大手術やICUも?愛が詰まった「ぬいぐるみ病院」入院・治療体験レポート!~料理上手のくまくんも一緒~

カルチャー

nuigurumi-hospital.jp

2024.04.03

少子化に伴い、ぬいぐるみの売り上げは低調かと思いきや、史上最高の売り上げを記録(一般社団法人日本玩具協会調べ)しているのだとか。SNSで「ぬい撮り」ジャンルが確立され、子どものおもちゃという域を超え、多くの大人ぬいぐるみ愛好家が活動の場を広げている。それと同時に「子どもの頃からぬいぐるみをパートナーとして一緒に暮らしいている」人たちもカミングアウトしやすい環境になり、共にお出かけをしたり、カフェでスイーツを楽しむなどの活動が活発化。そんなぬいぐるみloverたちにとって一番悲しいのが、彼らの経年劣化。さまざまなケガや汚れやほころびを「治療」という形でケアしてくれる「ぬいぐるみ病院」に伺い、入院と治療の体験の様子をご紹介!

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ぬいぐるみ病院 盛富小路けろーにょ院長

けろーにょさんぬいぐるみ病院 院長は、こちらのけろーにょさん。

「ぬいぐるみさんを通して、人の心に寄り添い、安心と癒し、勇気を届けること、和やかで思いやりあふれる優しい世界を広げたい」そんな思いから立ち上げられた「ぬいぐるみ専門」の病院が大阪府豊中市にある。丁寧な治療と患者とその家族への温かな寄り添い方で多方面で支持され、現在ではICU病棟や重症の場合は2~3年待ちとなっている。
※ 軽度の治療やお風呂(クリーニング)希望の場合は、半年以内の入院が可能。

くまくんとぬいぐるみ病院へ

くまくん

我が家に30年ほどいる、ありくいのぬいぐるみには、悲しいことに高齢特有の悩みが出現。saita連載「くまくんが作るおいしいレシピ」の、くまくんにパンダのラウラウが連絡してみると「一緒に行こう!」と話がまとまり、いざ!ぬいぐるみ病院へ。

ぬいぐるみ病院阪急宝塚線 庄内駅より徒歩15分ほどのところにありました。

ビビり気味なありくいさんにくまくんとラウラウが声をかけ、励ましながら到着!ほっこりやさしい雰囲気に心が和んだところで、治療のための問診票にありくいさんの状態や性格、家族の中での役割などを記入。

ありくいさん

細かいところを担当のいのの先生と確認して、治療の方針や入院の有無、お風呂や中綿の詰め具合などを相談。

いのの先生

今回のありくいさんの治療では「おハゲさん」の治療と、縫い目が緩んだ箇所の補強、凹んだところへの綿の増量などをお願いすることに。すり減った爪は敢えてそのままにして「若返り過ぎない」ようにリクエストできるのも家族にはウレシイ対応。

そして診察へ…

いののせんせい

くまくんとラウラウが見守る中、いのの先生が診察。最後に「中のお綿を全部入れ替えますか?」と聞かれ「???」。「患者さんによっては、ご家族さまが『全部入れ替えると性格が変わるのでは?』とご心配されたことがありました。以前入っていたお綿をひとつまみ、新しいお綿と一緒に戻したいご希望はありますか?」とのこと。もちろん!とお願いして診察は終了。

くまくん

ふと見ると、くまくんはぬいぐるみ病院がモデルになった漫画「わたしのぬいぐるみさん」を読書中。その間に入院の説明を受け、準備は完了!

くまくんとラウラウ

「頑張ってね~」のくまくんの声に勇気をもらったのか、すっかりご機嫌な様子でお風呂ではしゃぐありくいさん。こんな時もしっかりナースさんが見守ってくださいます。

お風呂

「淋しい時は、ご連絡をくださいね。ご様子をお伝えしますので」どこまでも優しいお言葉がありがたくて涙が…。

おはこばす

写真は退院時のお帰り専用のお箱バス。「入院時、ご自宅からのお箱バスはご家族さまでご準備くださいね。」とのこと。

入院中の様子は?

入院1出典:nuigurumi-hospital.jp

入院中の様子は写真で見ることができて安心。添い寝専門のスタッフさんまでいて至れり尽くせり。病院のスタッフさんたちに優しくしてもらって、ありくいさんのリラックスしている様子に家族もほっこり。

ちりょう出典:nuigurumi-hospital.jp

それに加えて、メールでも「治療を頑張っておられますよ」「絵本を楽しまれていますよ」と、日々の様子を伝えてもらえます。こちらからも「ちょっと高齢なので、みなさんと仲良くできるか心配です。」と気になるところをお伝えすると「大丈夫ですよ」と心強いお言葉が!

治療終了!

治療出典:nuigurumi-hospital.jp

入院期間は症状によって異なり、ありくいさんの場合は2週間ほど。治療完了のメールが来たら治療費の支払いを済ませて、退院日を決定。入院時と同じく、お箱バスでの退院もOKとのこと。

パーティ出典:nuigurumi-hospital.jpありくいさんも参加させていただきました!

退院前には同じ時期に入院していた患者さんたちとパーティーに参加して、つかの間の触れ合いを喜び、お互いのこれからの幸せな日々を願います。

いよいよ退院!

退院

姿はそのまま…しかし肩のくぼみやおハゲさんはすっかり美しく治療され、全体的にふわふわな毛並みになり、とても元気そう!しかし、細部は今までと同じ30年連れ添ったいつものありくいさん!

ありくいさん

治療でお世話になったナースさんたちも、そっと見守ってくれていて、ありくいさんもホッとしたのかお礼の言葉を伝えていたみたい。

ありくいさん

お花や診察券、退院の手引きとともに、お薬(キャンディ)もいただき、ありくいさんのぬいぐるみ病院での入院生活は無事終了。ありくいさんは比較的軽傷だったようですが、大けがをして入院される患者さんもいらっしゃるのだとか…

こんなに大けがをしていても…

スヌーピー出典:nuigurumi-hospital.jp

ペットとちょっと激しめに遊んだのかな?
こんなに大けがをしていても、ICU病棟完備のぬいぐるみ病院なら、確かな技術を持った優秀なドクターや精鋭ナースのおかげでこの通り!

すぬ出典:nuigurumi-hospital.jp

心のこもった患者さんと家族への寄り添い、そして確かな技術で、病院なのに幸せがいっぱい詰まった、ぬいぐるみ病院は、愛しかない!とてもとても素敵な場所。大切な家族を安心して預けることができるホスピタリティ満点のこの病院が、これからもたくさんのぬいぐるみさんたちの命を育み未来へ繋いでくれることを願っています。

ぬいぐるみ病院Ⓡ

ぬいぐるみ病院出典:nuigurumi-hospital.jp

ぬいぐるみ健康法人もふもふ会 ぬいぐるみ病院Ⓡ(完全予約制)
https://nuigurumi-hospital.jp/
〒561-0855 豊中市野田町34-5 ケントビル1階
(阪急宝塚線庄内駅より徒歩15分)

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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