教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
幸福度の高い人3つの「口癖」
幸福度の高い人たちは、モノゴトに対する“捉え方”が違っていて、それが定着してポジティブな口癖となって出てきています。幸福度の高い人たちの口癖を3つ、みていきましょう。
1.おもしろい!
私の周りには、幸せな成功者さん達がたくさんおられます。経営者が多いので当然大変なことやトラブルだって経験されます。しかしみなさんネガティブな状態になった時に必ず「おもしろい!」と考えるのです。一見、不思議ですよね。
トラブルの話をするときも「このないだ面白い話があってね」とか、問題をクリアした時の話では「こんな問題があって結局こうやって乗り切ったんだけど、あれはおもしろかったね!」という具合です。
詳しくお話を聞いてわかったのは、「どうしよう」「ダメかもしれない」ではなく、「レアな体験が出来ておもしろい」と捉えていて、本当にそれなりに楽しんでしまう。それが口癖となっているのです。
ネガティブなことを「おもしろい」と感じられるようになると、毎日のイヤなことはなくなってしまいますから、スゴイ口癖ですよね。
2.ありがとう!
幸福度の高い人たちは、周りの人や状況に対して自然に感謝の気持ちを持っています。
ありがたい(有り難い)の反対の言葉を知っていますか? 反対の言葉は、「当たり前」です。ありがとうと心から感謝できる人は、本当の意味で謙虚な人でもあります。
些細なことでもありがたいと感じていれば大きなことはスゴイありがたい事になるので、毎日が幸せだと自然と感じるような、脳の使い方ができます。
災害やコロナを経験した私たちは、当たり前に外出できること、健康であること、時間通りに電車が動いたりライフラインを安全に使えることなどがどれだけ有難いかを体感したはずです。
私たちは、ついつい慣れてしまうと“当たり前”だと感じてしまいがちですが意識して毎日のありがたいポイントを見つけていくと、数えきれないほどの素晴らしい有難いことに気づけます。
毎日顔を合わせている家族も当たり前の存在ではありません。
ありがとうと口にするのが照れくさい人は、「おはよう」や「おやすみ」の挨拶を心を込めて口に出すから始めてみませんか?
3.運がいい!
「運がいい」も決まって幸せな人が口にしている言葉です。感謝とも連動するこの言葉は、脳にもプラスに働いてくれます。
何かあっても「運がいいから大丈夫だ」「運がいいからこれも何かの気づきがあるかもしれない」など前提をプラスに切り替えれる魔法の言葉でもあります。
脳は、言葉を口にすると連動してイメージを出してくれます。運がいいと思うことで、楽しもうとか何か良い部分を見つけようと自分で意識的に切り替えができるのです。
私の周りの運がいいという口癖の人たちも、一見ついてないことがあっても、本当に楽しく乗り切ってしまっているのです。
口癖は幸福度の高さに比例します。口癖を変えることは思い込みを変える第1歩なので、切り替えてみてください。
幸福度が高くなるために今日からできること
幸福度を高くするには、自分で自分を気持ちよくさせてあげられるチカラをつけることです。
まずは口癖から。「ありがとう」や「好き」を口に出すことから始めてみましょう。ひとり言レベルいいので、「このお菓子好き」「このお店好き」「今日の空が好き」など、言葉に出してみてください。
そして、「ありがとう」も一緒に口に出す習慣を身につけましょう。
カリフォルニア大学のロバート・エモンズ氏が行った研究では、感謝の気持ちを持つと幸福度がアップするだけでなく、体調もよくなり、ポジティブな気持ちが強くなったとの結果が出ています。この研究では1日1回程度の感謝できる出来事を10週続ける程度でも変化があったのです。
毎日すると、もっと効果はアップしますよね!
感謝しやすくなることで、プラスの思い込みがつき、楽観性も生み出してくれるのです。
寝る前にプラスのイメージを想像すると、寝ている間もプラスのイメージをリピートできるため効率の良い時間となります。寝る前に、ありがたいと感じた感謝したいこと、探してみませんか?