「どうしたの?」と聞く前に。学童支援員が感じた【子どもの笑顔を引き出す関わり方3選】

家族・人間関係

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2026.09.30

心理カウンセラーで、現在は学童支援員として子どもたちと関わっているyoshikoです。子どもが泣いていると、理由を聞き、早く笑顔に戻したくなりますよね。しかし、笑顔を引き出すのは特別なひと言だけではありません。今回は実際の経験をもとに、学童で感じた、家庭でも大切にしたい3つの関わり方をご紹介します。

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「もう行きたくない」と泣いた子が笑顔を取り戻すまで

泣いている子ども出典:stock.adobe.com

学童では、子どもたちがいつも元気に登所できる日ばかりではありません。ある日、登所予定の子どもが来なかったため、職員が確認すると、学童へ向かうことをためらっているとわかりました。

その後、学校の先生と一緒に学童まで来たものの、その子は玄関先で立ち止まり、「もう行きたくない」と泣き出しました。

私は「がんばったね」と声をかけ、しばらくそばで過ごしました。その後は、日頃の様子を知る職員同士で相談しながら、次の行動へ移るきっかけをつくりました。クラブ内に入ってからもしばらく泣いていましたが、おやつを食べながら好きなものの話をしているうちに、少しずつ表情がやわらいでいきました。

おやつのあとは、職員や友達とカードゲームを楽しみ、お迎えまで再び泣くことなく過ごせました。この経験から感じた、子どもの笑顔につながる3つの関わりをご紹介します。

1.すでにできていることを認める

頭を撫でられる子ども出典:stock.adobe.com

大人から見ると、玄関で立ち止まっている姿は「学童に入れなかった」と見えるかもしれません。しかし、その子は嫌な気持ちを抱えながらも、学童の玄関まで来ていました。

できなかったことに目を向ける前に、「ここまで来られたね」「がんばったね」と、すでにできたことを言葉にする。すると、子どもは「わかってもらえた」と感じやすくなるのではないでしょうか。

家庭でも、朝の支度が途中で止まったときは「着替えられたね」「ここまではできたね」と、途中までのがんばりを認めたいものです。

2.理由を聞き出さず、好きなものや何気ない話をする

おやつを食べる親子出典:stock.adobe.com

子どもが泣いていると、「どうして嫌なの?」「何かあった?」と理由を知りたくなりますよね。しかし、気持ちが大きく揺れているときは、本人も理由をうまく言葉にできないことがあります。

その子のそばにいた職員は、理由を聞き出そうとはせず、おやつを食べながら好きなものの話を続けました。すると、泣き声が小さくなり、やがて笑顔が見られました。

家庭でも、子どもが話したくなさそうなときは「今日のおやつ、何がいい?」など、答えやすい話題から始めてもよいのかもしれません。話したくなったときに話せる余白を残すことも、一つの寄り添い方だと感じます。

3.ひと言で終わらせず、安心できるまでそばで見守る

学童保育イメージ出典:stock.adobe.com

「大丈夫だよ」と声をかけても、すぐに気持ちを切り替えられない場面はよくあります。そんなときは、「この人はここにいてくれる」と感じられる時間が安心につながることがあります。

今回も「がんばったね」のひと言だけで笑顔になったわけではありません。玄関で一緒に過ごし、おやつ中もそばに付き添い、何気ない会話を続ける。職員が様子を見ながら関わり続けたからこそ、少しずつ気持ちを切り替えられたように感じました。

家庭でも、ずっと隣にいるのが難しいときは「ここにいるよ」「落ち着いたら教えてね」と伝え、家事をしながら近くで見守るだけでもよいのではないでしょうか。

泣くことと乗り越える力がないことは別

子どもが泣くと、早く笑顔に戻してあげたいと焦ることもありますよね。でも、泣いていることと乗り越える力がないことは別です。

子どもの笑顔を引き出すのは“魔法のひと言”ではなく、がんばりを認め気持ちを急いで聞き出さず、安心できるまで見守ることです。その積み重ねが、子ども自身で少しずつ気持ちを整え、次へ進む力につながるのかもしれません。

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著者

yoshiko

yoshiko

メンタル心理カウンセラー・チャイルドカウンセラー

メンタル心理カウンセラー・チャイルドカウンセラー。大学で障害児教育や教育心理を学んだ経験から、塾講師時代は親子の関わり方を「ほめる」ことでサポートしてきました。現在は子どもの成長を見守りながらWebライターとして活動中。読んでくれる人の心にそっと寄り添う記事をお届けします。

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