大きな変化のあった2020年をきかっけに始めた新たな習慣
これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、1年前には想像もしなかったことが当たり前になった2020年。それぞれの生活の中にも、大小さまざまな変化があったはずです。
そんな中、この状況が早く落ち着くこと、元のような生活が送れることを願いながらも、今の状況に適した生活の変化の中で、「これは良かった」と思える変化があったという人も少なくないのではないかと思います。
筆者にとっての「良かった変化」は、花を買うという習慣ができたこと。新型コロナウイルスの影響で「フラワーロス(花の廃棄)」という言葉を耳にするようになりました。出荷できない花が増えているというニュースを見たことをきっかけに、週に1度、我が家には花屋さんに通うという習慣ができたのです。
実際、コロナ禍の中でお花に触れる機会が増えたという人は多いようです。フラワーサークル運営会社の広報Iさんにお話を聞いてみました。
『コロナ禍の中、イベント中止などの影響で出荷ができないお花が増えました。それがメディアで報道されたり、SNSで拡散されたりしたことで、たくさんの方がフラワーロスに関心を持ち、社会貢献のひとつとして花を買う人が増えたのではないかと思います。花を見たり触れたりすることで、ストレスが緩和されるのではないかという研究がされているのですが、知らず知らずにたまっているストレスや疲れを、花で癒したいと感じている方もいるのかもしれません』
Iさんのお話にあるように、家で過ごす中で生花があると癒し効果があると感じていました。家族みんなが、花があることが当たり前となり、気づけば夫が花瓶の水を替えたり、娘が花の名前を覚えて絵を描いて見せてくれたり、花を話題にした家族の会話が増えました。意識している以上に、いつもとは違った生活の中で花を飾るということの意味が大きかったと感じるのです。
花があることでモチベーションが上がる
さらに、コロナ禍の中でフラワーアレンジメント教室に参加する人も増えたとIさんは言います。
『秋頃からたくさん申し込みをいただき、一時的に教材が欠品するほど教室への参加者が増えました。参加されるのは女性が多いのですが、年代はさまざまです。お話を聞いていると、人生100年時代と言われるこの時代の中で、何か新しいことに挑戦し、仕事や家族以外に趣味を持つことが大事だと感じている方が多いようです』
筆者も、近所の住区センターで開催されるフラワーアレンジメント教室に8月から月に1回通うようになりました。新しいことはじめるにもきっかけが必要ですが、これまでとは違った日常を過ごすことで背中を押された方も多いんですね!
普段からお花に触れること、飾ることが日常であるIさんは、日常にお花があることをどのように感じているのでしょうか。
『教室では1時間から1時間半をかけてアレンジメントを作ります。普段の生活の中で、1時間近く没頭できることってなかなかないですよね。私は、お花に没頭する時間を持つことで雑念が振り払われ、頭がすっきりします。家にももちろんお花を飾ります。「家事が面倒だな」と思うときでも花があるとモチベーションが上がります。
また花があることで救われる瞬間ってたくさんあるんです。お花ってもらうとすごく嬉しいですよね。愛犬が亡くなりペットロスになっていたとき、友人がプリザーブドフラワーのアレンジを送ってくれました。そのとき、お花をもらうってこんなにうれしいことなんだと感じたんです。贈ってくれた友人の優しさを感じたし、お花の存在そのものにも癒されました。今のような状況は、まだ少し続くと思います。その生活にお花を取り入れて、癒されたり、元気づけられたりする方が増えると嬉しいです』
Iさんのお話を聞いて、大切な人にお花を贈りたくなりました。
花そのものにも癒し効果があるようですが、色によっても感じ方が変わるようです。「あぁ、きれいだな」と感じることが、心に余裕を持たせてくれるということもあるでしょう。
お花が持つパワーは、想像以上に大きいです。2021年は、お花のある生活をしてみませんか?
お話を伺ったのは:フラワーサークル運営会社 広報Iさん
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