“完璧主義”で心も体も疲れきった人に知ってほしい。「まぁいっか」の考え方。

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 “完璧主義”で心も体も疲れきった人に知ってほしい。「まぁいっか」の考え方。

2023.02.26

「まぁいっか」という言葉は、何かに対して完璧にやり遂げようとする人にとっては、なかなか受け入れられない言葉かもしれません。 でも、時には自分自身を許すことも必要だと思うのです。完璧を目指しすぎると、ストレスがたまり、疲れてしまうこともあります。実際、僕もその完璧主義的な性格で苦労をしてきました。 そこで、「まぁいっか」という考え方を取り入れることで、気持ちを楽にすることができるかもしれません。

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家事・育児・仕事に「まぁいっか」

自分ではそんなつもりがなくても、知らず識らずのうちに完璧主義に陥っていることがあります。
家事育児仕事、これらにとにかく「時間がかかる」「やっても終わらない」「いい加減な人を見るとイラッとする」場合は、完璧主義の罠にハマっているかもしれません。

家事をする女性出典:stock.adobe.com

まずは家事から考えてみます。家事は毎日のルーティンですが、完璧にやろうとすると、それだけで一日が終わってしまいます。
毎日掃除機をかけたり、毎食一汁三菜を用意したり、「これをやらなくちゃいけない」と思い込んでいるルーティンって意外とあるもの。

そこで、「まぁいっか」という考え方を取り入れてみると、家事をこなす時間を短縮することができます。例えば、洗濯物を畳む際に完璧に畳もうとすると、時間がかかってしまいます。しかし、「まぁいっか」という気持ちで、多少不揃いでも畳んでしまえば、時間を節約することができます。
大事なのは「本当にそこまで丁寧にする必要ってあるの?」と自分に問いただしてみることかもしれません。


次に育児について考えてみましょう。子育ても、完璧にやろうとすると、どこまでも終わりが見えない沼にハマるかもしれません。
例えば、子どもがご飯を食べないとき、残さないように食べてもらおうと思えば、ご飯の時間は長引いてしまいます。僕は娘が小さい頃、この子どもの食事でずいぶんと悩みました。
そこで、「まぁいっか」という気持ちで、少しだけ食べたらOKと思うことで、自分自身を楽にすることができます。

ご飯を食べる子ども出典:stock.adobe.com

最後に仕事について考えてみましょう。仕事は、結果が出せるように、完璧にやろうとする人も多いかもしれません。でも、完璧に仕事をするためには、時間がかかりすぎることもあります。
よく言われますが細部にこだわるより、7〜8割でOKとする勇気を持つこと。これが仕事をスピーディに、そしてストレスなく進める上では欠かせません。

とくに最近、僕が実践しているのは「ブランク資料」の作成を取り入れること。
ブランク資料とは、その名の通り「空っぽの資料」です。

PCを操作する男性出典:stock.adobe.com

例えばプレゼン資料を作成するとき。1から情報や資料を集めて、それから構成を組み立てていては時間がかかります。
そこで、まずはプレゼンの目的から必要な項目を逆算していきます。
あるプロジェクトについて上司にプレゼンをして採択をもらわなくてはならないとしたら。
まずは上司を説得するために必要な要素を書き出します。

  1. なぜこの商品が必要なのか
  2. 商品の市場調査
  3. 商品の利用者事例
  4. 採択が必要なこと

など。「これが揃えば、プレゼンで上司を説得できるな」という要素を決めたら、それから情報収集をしていくのです。

この「必要な項目だけが記載された資料」を「ブランク資料」と呼びます。
プレゼン資料であれば、このブランク資料の中身を埋めていけば資料が完成するというわけです。

これはブログ作成や、マーケティング、日々のタスク処理などあらゆるシーンで使えます。

あらゆる情報を納得行くまで網羅し、細部にまでこだわって仕上げようと思うと時間も労力も際限なくかかってしまいます。
だからこそ「まぁいっか」の気持ちで大切なところだけに注力することが有効なのです。

「まぁいっか」で自分自身を許す

伸びをする女性出典:stock.adobe.com

「大変だな」と思ったら「まぁいっか」と思い直してみる。すると、自分自身を許すことができるようになるかもしれません。
でもそれは自分自身を甘やかすことではありません。自分自身が設定した目標や責任を達成するには、最低限の自己管理も必要。
だから「まぁいっか」と思っても良い許容範囲を決めることも重要です。
完璧に掃除をする必要はありませんが、最低限はしないと心地よい暮らしを維持することはできません。

最低限を越えたら「よくやった!」と自分を認めて、許してあげる。

大変な毎日だからこそ、こうした自分への許しが必要なのかもしれません。
 

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