股関節を柔らかくするのに年齢は関係ない
おうち時間が増え、身体のメンテナンスに興味を持つ人も増えてきました。
「股関節が柔らかいと、姿勢や体調が良くなりそう」と感じている人も多いのではないでしょうか。近年は、開脚を目指すための書籍やネット動画も人気が高くなっています。実際に、ジムやヨガスタジオでトレーニングの指導をしていると、高齢者の方々を中心に柔軟性に対する興味関心が高まっているのを感じます。
ですが年齢を重ねていることを理由に「やっても柔らかくならないかもしれない……」と諦めてしまう人も少なくありません。もちろん、ケガや病気の経歴などはトレーニングの可否と関係しますが、基本的には継続してトレーニングすれば、年齢に関係なく誰でも柔軟性をアップすることが可能です。
毎日続けられるポーズを選ぶ
続けるために大切なのは、自分のレベルに合ったポーズやトレーニングを選ぶこと。
例えば、どんなに難易度が高くて効果が大きい練習をしたとしても、それが月に1回では意味がありません。だったら簡単なポーズではあっても、緩やかに効果が発揮されるような毎日続けられるポーズをとる方がはるかに効果的です。
今回ご紹介する合蹠(がっせき)のポーズは、テレビを見ながらでもできる簡単なものです。
ヨガマットなどのトレーニンググッズがない人は、カーペットやベッドの上でおこなってもOKです。
それでは、やり方を説明します。
合蹠のポーズのやり方
さっそく、合蹠のポーズのやり方をチェックしてみましょう!
- 床に座って両足の裏同士を合わせ、両足の親指を指で掴んでセットする。
- ヒザを上下にパタパタ動かして股関節まわりをリラックスさせる。
- ヒザの動きを止めたら、両方のおしりが均等に床についている感覚を確かめ、かかとをなるべく身体に近づけるようにセットする。
- この時点で腰や背中が丸まてしまうことが多いため、息を吸いながら骨盤を立て、腰と背筋を伸ばす。
- 息を吐きながら、上半身をゆっくり前に倒す。そのまま深呼吸を3~5回繰り返す。
ポイント
上の画像のように、腕を前に投げ出してもOK。前に倒れるときは、足の付け根から曲げることを意識しましょう。無理に胸を床に近づけようとするのではなく、お腹と太ももを近づけるよう意識するのがポイントです。
上半身が緊張しやすいポーズですので、息を吐きながら肩の力を抜き、上半身は重力に任せて自然に前へ倒れるようにすると気持ち良くポーズがとれます。
まとめ
毎日ポーズを続けていくと、徐々に深い前屈ができるようになってくるのを感じることができるはずです。痛みがある日や生理中など、不快感を感じるときは無理せずに。起床時やお風呂上がりといった決まったタイミングで合蹠のポーズをおこなうようにすると、ルーティン化しやすくなりますよ!