食事中の悪癖を断つ
わが家では、ぼくがご飯を作っています。仕事を夕方までにどうにか片付けると、そのまま夕飯の支度。
娘が帰宅し「パパー! お腹すいた!!」と大騒ぎです(笑)
ご飯を作り終えて食卓に並べるころには、ぼくもすっかりヘトヘト。
妻は帰りが遅い日も多いので、娘と二人で「いただきます」をします。
楽しく話をするときもあれば、どうしても疲れてしまって、話をする気持ちになれない日もある。
「だまって食べて!」なんて言うわけにもいかず。
そんなときは、ついついデバイスに頼ってしまっていました。
YouTubeやアニメを見ながら食べると、あら不思議!
とっても静かに食事の時間が過ぎるのです。
ぼくも、ぼーっとTVやSNSを交互に眺めながら、もそもそと食事する。
朝起きた瞬間からずーーっとフル回転だった頭と身体が、ようやく休まる一時でもありました。
だけど。
やっぱり、それってよくない。
娘は集中して食べていないから、ポロポロとこぼすし。手が止まるので無駄に時間もかかる。
また、満腹中枢が満たされないのか、だらだらと食べすぎてしまいます。
「今日の生姜焼き美味しかった?」と聞くと「え? わたし生姜焼きなんか食べてないよ!?」なんて答える日も。
デバイスに夢中になりすぎて、自分が何を食べたのかすら意識していない。
そんな弊害には、気がついていました。
食事中はデジタル・デトックス
正直、悩みました。
食事中のデバイスを禁止するということは、どんなに疲れていても子どもの相手をし続けなければならないのです。
だけど、目に見えてデメリットがたくさんある。
これが、食事中の習慣として定着してしまうまえに、食事習慣を改善したほうがいいだろうと。
大げさなようですが、覚悟を決めました。
「食事中は、テレビもデバイスも見ないようにしよう。パパも見ないようにするね」
こうしたルール。
「子どもだけ」ってしがちですが、親だって一緒にするべきだと考えています。
たとえば勉強や宿題の時間。
これも、わが家では一緒に「勉強」する時間を30分〜1時間ほど作っています。
娘は宿題をやり、その隣でぼくは最近はじめた英語の勉強や本を読んだりする。
つきっきりで勉強を見てあげる時間ではなくて、それぞれが自分の勉強をする時間を作っているのです。
「やりなさい」と口だけで言うよりも、親が一緒にやると、すごく効果的。
やらずにサボるなんてこともないし、分からないところはすぐに聞くこともできます。
食事中のデジタル・デトックスも同じです。
子どもだけは禁止なのに、親はちょこちょこSNSを見たり、スマホをいじっていたのでは説得力にかけると思うのです。
覚悟を決めてよかった
食事中のデジタル・デトックス習慣。
最初は「疲れているときに、あれこれ話しかけられたらもっと疲れちゃうんだよな」なんて心配していましたが。
スマホやテレビがなくなったら、「話しかけられて疲れる」なんてことが一切なくなったのです。
それで気が付きました。
テレビを見たり、スマホを見ているから、そっちが気になって話しかけられることにイライラしちゃってたんだと。
テレビの会話が気になる。
スマホの記事が気になる。
なのに、話しかけられて中断させられる。
だから疲れたように感じていた。
なんとも自分勝手な話です。
だけど、何も見るものがなければ、会話があることが楽しい。
「ああ、こんなに嬉しそうに話をしてたんだ。こんなよくわかんないことで(笑)めっちゃ笑ってたんだ!」
娘があれこれ話したり騒いだりしている姿を、疲れていても心地よく受け入れられる自分がいたのです。
最初は、娘が食事に集中していないことに危機感を覚えてはじめたこと。
だけど、じつはぼく自身が娘と団らんに集中できていなかったのです。
食事中のデジタル・デトックスのおかげで、娘とのふたりきりの食事時間がすっかり癒やしの時間となりました。
同じようにもやもやしている親御さんは、ぜひテレビを消して、素敵な音楽と子どもとの会話を楽しんでみて下さい。