衣類同士の摩擦を抑える。“冬の静電気対策”で試してほしい「5つのこと」

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 衣類同士の摩擦を抑える。“冬の静電気対策”で試してほしい「5つのこと」

2024.02.13

4児の母で洗濯研究家の平島 利恵です。 冬場といえば、静電気に悩まされる季節ですよね。不快な静電気ですが、よく考えてみると、雨の日には発生しませんよね?静電気の発生には「乾燥」が大きな影響を与えます。不快な静電気を防ぐための注意点と予防策を解説します。

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静電気が発生する理由は「摩擦」

静電気は、服と身体、身体と身体など、2つの異なる物質の摩擦により発生します。
私たちの身体はもちろん、多くの物質は電気を持っています。私たちは衣類を身に着けているため、動くたびに衣類と肌の表面の摩擦により、身体の表面に電気を溜めてしまいます。
その状態で車のドアや他の人に触れると、「バチッ」と放電が起こります。

冬場に静電気が発生しやすいのは乾燥のせい

冬場に静電気が発生しやすいのは乾燥のせい出典:www.photo-ac.com

空気中の水分量が減り乾燥する冬場は、身体に溜まった電気が放電されにくく、身体に帯電します。
一般的に、湿度20%・気温20℃以下だと静電気が発生しやすくなると言われています。

冬場の重ね着も静電気を招く

重ね着も静電気を招く要因に出典:www.photo-ac.com

夏に比べ、冬場は衣類を重ね着します。異素材の衣類を重ね着することで、帯電しやすくなり、静電気が発生します。

静電気を予防する5つの対策

1.加湿器などで湿度を上げる

加湿器で湿度を上げる出典:www.photo-ac.com

湿度を上げると、身体に帯電した静電気が空気中の水分によって放電されます。加湿器を使ったり、部屋干しをするなどし、室内の湿度を40~60%程に保ちましょう。

2.柔軟剤を使用する

柔軟剤で静電気予防

柔軟剤を使用することで、衣類同士の摩擦を抑え、静電気の発生を抑制する効果があります。特に、静電気が発生しやすいニットを洗濯する際には、柔軟剤を使用するのがおすすめです。ただし、柔軟剤の入れすぎはNGです。入れすぎることによって汚れが落ちにくくなる問題が発生してしまいます。また、香料が苦手な方は、無香料の柔軟剤を選択しましょう。

3.服の素材の組み合わせに気を付ける

服の素材に注意する出典:www.photo-ac.com

静電気が起きにくい服を選ぶためには、素材の組み合わせに注意することが大切です。
「直接肌に触れる素材」と「外側の素材」の組み合わせによって静電気の発生を抑えることができます。
例えば、静電気が発生しやすいニットやフリースを着用する際は、肌に触れるインナーをコットン(綿)ポリエステルに変えたり、アウターを絶縁性の高いポリエステルに変えることで、静電気の発生や放電を抑える効果があります。
靴も革やゴム製の靴を履くことで、足からの静電気の発生を軽減できます。

最近は、静電気が発生しにくい素材のインナーやスカート、ニット、手袋や静電気防止アクセサリーも発売されているので、静電気にお悩みの方は試してみましょう。

4.ハンドクリームで肌を保湿

クリームで肌を保湿出典:www.photo-ac.com

ハンドクリームなどに含まれる乳化剤には、静電気を予防する働きがあります。
スカートが足に張り付くのを予防したい時は、足全体にハンドクリームを塗ると効果的◎
手や髪の毛に塗ることで、身体からの放電を抑えることができるので、冬場はカバンに入れて持ち歩くと安心です。

5.静電気防止スプレーを使用する

簡単に、瞬時に静電気を除去したいときは、静電気防止スプレーが便利です。
スカートが足に張り付くのが気になる際は、スカートの裏地までしっかりスプレーしましょう。

静電気対策で冬を快適に

冬場の不快な静電気対策として、まずは「乾燥」に注意し、予防しましょう。
簡単にできる対策としては、衣類のインナー素材の見直しや、柔軟剤の使用、ハンドクリーム・加湿器の活用が効果的です。

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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