梅雨時は3人に1人が体調不良に!「朝からだるい」「起きられない」のは梅雨のせい!梅雨時の“だるさを防ぐための”4か条

心と体

 梅雨時の「だるさを防ぐための4か条」

2021.06.27

毎年梅雨の時季になると、頭痛や眠気、からだのだるさやむくみなど、さまざまな不調に悩まされる人が多くなります。健康解説動画チャンネル「からだプラン」の運営などを手掛ける株式会社リーフェが20〜50代の男女100名に「梅雨時季の体調不良の経験があるか?」という調査をしたところ、3人に1人が梅雨の時季に体調不良に悩まされた経験があることがわかりました。 むくむ、朝起きられない、頭が重いなどの梅雨のだるさは、上手に対処することで改善できます。そこで今回は、湿気が多くジメジメする梅雨を、できるだけ爽やかに過ごすための湿気対策4か条について、医師の木村眞樹子先生に教えてもらいました。

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だるい、むくむ、頭が重い……梅雨に体調不良になる原因とは?

雨

「梅雨の時季は、からだがだるくて頭が痛くなる」「雨の日は普段より眠気がひどい」と感じたことはないでしょうか。
雨の日が続く梅雨時季の体調不良の原因は、天気の変化による自律神経の乱れが関係しているといわれます。

天気や気圧の変化が起こると、私たちのからだは無意識のうちにストレスを感じて、自律神経に乱れが生じてしまい、さまざまな不調を引き起こしてしまうのです。
また、雨の日はどうしても湿気が多くなり、湿気が原因となって、からだに必要以上に水分がたまってしまい、体調不良になることもあります。
からだにとって水分はとても大切です。しかし、必要以上に水分が入ってしまうと、からだに水分が停滞し、むくみ・だるさ・めまい・頭の重さにつながることもあります。

湿気に負けず、スッキリ過ごすためのポイント4つ

長く続く梅雨の時季も、できるだけスッキリ爽やかに過ごしたいですよね。そこで、梅雨時季のだるさを軽減し、元気に乗り切るためのポイントを4つご紹介します。

除湿を心がける

雨

日頃はお肌や健康のために加湿を心がけている人が多いと思いますが、梅雨の時季は空気をカラッとさせたいですよね。
快適に過ごすためにも、お部屋の湿度は40〜60%になるように除湿をしましょう。扇風機やサーキュレーターを併用すると、部屋の空気をより循環させることができます。

食生活に気をつける

梅雨の時季を元気にやり過ごすためには、からだの中にたまった不要な水分や毒素をデトックスすることが大切です。
梅雨時季には、水分を排出するための「カリウム」が多く含まれている食材を積極的に摂っていきましょう。

<水分代謝を促す食材>
ほうれん草・バナナ・納豆・緑茶など

生活習慣を改善

雨

梅雨時季にダラダラと続く体調不良は、生活習慣の改善をすることで緩和される場合があります。
早寝早起きをする、1日3回食事を摂る、お風呂はシャワーだけではなくぬるめのお湯に浸かるなど、日々の生活習慣を意識的に改善してみましょう。

適度な運動を取り入れる

梅雨の時季は、どうしても自律神経が乱れてしまいがち。自律神経の乱れを整えるためには、適度な運動を取り入れることもおすすめです。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動、おうちヨガや簡単なストレッチなどをしながら、からだ全体の巡りを良くしていきましょう。

梅雨の不調には「漢方薬」がおすすめ

「梅雨の湿気でからだがだるい……」「天気に左右されない体質を目指したい」そんな方には漢方薬もおすすめです。

中国医学では梅雨の時季を「長夏(ちょうか)」と呼びます。湿度が上がり、雨に濡れるなどすると、体内に「湿」がたまるとされ、だるい、むくむなどの症状を引き起こすと考えられています。この時季には、水分の代謝を改善する漢方薬を用いることで不調に対処します。

不調の多くは、心身のバランスが乱れてしまったために起こるもの。自然由来の生薬で構成されている漢方薬なら、からだ全体のバランスをうまく調整し、体質から改善を目指せるでしょう。不調の改善のためにバランスの取れた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けられそうですよね。
さっそく始めてみたいと感じた方のために、梅雨時の不調に悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。


漢方
<梅雨の不調で悩む方におすすめの漢方薬>
五苓散(ごれいさん):のどが乾いて尿量が少なく、頭痛、むくみがある方へ 
からだの水分代謝を促して、余分な水を排出するよう働きます。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):汗かきで、疲れやすく、太りぎみの方へ
胃腸の働きを高めることで、気を補い、体内に滞った不要な水分を排出し、からだの水分バランスを整えます。
苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):体力が中等度以下で、めまいやふらつきがある方へ
胃にたまった水を取り除き、気の流れを整えます。尿量を増やして、体内に滞った水分を排出します。

ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなくからだにダメージを与える場合もあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時には、できる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に薬剤師に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方のプロが効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

梅雨を快適に過ごすためにしっかり対策しよう

梅雨の時季はどうしてもムシムシ・ジメジメしてしまいますが、暮らしの中でちょっとした対策をすることで、心地よく過ごすことができます。
ご紹介した梅雨を爽やかに乗り切るための方法を試しながら、心とからだを整えていってくださいね。
それでも体調不良が続く場合は、専門家に相談して、漢方薬を試してみるのもおすすめです。適切な対策をとりながら、梅雨時期も明るく過ごしていきましょう!

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著者

木村 眞樹子

木村 眞樹子

医学部を卒業後、循環器内科、内科、睡眠科として臨床に従事。 妊娠、出産を経て、産業医としても活動するなかで、病気にならない身体をつくること、予防医学、未病に関心がうまれ、東洋医学の勉強を始める。 臨床の場でも東洋医学を取り入れることで、治療の幅が広がることを感じ、西洋薬のメリットを活かしつつ漢方の処方も行う。 また、医療機関で患者の病気と向き合うだけでなく、医療に関わる人たちに情報を伝えることの重要性を感じ、webメディアで発信も行なっている。

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