが、「自分のため」と「家族のため」は、けっして対立するものではありません。

自分が心地よく整えた部屋は、結局、家族にとっても心地いい部屋になります。 自分が食べたいものを作った食卓は、結果的に家族の笑顔を生み出します。

つまり、自分のためにやったことが、めぐりめぐって家族のためにもなる。 この2つは、天秤でバランスを取るものではなく、同じ根っこから伸びた2本の枝のようなものなんです。

だから、「自分のためだなんて、わがままかな」なんて思わなくて大丈夫。自分を満たすことは、わがままではありません。むしろ、自分が満たされているからこそ、自然と家族にも優しくなれるのです。

そしてもうひとつ。 「家事がしんどいなら、効率を上げればいい」と考える方も多いと思います。もちろん、効率化も大切です。でも、効率をどれだけ増やしても、「わたしばっかり」の感覚は、なかなかなくなりません。

本当に大事なのは、こなせた量よりも、「自分を大事にしながら暮らせている」という感覚のほうなんです。

たったひとつでいい

朝食を用意する出典:stock.adobe.com

家事が面倒か楽しいかを分けているのは、性格でも効率でもない、ということです。

僕に話をしてくれたママさんは、マメでもなければ丁寧な家事もちっとも興味がないと言っていました。 ご飯を何品もつくるのは嫌だから、スーパーのお惣菜をよく活用するそうです。お惣菜を選ぶ基準は「美味しそうかどうか、わたしが食べたいかどうか」。だから、家族の誰よりも自分がそのお惣菜を楽しみに食べるとのこと。

「家族のため」だけになってしまってないか。その家事に、ほんの少しでも「自分のため」が混ざっているか。そこが、本当の分かれ道です。

とはいえ、すべての家事を楽しむ必要はありません。それはさすがに難しい

だからまずは「これは自分のためにやってる」。そう思える家事を、ひとつだけ持ってみてください。

たとえば、僕は料理をする時間は、大好きな怪談を聞く時間です。洗濯をたたむ時間は、案外夫婦で色んな話ができる会話の時間だったりします。そんな些細な楽しみでもいいので普段の家事の中にぜひ「自分のため」を見つけてみて下さい。

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント。著書に『家族全員自分で動く チーム家事』がある。

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