「最近脚がだるくて重い…」それは梅雨のせい!?スッキリ脚になれるカンタン&おいしいむくみ解消レシピ【栄養士監修】

心と体

 「最近脚がだるくて重い…」それは梅雨のせい!?スッキリ脚になれるカンタン&おいしいむくみ解消レシピ【栄養士監修】

2021.06.19

「最近特にむくみやすい」、「この季節は脚がだるくて重い……」という悩みはありませんか? 実は、梅雨はむくみやすい季節。むくみは気候がもたらす外的要因と、深い関わりがあると考えられているのです。今回は、梅雨にむくみやすい原因と、むくみ解消に役立つ簡単レシピをご紹介します。体内の水分調整をスムーズにして、内側からスッキリを目指しましょう!

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梅雨にむくみが起こりやすいのはなぜ?

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梅雨の時期にむくみが起こりやすくなるのは「湿度の高さ」が原因といわれています。梅雨は、空気中の湿度が高いため、汗として体内の水分を蒸発しにくくなります。

汗として蒸発できないことで水分の代謝がうまくいかず、むくみの原因になると考えられているのです。

また、東洋医学では、梅雨の時期の湿度は体内の水分を必要以上に増やすと考えられており、梅雨の過剰な湿度によって引き起こされる心身の不調を「湿邪(しつじゃ)」と呼んでいます。

体内の水分代謝が悪くなり、からだのいろいろな部位に水分が停留するため、さまざまな症状が起こります。湿邪によって現れる症状にはむくみの他にも、消化不良やおなかの張り、からだや頭が重くだるい感覚などがあるとされます。

むくみ解消の味方!「カリウム」が多い食材は?

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むくみの解消には「カリウム」が豊富な食材を摂るのがおすすめです。
カリウムは、水をためこむ性質のある「ナトリウム」を排出するはたらきがあり、からだの水分コントロールに役立ちます。では、カリウムを豊富に含む食材とは、どんなものがあるのでしょうか。
カリウムは、野菜や果物・大豆類に多く含まれているといわれています。

カリウムを含む食材
きゅうり、トマト、ズッキーニ、アボカド、冬瓜、なす、ゴーヤ、ブロッコリー、水菜、さつまいも、ほうれん草、バナナ、枝豆、黒豆、小豆

むくみが気になる方は、これらの食材を意識してとりいれましょう。

むくみ解消レシピ(1)アボカドとキュウリの簡単ナムル

夏野菜の代表、トマトとキュウリはカリウムが豊富に含まれています。
アボカドも、カリウムが豊富に含まれている食材。「森のバター」と呼ばれるほど良質な脂質が多く含まれており、美容効果も抜群です。火を使わず和えるだけで簡単にできるナムルは、忙しい日の副菜にピッタリです。
冷たくしてさっぱりと食べられるので、ジメジメした梅雨の時期に箸がすすむ一品ですね。

材料>2人分
・アボカド 1/2個
・キュウリ 1/2本
・ミニトマト 4個
(A)ごま油 大さじ1.5
(A)鶏がらスープの素 小さじ1/2
(A)塩 ひとつまみ

作り方
1.キュウリは乱切り、アボカドは1cm角、ミニトマトは4等分にカットする。
2.ボウルに1と(A)を入れて混ぜ合わせ、ラップをかけて冷蔵庫で30分ほど冷やし完成

むくみ解消レシピ(2)冬瓜とわかめのスープ

冬瓜と玉ねぎはカリウムを多く含みます。スープにすることで、流出したカリウムも丸ごと摂取できます。
また、わかめは「マグネシウム」が豊富。マグネシウムは利尿作用があり、細胞内のナトリウム量を調節するはたらきが期待できます。
温かいスープを食べることで冷えを予防し、血流アップに役立つため、むくみ解消も期待できますよ。

材料>2人分
・冬瓜 100g
・玉ねぎ 1/4個
・乾燥わかめ 少々
・コンソメ顆粒 大さじ1
・黒胡椒 ふたつまみ

作り方
1.冬瓜は種とわたをとり、皮をむく。2cmの角切りにする。
2.玉ねぎは1cm角にカットする。
3.沸騰したお湯にコンソメ顆粒を溶かし、玉ねぎを入れ中火にかける。
4.ひと煮立ちしたら冬瓜とわかめを加え中火で煮る。
5.冬瓜が柔らかくなったら黒胡椒を加え混ぜ、完成。

むくみに効果のある漢方薬

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漢方医学では梅雨は「湿」がたまりやすく、むくみなどの不調がとくにでやすい季節とされます。
「梅雨の時期に、むくみに悩まない体質をめざしたい」そんな方には漢方薬がおすすめです。
漢方薬は症状と体質にあったものを飲むことで、ずっと抱えていた不調にとても良い効果をもたらします。冷え症やむくみなど、症状の多くは心身のバランスが乱れてしまったために起こるもの。漢方薬は、こうした全体のアンバランスをうまく調整し、体質改善を目指すものです。
バランスの取れた食生活や運動習慣を継続するのは大変という方でも、漢方薬なら、症状や体質に合うものを飲むだけなので、手軽に毎日続けることができますよ。以下に、むくみに悩む方におすすめの漢方薬をご紹介します。

<むくみに悩む方におすすめの漢方薬>

五苓散(ごれいさん):喉がかわき、トイレの回数が少ない方に
体内に滞った水の排出を助けてくれます。比較的、さまざまな体質の方に用いられる漢方薬です。

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):汗かきで、疲れやすく、太りぎみの方に
水分循環を促し、余分な水を排泄させます。水太りの肥満症の方によく使用されます。

ただ、からだにやさしい漢方薬とはいえ、自分の体質に合っていなければ、良い効果が見込めないだけでなく、副作用が起こることもあります。自分に合う漢方薬を見つけるためにも、購入時にはできる限り漢方に詳しい医師、薬剤師等にご相談ください。

お手頃価格で不調を改善したい、という方にはスマホで気軽に専門家に相談できる「あんしん漢方」のような新しいサービスもおすすめです。AI(人工知能)を活用し、漢方に詳しい薬剤師が効く漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が話題です。

水のめぐりをよくして、梅雨を乗り越えよう!

今回は、梅雨にむくみやすい原因と、むくみ解消レシピをご紹介しました。余分な水分を外へ出す「カリウム」が豊富なレシピは手軽にできるので、ぜひ参考にしてくださいね。むくみ解消に役立つ食材や漢方薬を上手にとりいれて、水分コントロールをして梅雨を乗り越えましょう!

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著者

管理栄養士 小玉奈津実

管理栄養士 小玉奈津実

管理栄養士資格取得から食に関する職務に携わってきて15年目。 サプリメントの商品開発・外食のメニュー開発・高齢者施設の栄養価計算や献立作成などに従事。 現在はサプリメントの監修や食に関する記事の執筆、オンライン栄養指導などフリーの管理栄養士として活動中。

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