仕事が忙しすぎて家事・子育てができていないなら。パートナーへしてほしい「リスペクト」の考え方

家族・人間関係

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 仕事が忙しすぎて家事・子育てができていないなら。パートナーへしてほしい「リスペクト」の考え方

2023.04.24

「夫の帰宅はいつも22時過ぎ。休日もぐったり疲れてて、家事を頼んでもなかなかやってもらえません」 夫と家事シェアしたいけど時間がない。仕事が忙しいパートナーはもちろん大変だけど、私だって別に家でのんびりしてるわけじゃない。 わかってる、とは言うけれど、本当にわかっているのかな? こうした悩み相談。本当によく受けます。

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結論「感謝・労い・リスペクト」の表明

時間がなくて家事シェアできん! ってパパ(ママ)に伝えたいのは、すごく当たり前のこと。

「感謝・労い・リスペクト」をちゃんと家族に伝えよう。

たったそれだけのことです。
「そんなのあたりまえやん」って思いますよね。
でも「夫の時間がなくて」と相談に来られるママさんの多くが言うのです。

「時間がないのはしょうがない。でも『わたしがやるのを当たり前』と思ってるし、せっかくキレイにしても何の意味もなく『汚く』されるのが許せないんです」と。

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一方で、家事する時間も確保できないほど忙しく働いていると、気持ちのゆとりもほとんどなくなっていることが多いです。
そうすると、相手に感謝をするどころか、自分も感謝されたいし、家に帰ってまで大変なコミュニケーションを考える余裕なんてなかったりする。

その気持だってとてもよくわかるんです。

ワンオペを支える「リスペクトする気持ち」

じつは、わが家はいまほぼワンオペ状態。
3年前に妻のキャリアが変わり、しばらくは新しいキャリアに全力投球をすることにしています。

突然残業が入って、僕と娘が眠った後に帰宅する。そんな日もよくあります。
土日に仕事が入ることもあるので、その間の家事育児はすべて僕が行っています。

僕は家事シェア研究家として活動していますが、ワンオペを簡単にこなせるわけではありません。

時間も体力も限りがあります。
仕事が進まずにイライラする日もあれば、夕飯を作る元気がない日もある。

子どもが成長すれば少しずつ楽になるでしょう。だけどこの状態が後何年続くのか、まったく先も見えません。

そんな状況でも「がんばろう!」と思えているのは、妻からのリスペクトと感謝を日々しっかりと感じているからです。

「仕事のせいだから、自分は悪くない」は絶対NG

妻は急な残業があるとき、必ず「ごめん」と言います。
そして「ギリギリ寝かしつけは間に合うかも」「明日なら代われるかも」と代替案を提示してくれる。

正直、僕は寝かしつけを代わって欲しいわけでもありません。(子どもが大きくなったため)
でも妻は「それで失う僕の時間の価値」をちゃんと理解してくれている。
寝かしつけをしなければ、本を読んだり映画を見たり、仕事をしたりと自分の自由に使える時間が生まれます。
その価値を理解しているから、代替案を出してくれる。

リスペクトの気持ちを持って、労い、感謝を伝えてくれます。

それだけで「俺ががんばってるのは、無意味なことじゃない」と改めて思えるんです。

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念の為伝えておくと。
「感謝さえ伝えていれば、家事シェアしてなくてもどうにかなる」って話じゃないので、そこは誤解されませぬよう。
ただ、「感謝すら」伝えられてないって話を本当によく聞きます。

もう、これは最低限です。
パートナーに対してリスペクトの気持ちを持って「感謝・労い」を伝える。

すべての関係性の土台になるのが、この初歩的なコミュニケーションじゃないかと思うのです。
そしてもう一つ。相手をリスペクトする上で忘れてはいけないことがあります。

「リスペクトする」とは、大切に扱うこと

夫婦出典:stock.adobe.com

「リスペクトの気持ちならある」と言う人が、平気で片付けてくれた場所を汚したりします。
できてないことを指摘はするのに、相手の手間を増やしていたりもする。

たとえば、トイレ掃除をしない人の方が、トイレを平気で汚れたままにしたりする。
それを見ると、トイレ掃除をしてくれる人へのリスペクトなんて感じることもできません。

たとえば、洗濯をしない人の方が、無造作になんでも洗濯物としてカゴに入れたりする。
どうせ洗濯機が洗うんだからと、なにもかも洗い物にされたら回す回数は増えるし、干すのも、たたむのも、しまうのも大変。
どうしてそれで「感謝してくれてる」と思えるでしょうか。

感謝や労いを伝えるだけでなく、大切に扱って欲しいのです。
それが、時間がなくても家族のためにできる、とても大事なことだから。
 

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