教えてくれたのは…芙和せらさん
一般社団法人<芙和せら>心理研究所 所長。
公認心理師、シニア産業カウンセラー、芸術療法士、フラワー心理セラピスト、色彩グラスセラピスト。花や絵や色彩を使って心豊かに生きるための提案を行う。花と心の学校ハートステップ・カレッジを運営し、instagramやYouTubeでも情報発信中!
あなた自身が知らないうちに執着しているもの
物置を整理していたら、思いもよらず不要なものが山ほど出てきました。ただ、小さな箱に入るもの1点だけなら、残せるスペースがありそうです。あなたは次のうちのどれを残しますか? 次の4つから直感で選んでください。
A.過去の手帳
B.子どもの頃にもらった表彰状
C.ブランドもののバッグ
D.古いスニーカー
診断結果
さて、回答です。
あなたが捨てようとしたけれど、捨てられないものはあなたにとって大切なもの。言い換えればもっとも執着するものを表しています。あなたは何に執着しているのでしょうか?
A.「過去の手帳」を選んだあなたは……
【頑張ってやったこと】に強い思い入れがある人です。
「あの時に頑張ったから今がある」という考え方が根本にあるためです。学生時代の部活動、文化祭などの思い出を大切にしています。また、仕事でも頑張ったことは周りに理解してほしい、評価してほしいという願望が強いでしょう。
頑張りを褒めてもらえないとモチベーションがダウンしてしまうかもしれません。行き過ぎると過去の栄光を自慢する残念な大人になってしまいますのでご注意を。
B.「子どもの頃にもらった表彰状」を選んだあなたは……
【名誉】【社会的地位】を大切だと考え、名誉や地位に執着を見せる人です。
社会的地位は少しでも高くしていきたいという上昇志向があります。それゆえ、本当の自分より盛り気味に自己表現するようです。おのずと友人づきあいは自分と同等かそれ以上の人が中心になりがちです。
もし、名誉が傷つけられるようなこと、社会的地位がダウンするようなできごとがあると、深く傷つきます。職場での降格人事などあれば耐えられないと感じるでしょう。見栄を張りすぎると、金銭的にも厳しくなるのでご注意ください。
C.「ブランドもののバッグ」を選んだあなたは……
【お金・財産】を大切にする人であり、金銭への執着は人一倍です。
お金や財産を合理的に管理できるというほどよい執着であれば、人生において貯蓄や投資などで蓄財できるので、メリット大です。
ただ、絶対に損をしたくない、ギブアンドテイクができない、自分だけ得したい人になってしまうと、人間関係がぎくしゃくしたり、ケチと陰口をたたかれるかもしれません。ほどよくお金や財産を大切にして、金銭的にも人間関係においても豊かな人生を手に入れてください。
D.「古いスニーカー」を選んだあなたは……
【若さ】をキープしたいという思いが強い人です。
若さには筋力やお肌のハリツヤなどの肉体的なものも、柔軟性や好奇心など精神的なものも含まれます。
運動や新しい情報をキャッチしようとしたりと、若さをキープしたいと努力します。アンチエイジングにも余念がありません。それはとても健康的なことであり、人生において一番の宝物を手に入れることになります。
ただ、誰でも年齢を重ねるのは仕方のないことと、どこかで開き直りは必要です。イタイ人にならないよう、大人の豊かさにも価値をみいだしてください。
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いかがでしたか?
芙和せらさん「他の人が執着するものであっても、自分にとってはたいして価値がないものがあります。逆に自分にとっては大切にしたいと執着するものが周りの人に理解されないこともあります。人の価値観は多様です。
執着しすぎると冷静な判断力が失われることがありますので、自分が何に執着しやすいかを知っておくことが大切です。楽しく生きるためのヒントにしてください。」