くまくんから「お散歩にいかない?」とお誘いが!
こちらの写真は、パン作りに励むくまくん(Instagram ID:ku.ma2088)。そのレパートリーは、市販の袋めんをアレンジした気軽なお昼ご飯から、家族のバースデーケーキ、焼き立てがおいしそう!なパンたち、旬の食材を使った晩ご飯、ときには賞味期限切れの干し柿(!!)を使ったパウンドケーキ!なんていう、主婦にとっては親しみやすさ満点のお菓子まで、幅広く奥深く、そしてビジュアルもとても美しくて心奪われます!
そんなくまくんとままに「植物園にお散歩にいかない?」と誘われて、お供をすることに。真冬でも暖かな温室は、お天気に左右されることがありません。ままいわく「この季節は風が強くて、外だとくまくんがよくコケちゃうんですよね(笑)。」とのこと。なるほど……ぬい撮りのロケーションは、風景の美しさだけでなく、ぬいぐるみたちにとっての「環境の良さ」も頭に入れておく必要があるようです。
出会いのきっかけはスーパーのシール集め?
実は「くまくんとままはどんな風に出会ったんだろう?」と、色んな想像をしていました。「ぱぱからのプレゼントかな?」「旅先で出会ったのかも?」と、ロマンチックorドラマチックなストーリーを妄想していたのですが、ままのひと言で全ての妄想が木っ端みじんに……!
「スーパーのレジでもらうシールを集めると、ぬいぐるみが安く買えるっていうのがあって……」な、なるほど、そういう感じだったんですね(汗)。いやしかし、きっとシールを貼って貼って貼りまくって、どうしても手に入れたくて、ままはくまくんを手に入れたんだ!そして……と、また妄想の中で気を取り直していると「いや~しばらくは、ソファーでほったらかしでしたよ(笑)。他のぬいぐるみと同じように。」う~ん、どうしたんだ、物語がなかなか始まらないぞ!少し焦りながら、植物園の順路を急ぎました。
ある日、魂が宿ったんです!
ところが、現在23歳のくまくんのお姉さんが高校生だったころ、突然頭をポンポンしながら顔を覗き込んで「おまえ、カワイイなあ!」と、しみじみ言った途端……くまくんに魂が宿って!?家族の一員として、コミュニケーションを取り出したんですって!
って、ここ、なかなか難しいのですが(汗)ぬいぐるみloversならわかりますよね?「うっかり話しかけたら、もう……!」とか「疲れているときに目と目が合って!」とか。おそらく?これは恋と同じで?ゆっくりスタートするものではなく、その瞬間突然!ままとくまくんの物語が始まったのです!(ホッ!)
ままは、元パン屋さん
初めはよくあるぬい撮りのように、くまくんを食べ物の隣に置いたり、お出かけの時に写真を撮ってはみたけれど閲覧数は増えず…そんなある日「どうせやるなら好きなことと組み合わせてみよう!」と思い立ち、ままが得意なパンやお菓子を作る工程をくまくんにやってもらって、紙芝居風に写真を並べてみたら、あれよあれよという間にInstagramのフォロワーが2万人越え!今では、たくさんの人たちがくまくんの活躍を楽しみにしているのです。
フォロワーの中には、外国からアクセスしてくれる人も多く、外国語のコメントも多く見られます。なかには翻訳ソフトを使って日本語でコメントをしてくれていることもあるそうです。「小さな子どもさんもたくさん見に来てくれているので、くまくんのビニール手袋の輪ゴムなど、見えてはいけないものが写らないように気を使っています。やっぱり夢を壊さないように、とは思いますね。」とにっこり。
加工は一切無し!のアナログスタイルで。
毎日奮闘するくまくんの躍動感あふれる写真は、加工ソフトを一切使わず、カメラの連写機能とままのアシストのみで取られているということを聞いてびっくり!ということは?あの華麗な包丁さばきも、実際に野菜を飛ばして実演している!ということです。この手作り感が、海を越えて年令も超えて、多くの人の心を温めているのでしょう……。
ぬい撮りのコツは?
さらに、ままにぬい撮りのコツについて聞いてみました。
「ぬいぐるみを色んな角度からよく見て、耳や手などカラダの動きも加えてみて『カワイイ』表情を見つけることが大切だと思います。最初はとにかく少し動かしては撮る、また動かしては撮る、を繰り返してみて、ほんの少しでも表情が変わることをどんどん見つけました。あとは目の周りの毛を少し整えるだけで顔の表情も変わってくるので、ぜひやってみてください。ちなみに私は1回の撮影に200枚ほど写真を撮ります。その中から厳選したものをインスタにあげています。」
趣味がない……と嘆くひとへ
「まず興味がある事をどんどんやってみるのはどうでしょう?上手にできなくてもやっていて楽しい!と思えることがあるかもしれません。趣味を見つけるのが趣味!というのもいいんじゃないかな、と思います。」
お話をうかがったのは…くまのままさん
くまくんが大活躍するInstagram ku.ma2088を運営。
大阪府東大阪市在住の40代、23歳と受験生のふたりのお子さんと自営業を営むご主人、そしてくまくんの4人と1匹暮らし。専門学校で製パンを専攻し、さまざまな個性あふれるパン屋さんで働いたあと、ご自身でもパンのお店を経営した経験もあるプロ中のプロ!チョコレート好きで筆者とも意気投合!好きなチョコレートは「明治の板チョコが一番です!」とのこと。