子どもの成長に合わせて親の役割を手放す
わが家では、子どもの成長に合わせて「卒業家事」を増やしてきました。
「卒業家事」とは、子どもの成長に合わせて、親がやめたり、子どもに任せるようになったりする家事のこと。いきなり「今日から全部自分でね!」と突き放すのではありません。一緒にやったり、やり方を教えたり、失敗を見守ったりしながら、少しずつ親の役割を手放していきます。
わが家で実際に「卒業」してきた家事をご紹介します。
【卒業したこと1】子どもの洗濯物を畳む
わが家では、小学生になったころから、自分の洗濯物は自分で畳んでしまうようにしています。
もちろん、最初から上手にできたわけではありません。低学年のころは一緒に畳んだり、畳み方を教えたり。それが高学年になった今では、自分で畳んでしまうのが当たり前になりました。
「任せる」というのは、丸投げすることではありません。できるようになるまで一緒にやる。できるようになったら、少しずつ手を引く。そんなふうに家事の担当を変えていきました。
【卒業したこと2】学校の持ち物を準備する
これも、わが家では小1のころから自分で準備しています。もちろん、忘れ物をすることもありました。でも僕は、忘れ物をすることも大切な学びだと思っています。
「忘れ物をしないように親がチェックする」のではなく、「どうしたら忘れ物をしなくなるんだろう?」と本人が考えて工夫する。そんな経験を積み重ねた結果、小4くらいからは、キャンプやスキー合宿などの準備も、しおりを見ながら自分でできるようになりました。
親が失敗を防いであげることと、子どもが失敗から学ぶこと。そのどちらが今必要なのかを考えることも、親の役割なのかもしれません。
【卒業したこと3】子どもの部屋を片付ける
子どもの部屋は、放っておけば一週間でかなり散らかります。
以前なら、親が気になって片付けたくなってしまうところですが、わが家では週に1回、自分で片付けるようにしています。
毎日きれいにする必要はありません。
一週間分散らかった部屋を、自分で一度リセットできる。
それだけでも、親のストレスはかなり軽減されます。
「いつもきれいにしておきなさい」ではなく、「自分の空間は、自分で整えられるようになろう」という考え方です。
【卒業したこと4】子どもの予定を親が管理する
小学3年生くらいから、リビングのカレンダーにも自分で予定を書き込むようになりました。学校の予定だけではありません。友達と遊ぶ予定や習い事なども、自分で書き込みます。
もちろん、「この日、友達と遊ぶんじゃなかったっけ?」と聞くと、「あ、書き忘れてた!」なんてことも。でも、それも経験です。
自分の予定を自分で把握して、家族にも伝える。「親が子どもの予定を管理する」から「子ども自身が自分の予定を管理する」へ。これも、成長に合わせて卒業できる家事だと思っています。
「卒業」は、子どもを突き放すことではない
こうして振り返ってみると、卒業家事には、親がラクになるというメリットだけではありません。子どもが、自分の身の回りのことを自分で管理する力が育っている証拠でもあります。
子どもが成長すれば、「親がやってあげること」も減っていく。
これは、少し寂しいことでもあります。でも同時に、親子の関係が「やってあげる・やってもらう」から、「自分のことは自分でやりながら、困ったときは助け合う」という関係に変わっていくタイミングでもあるのだと思います。
子どもの成長というと、「できるようになったこと」に目が向きがちです。でも実は、その裏側には「親がやらなくてもよくなったこと」もあります。
今まで当たり前にやってきた家事を一度見渡してみてください。
「これ、今も親がやる必要があるかな?」
そんなふうに考えてみると、「卒業できる家事」が見つかるかもしれません。子どもが大きくなったら、家事もアップデート。まずはひとつ、親の役割を卒業してみませんか。





