話してるのに目線はスマホ。無意識に「ながら会話」していませんか?

家族・人間関係

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2023.04.17

「今日さ、取引先の人から聞いたんだけど」 「…」 「新宿にできたカフェが、子連れで行っても楽しめるって」 「…うん、あはは!」 外部音声を取り込めるイヤホンをつけたままご飯を食べるパートナー。 どうやら何かPodcastを聴いているらしい。 スマホを見たまま相槌を打つ。 テレビを見たまま返事をする。 話しかけているのに、まったくこっちの方を見ない。 これを僕は、「ながら会話」と呼んでいます。

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無意識な「ながら会話」は嫌な気になる

たしかにね。大事な要件じゃない。ちょっとした雑談だし、Podcastやスマホの方が面白いかもしれない。
だけど、そもそもコミュニケーションってパートナーを楽しませるためにするものだっけ?

芸人さんのように面白い話で惹きつけて笑わせなくちゃいけないんだっけ?

そんなわけありません。
なのに、「どうでもいい話」だから「ちゃんと聞いてよ」って言い出しにくかったりしませんか。
相手の態度がすごく不快なはずなのに、仕方がないかって一歩引いていませんか。

相手は本当に、悪気なんて一切なく、大真面目に無意識に「ながら会話」をしている場合もあります。
そして、自分も無意識に「ながら会話」をしちゃってることもある。

スマホ見てても、イヤホンしてても、相手の話は「ちゃんと聞こえてる」し「返事だってできてる」って思うんですよね。

でも、それをされた方は自分が蔑ろにされていると感じてしまうものです。
自分が相手にとって煩わしい存在だというメッセージを、その態度から受け取ってしまうのです。

自分も「ながら会話」しちゃってない?

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されると本当にイラつく「ながら会話」。
ですが、自分も無意識のうちにしてしまっていないでしょうか。

たとえば子どもがマシンガンのように何かを話しているとき。

「ねえねえ、このポケモンのカードのさ」
「あのね、学校で〇〇ちゃんが紙を持ってきて、ぐるって回して…」
「バスを降りたところにある、あのちょっと高くなってるやつ。ほら、四角くてぶわーってなってる」

せっかくテレビを見ているのに。
ちょうど大事なシーンなのに。

だからテレビを見ながら「…うん」「…へー」「…ああ、そうなんだ」なんて生返事しちゃう。

目の前の人の会話よりも、楽しそうな何かが目の前にあるとき。
僕たちがその誘惑に抗うのは、とてもとても難しいものです。

少しだけ誘惑を排除してみよう

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話し相手に「ながら会話」を辞めて欲しい。であれば、やはり自分も「ながら会話」をしないように気をつけなくてはなりません。
でもテレビやスマホから意識をこちらに向けてくれ! と言ったってテレビやスマホは注意を惹き付けるプロフェッショナルです。
プロの大人が視聴者の意識を釘付けにするあらゆるノウハウを詰め込んだコンテンツと、自分のなんてことない雑談では、その勝負に勝つのは難しいでしょう。

だから「食事中はテレビはつけない」「スマホは見えるところに置かない」「イヤホンは外す」など、誘惑を少しだけ排除するのは良い手段です。

親しい間だからこそ、話を聞かなくてはならない

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「聴くこと」がいかに大切か。ここ何年もずっと言われ続けていますし、「聴く」について書かれた本もたくさん出ています。
それだけ「聴く」というのは、僕たちにとって難しいし、なかなかできないことなのかもしれません。

「聴く」について書かれた名著。「LISTEN〜知性豊かで創造力がある人になれる〜 著ケイト・マーフィー」には、こう書かれています。

「実は私たちの誰もが、愛する人に関しては思い込みをする傾向にあります。これは「近接コミュニケーション・バイアス」と呼ばれています。
※LISTENより引用

夫婦や親子。近い関係にある人同士ほど、分かりあえているようで、じつは分かりあえていないことも多い。
どれだけ仲がよい関係であっても、「ながら会話」をするたびに相手を傷つけているかもしれません。そうなってしまわないように、お互いが気をつけ合いたいものです。

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