TikTokのフォロワー18万人!
40代女性に「うわ~あるある!」「私だけじゃないんだ……」と大きな共感を呼んでいる噂のTikTokerりかちゃん人形さん。そのフォロワー数は約18万人と聞いて驚きます。
ずらりと並んだサムネイルを見るだけでもかなりの圧が!恐る恐る?タップしてみると、振り切ったダンスと無邪気な笑顔、タイミングのいいキャプションと選曲のハマりぶりに惹きつけられます。
タダモノではない!“ただのおばさん”?
──りかちゃん人形さんの正体⁉を教えてください。
りかちゃん人形(以下、りかちゃん):48歳のただのおばさんです(笑)。月~金は出版社で働いていて、家族は多趣味でサッカーやアニメが好きな夫と大学生の娘と息子がいます。
──「ただのおばさん」とプロフィールに書かれていますが、今はそうでも以前は役者さんやコントの経験があるんじゃないかと、勝手に思っているんですが。
りかちゃん:そういうのは全くなくて、ただのオタクというか……(笑)写真や動画の加工や編集が好きだっただけなんです。娘が小学生のころ、キッズダンサーをやっていて、振付を覚えるために動画をコマ送りにして再生するとか……そのあたりが動画との接点の始まりでした。
音楽室で80年代アイドルのモノマネ
──小さいときはどんな女の子でしたか?
りかちゃん:小学生の時はアイドル全盛の時期で歌番組がたくさんあったので、よく見ていました。新曲が出るとすぐに覚えたくて、ラジカセをテレビのスピーカーに押し付けて(笑)録音しながら、リアタイで振り付けも覚えるという……ビデオが無いために色んな工夫をしていましたね。聖子ちゃんの歌の途中で、お父さんの「おーい!」なんて声なんかが入っちゃったりして(笑)。
──覚えた歌と振り付けはどこで披露してたんですか?
りかちゃん:音楽室の掃除のとき、10センチくらいの段差のある舞台の上で、ほうきをマイクに見立ててモノマネしていました。表現をする楽しさを見つけたのは、その頃だったのかもしれません。
コンセプトがないと「いいね」は増えない。
──子育て中のちょっとネガティブな「ああ、こんなことあるよね、しんどいよね」的なネタが好きです。
りかちゃん:ダンスからスタートしたんですが、ひたすらおばさんが踊っていても「誰も見ないな」と思って、コンセプトを考えました。「誰に見てもらいたいか」「何を伝えたいか」は、特にきちんと考えた方がいいと思いますね。
私の場合は、子育て時代のエピソードを、自虐的な笑いをオチにして作っているものが多いです。見てくれた人が「私だけじゃないんだ」「みんなしんどいんだな」と共感してくれているようです。私からは「こんなおばさんもいるんだよ。年を取るのを怖がらなくていいんだよ」と若いママ世代を元気づけたいという思いもありますね。
アンチコメントは心で拾わない
──これだけのフォロワーがいるということは、さまざまな場所で拡散されていることが想像できます。やはりそうなるとアンチコメントもつきますか?
りかちゃん:もちろんアンチはいますよ。「やめろ!」とか、もっとひどいことを言う人もいます。でも、イヤな言葉をSNSで書いている人って、きっとあちこちで書いていて「誰に何を書いたか」なんて覚えてないと思うんです。だから、私もわざわざ拾わないで「見ても忘れる」ことにしています。
相手が覚えてないんだから、こちらも覚えている必要は無くて(笑)それに、非難されているのは「りかちゃん人形」さんっていうTikTokの中の人なわけで、普通に会社でお勤めをして家事をして子育てをしてきた、リアルな私には何にも影響ないですからね。
アンチ対応の極意を直伝!
──具体的にアンチコメントにはどんなことが書かれているんですか?
りかちゃん:基本的にコメント自体は、ネタの受け取られ方や次の参考にとてもなるので、全て大切に読ませてもらっているんですが、やっぱりイヤなコメントにはレスをしないじゃないですか?で、書かずにいたら「都合のいいところにだけコメントを返してる!」とか、また言われるわけです。
──それはもう…キリがないですね。
りかちゃん:なので内容の如何を問わず、全てにコメントを返しています。
──えっ…「やめろ」とかいう言葉にもですか?それはどんな心持ちでどんな言葉を?
りかちゃん:アンチコメントは真に受けたりはしないで(笑)「はいはい、また来たのね。」と(笑)受け流します。そしてたったひと言「ああ、なるほどですね。」と淡々と返答します。
──無視しているわけでもないし、食って掛かっているわけでもないし……絶妙ですね。
りかちゃん:本当はスルーの方がいいのかな?と思うこともありますが、スルーしたことをあれこれ言われるのもイヤなんで、今はこうしています。
同世代ママにTikTokの楽しさを!
──同世代のママたちにTikTokなどSNSで「いいね」が増えるコツを教えてください。
りかちゃん:例えば、ランチの写真はみんな必ず撮るじゃないですか?ああいうのを、どうやって公開してるのかな?とは思います。文字入れとか音にこだわってみるとか、少し変化をつけると魅力が増して、見る人が増えますよ。
──TikTok以外で、今後やってみたい活動があれば教えてください。
りかちゃん:歌ったり踊ったり……よりも編集作業が好きで、そのスキルを私なりに積み上げてきました。誰かの参考になるのなら同世代の女性向けに動画制作の魅力を伝える活動がやってみたいですね。
手のひらのスマホから世界へ発信!
共感を生むネタ出しから、見られるSNSを作るコツ、加えてアンチ対応まで幅広く、りかちゃん人形さんにお聞きしました。子育て中でも、これまで個人記録として撮っていた写真や動画を「見られる作品」へと進化させることはできそうです。いつどこからでも発信できるSNSで、あなたの世界を手のひらから広げていきましょう!