教えてくれたのは……ぽたろうさん
家庭菜園をもっと身近に楽しむためのアイデアや、野菜の育て方をSNSで発信。YouTube(ぽたろうの家庭菜園HACK)やInstagram、Xでは、身近な野菜を使った栽培方法など、思わず試してみたくなる家庭菜園の情報を紹介している。
長ねぎ栽培は「傘袋」を使えばベランダでも育てやすい!
長ねぎの種まき時期は、春まきの「2月から5月」、秋まきの「9月から10月」です。暑さや寒さに強く、1日の日照時間が3時間程度といった日当たり不良のベランダでも育ちやすく、病害虫もほとんどないため、育てやすい野菜といえます。
長ねぎの白い部分は葉の一部で、栽培中に日が当たらないように育てることで白くなります。白い部分を伸ばすためには「土寄せ」が必要ですが、ベランダなど限られたスペースでは、なかなか難しいもの。家庭菜園で栽培してみたいけれど、「スペースがない」「プランターでは深さが足りない」と思うことはありませんか?
そこでおすすめなのが、「傘袋」を使った方法です。傘袋は後ほど登場しますので、まずは苗を育てるところから見ていきましょう!
STEP1:種まきして発芽させる
今回は、長ねぎの苗を育てるところからご紹介します。よく洗って乾かしたカップ麺の容器を小さなプランター代わりに使います。種まきの時期ではない場合は、苗を購入して「STEP3」から始めてください。
容器の側面の下のほうに、箸などで10か所ほど排水穴を開けます。カップヌードルの場合は、下部の縦線あたりが排水穴を開ける位置の目安です。
新品の野菜用培養土を入れます。容器の8割程度(お湯の注ぎ線あたり)を目安に、押し込みながらなるべく隙間なく入れてください。栽培中の水やりで土のかさが下がってくるため、重要なポイントです。
今回は、ダイソーの「一本ねぎ」の種を使いました。容器の中央付近に種を6~7粒まき、上から1~2cmほど土をかぶせます。長ねぎの種は光が当たると発芽しにくいため、種が隠れるように土をかぶせるのがポイントです。
発芽するまでは、室内の薄暗い場所で管理するほうが発芽しやすくなります。種が浮かないよう、水差しなどを使ってやさしく水やりをしながら育てます。
種まきから20日目、無事に芽が出ました。
STEP2:苗を育てる
その後、成長の遅い株を間引いて1株あたり2本にします。このまますべての芽を10cmほどの高さまで育てて1本ずつ移植することもできます。
種まきから70日目、15~20cmほどに成長した苗を傘袋へ植え替えます。
まわりの土をほぐしながら、土と根を少しずつ引き離し、なるべく根を切らないようにやさしく引き抜いてください。
STEP3:プランターの代わりに「傘袋」を使って準備する
雨の日にスーパーなどで見かける「傘袋」と、野菜用の培養土を用意します。
※傘袋は、スーパーなどに設置されているものを無断で持ち帰るのではなく、ホームセンターや100円ショップ、文房具店、ネット通販などで購入したものを使用しましょう。
植える本数分の傘袋を用意します。こちらをAの袋とします。
さらに同じ枚数の傘袋を用意し、端をハサミで切り落として、袋の両側が開いた筒状にします。こちらをBの袋とします。
Bの袋の中に、Aの袋を通します。
このように、袋が二重になるようにしてください。
内側の袋(筒状になっていないほうの袋)に、新品の培養土を入れていきます。入れづらい場合は、じょうごを使うと入れやすいです。
今回は、土の高さを25cmほどにしました。これくらい根の張るスペースがあれば、長ねぎは十分育ちます。
土を入れ終わったら、先がとがったもので内側の袋の底に8~10か所ほど排水穴を開けます。水が溜まると根が腐る原因になるため、排水穴は忘れずに開けましょう。
外側の傘袋は下までずらし、下部にまとめておきます。
このように、ルーズソックスを履かせたようなイメージです。
内側の袋は、上部を7~8cmほど残してカットします。
袋の上部を2~3回折り込み、3cmほどの高さを確保してウォータースペースを作ります。こうすることで、水やりの際に土や水が流れ出るのを防げます。
STEP4:苗を植え付ける
土に指を入れて4~5cmほどの植え穴を作り、1本ずつに分けた苗を差し込みます。植えたら、まわりの土を苗の根元に寄せて、長ねぎを安定させます。
傘袋が風で倒れないように足元にレンガなどの重りを置き、排水穴から水が流れ出るまでたっぷりと水やりをしたら、植え付け完了です。
長ねぎはそれほど水を必要とする野菜ではないため、真夏は1日1回を目安に水やりをします。それ以外の時期は、2~4日程度に1回のペースでOKです。
防寒効果があるかはわかりませんが、寒い時期はアルミホイルで傘袋のまわりを覆ってみました。
STEP5:長ねぎを白く育てるポイント「増し土」をする
長ねぎを育てるうえで、特に重要なのが「増し土」です。
長ねぎの白い部分は、葉に光が当たらないように育てることで作られます。そのため、長ねぎが成長してきたら、成長した分に合わせて少しずつ土を足していきます。これを「軟白処理」といいます。光が当たると、白い部分が緑みを帯びてきてしまうため、白い部分を長く育てるには、数回に分けた増し土がポイントです。
まずは、折り込んでいた内側の袋を元に戻し、できたスペースに土を足します。
土を足す高さは、長ねぎの成長点(これから新しい葉が出てくる位置)から少し下の、「葉が分岐しているあたり」までが目安です。成長点まで土で覆ってしまわなければOKなので、そこまで厳密に考えなくても大丈夫です。
たっぷりと水やりをしたら、1回目の増し土が完了です。
さらに成長してきたら、ずり下げていた外側の袋を成長点付近まで少しずつ引き上げ、その分だけ土を足していきます。その後も、この作業を長ねぎの成長に合わせて繰り返します。
肥料入りの培養土を使用しているので、今回の栽培では液肥などは一度も使用していません。それでも、こんなに成長しました。
植え付けから156日目には、売り物と遜色ないほどの長さまで育てることができました!
いよいよ収穫!売り物のような長ねぎの完成
そして植え付けから202日目、いよいよ収穫です。
通常、長ねぎを収穫するときは、まわりの土を掘ってから引き抜きますが、傘袋なら袋をカッターで切り開くだけで簡単に収穫できます。
土を取り除いてみると、このとおり! 白い部分もしっかりと伸びています。傘袋で育てたとは思えないほど、立派な長ねぎに成長しました。使用後の土はもったいないので、ほかのプランターの土と混ぜて再利用しました。
軟白処理がしっかりできた長ねぎを収穫することができましたよ。
プランターのような大きな栽培スペースがなくても、傘袋を使えば少ない土の量で長ねぎを育てられます。ベランダなど限られたスペースで家庭菜園を楽しみたい方は、ぜひ試してみてくださいね!
▼詳しい栽培方法は動画でも確認できます。
※こちらの記事は元動画の提供者さまより許可を得て作成しています。




































