愚痴だらけの人生にならないために「ぼくが40代ではじめたこと」

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 愚痴だらけの人生にならないために「ぼくが40代ではじめたこと」

2023.12.25

40代を過ぎると、知らず識らずのうちに大きな分岐点を迎えるのかもしれません。 それは「変化や成長を諦め、愚痴ばかりをいう人生」か「若い頃以上に、自由を謳歌する人生」か。 僕のまわりを見渡しても、この分岐点を前に苦しんでいる人が多いなと感じます。 今日は、愚痴だらけの人生にならないために、40代ではじめたことをご紹介します。

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40代は「自分の人生」を取り戻す年代

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僕はいま43歳で、娘が小学3年生です。娘もひとりでできることが増えてきて、未就学時期と比べれば、ずいぶんと手がかからなくなってきました。

娘が生まれてからずっと、僕の人生の軸は「子育て」を中心に組み立てられていました。仕事を18時以降はしないように調整し、朝夕の送り迎えをやり、食事の準備から寝かしつけまで、優先順位の第一位に基本的には娘のお世話があったのです。

でも、娘の成長とともにそうした子育てによる”縛り”は減ってきました。
いまではお腹が空いたら自分でごはんを作って食べたり、僕が家で仕事をしていてもひとりで絵を描いたり本を読んだり、動画を見たりして楽しく過ごしてくれています。

なんなら、コーヒーを淹れてくれたり(お小遣いとして100円かかります…!)、家族のご飯を作ってくれたり(後片付けは…大変なことになってますが…!)自分だけじゃなく、家族のサポートまでしてくれるようになりました。

そうした成長とともに、少しずつ自分自身の人生と向き合う時間とゆとりが芽生えはじめました。

自分と向き合う時間ができたことで、この先の人生を思い悩んで、数年前はミッドライフクライシスという精神状態にもなってしまいました。

40代になって新たにはじめたこと

自分の人生の先が見えない。そんな状態が長い間続いていましたが、それを乗り越えるために始めたことがあります。

インプットを増やす

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本を読む、ライブに行く、旅行する、人と会う。

これまで子どもを取り巻く世界にどっぷり浸かっていたので、その外の世界との繋がりがずいぶんと希薄になってしまいました。
だから子どもを中心とした世界から、もっと自分の興味や関心のある世界へとインプットの幅を広げるようにしたのです。

夫婦で時間を調整し合いながら、映画を見に行ったり、ちょっとしたひとり旅行に行ってみたり、新しいコミュニティに顔を出してみたり。
自分の中に新しい情報が入ってくるたびに、価値観や世界が広がっていくのを感じました。

身体をメンテナンスする

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40代は、自分の身体の「老い」を感じ始める年代かもしれません。白髪が増えたとか、痩せにくくなったとか、疲れやすくなったとか。

ただ、しっかりと身体のメンテナンスをしている人は、老いに打ちひしがれるのではなく、老いを乗りこなしているように感じます。たとえ若い頃と比べて時間やお金にゆとりができても、身体に活力がないと何もできないのです。

僕は今年、はじめての100kmウォーキングに挑戦しました。いつからだって挑戦はできるけど、やるなら早いほうがいいと思ったのです。
「むちゃをしてみよう!」とは、歳を経るごとに思えなくなるかもしれません。足腰や体力が衰えてからでは、挑戦する気力が湧き上がって来にくいかもしれない。

そう思うと、40代のうちに挑戦できたことは本当によかったと思います。

キャリアを見直す

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歳をとってからも続けていきたい仕事。これから先の2〜30年をどんな仕事をして過ごすか。
40代になると、ただ出世しようとか、とにかく稼ごう、というだけじゃなく、違った視点から仕事を見るようになります。

若い人たちの育成に携わりたい、社会にもっと貢献できる仕事をしていきたい。そんな風に思う人もいるかもしれません。

僕も40代に入ってから、これからの自分のキャリアについて悩み続けていました。でも、来年からこれまでとは違う新しい分野にいくつか挑戦してみようと考えています。自分が進みたい方向が、ようやくおぼろげに見えてきた気がしているのです。

もちろん50代だって60代だって、新しいキャリアへの挑戦はできるでしょう。
でも、40代は、その選択肢の幅がものすごく広いんじゃないかと思うのです。知識や経験が熟成され、身体も元気で気力もある。最新のITやデジタル情報だってキャッチアップできる。すごく可能性に満ちている年代だなと感じています。

40代はまだまだいくらでも変われる

40代は自分の人生を再度見つめ直すのに、ぴったりな年代です。
この先何十年も、「もう歳だからさ…」なんて諦めた人生を送るのか。「人生、ここからが面白いんだよな」と子どももびっくりするくらい楽しそうに人生を謳歌するのか。

もしかしたら、その分岐点に、いまいるのかもしれません。
 

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著者

三木智有

三木智有

NPO法人tadaima!代表 日本唯一の家事シェア研究家/子育て家庭のためのモヨウ替えコンサルタント 家事シェア研究家のnote:https://note.com/tomoari_miki

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