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小さなオランウータンのぬいぐるみが夫婦にもたらした「やさしいコミュ力」と「やわらかな時間」

カルチャー

2024.09.07

趣味を持つことで、日々を輝かせている女性をご紹介する連載企画『趣味に“ハマる”女性たち』。あなたのsomething newのきっかけになればウレシイです! 今回の趣味は「ぬいぐるみ」。お出かけ先や人気cafeのスイーツと一緒に写真を撮るだけでは飽き足らず!? ぬいぐるみが家族とのコミュニケーションにもひと役買っている! という、ほっこりと心が和むお話をお聞きしました。

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連載:趣味に“ハマる”女性たちを直撃インタビュー!

お話を伺ったのは…えむさん

えむさん出典:www.ac-illust.com

ぬいぐるみ歴は年齢とイコールだという40歳。ピアノを習い、パンダのぬいぐるみを愛し、リカちゃん遊びが大好きな幼少期を過ごした。学生時代はテニス部で汗を流し、専門学校では音響を学び、当時好きだったバンドの影響でベースを弾き始めてバンドを組む。卒業後は「まずは色々な仕事を経験してみよう」と、さまざまな職業を体験し、自身の得手不得手についての把握に努め、現在は在宅勤務でweb関係の業務にあたっている。35歳のときに結婚した夫とふたり暮らし。

ウッホさんとの出会い

出会いの日

6年前の8月17日のこと。えむさんがIKEAを訪れ、エスカレーターを上った正面のワゴンにたくさんのオランウータンのぬいぐるみさんがお迎えを待っているところに遭遇し「この佇まいがたまらない」とお迎えを決定! 一度はワゴンにいたたくさんの中からどの子にしようか……と迷ったものの、最初に手にした子のことがどうしても気になり、そのままお迎えすることに。

ウッホさんと桜

特別な存在のウッホさん

オランウータンは「ウッホさん」と名付けられ、夫婦の大切な存在となり、共に暮らしている。

ウッホさん

「手のひらに収まるくらいの小さなぬいぐるみさんが好きで、お家には小さい子がたくさんいます。小さな子は一緒におでかけもしやすいので、色んな場所でお写真を撮ったりして楽しんでいます。」
そんなウッホさんと特に仲良くなったきっかけはご主人!

ウッホ体操

「こうやってダンスをしていたら、夫もウッホさんの可愛らしさに気づいたみたいなんです。実は前々から、夫もぬいぐるみ好きではあったのですが、ウッホダンスでさらにぬいぐるみさんの可愛さに目覚めたみたいで(笑)そこから夫の中でもウッホさんの存在が次第に大きくなっていき、夫婦の会話にはウッホさんの話がよく登場するようになりました。」

くつろぐウッホさん

そんなほのぼの夫婦に癒しを与えるだけでなく、ウッホさんは持ち前のコミュ力を発揮してくれる心強い存在でもある。
「気になることや、こうしてほしいな、と思うことは、直接伝えるのではなく、ウッホさんを通して伝えることもあります(笑)そうすると角も立たず、マイルドに伝えることができるため、ウッホさんにはとっても感謝しています。」

実はPAを目指していたことも

PA

幼い頃はピアノを習い、音楽に親しみを持っていたものの中学時代にはソフトテニス部で苦手な前衛をドキドキしながらこなし、高校に入ってからは再び音楽に目覚め「アーティストに会えるかも」という下心!? からPAを目指すことに。PAとは音響システムを操るオペレーターのことで、コンサート会場で様々な音の調整を担当する。しかし、専門学校で充分な知識と技術を得て、実際の現場も何度か経験してみたが、その道に進むことに迷いが出てしまい、一旦その道を断念。卒業後は就職をせずに、まずは派遣やアルバイトで経験を積み、将来の間口を広げつつ、進みたい道を探すことに。

パソコン

その後は雑貨店や飲食店、工場などさまざまなお仕事を経験。23歳になった頃、「仕事でパソコンを使ったことがない」ことに漠然とした不安を感じて、初心者OKの事務職を探し求めてECサイトの受注対応や画像制作業務に挑戦! ブラインドタッチもできない、Excelも使ったことが無いという、本当の初心者からのスタートだったが、手取り足取りの丁寧な指導のおかげでExcel,Photoshop,Illustratorなどの技術をひと通り身に付けることができた。そうして、次第に自分の得手不得手も見えてくるようになったのだとか。
そんな当時を「思い切ってさまざまな仕事にトライすると今まで気づかなかった自分を見出すことができたんです。」と、笑顔で振り返った。

ウッホさんの仲間たち

仲間

ウッホさんには自身が経営する!? 農園と青果店で働く仲間がいる。写真左から試食販売担当のペンタウロスさん、隣の白くて丸い子は店頭で笑顔で接客をするすあまさん、アイマスクをしているのが、恥ずかしがり屋のヒーローブーさん。すあまさんは、最初はレジ係を担当していたけれど計算が苦手でお釣りを多く渡してしまうこともしばしば。「また多く渡してしまうかも……。」という不安な気持ちを持ちながら働くよりも、得意なことを生かせる「お客さまのお出迎え係」に配置を換え、ヒーローブーさんはバックヤードで包装を担当している。

仲間

実は、この細かなストーリーの中には、えむさんの転職経験も少し盛り込まれているようで……
「歯科助手として約1年ほど働いていた時期があったのですが、何をしてもうまくいかず、それで自信を無くしちゃって……苦手なことを頑張っても全然先が見えない辛さを経験したんです。だから、この子たちも自分の得意なことを活かせる場所で、自分らしく楽しく過ごしてもらえたらな、と思って。

大人もぬいぐるみさんと楽しく!

ウッホさん

誰もが小さい時には一度は触れあっていたぬいぐるみさん。その存在に慰められたり勇気づけられてきた人はきっと多いはずと、えむさんは語る。

カフェ

「最近はぬい撮りや、推しぬいさんの活動がSNS上で広く知られるようになったことで、以前よりもぬいぐるみさんと一緒に過ごすことや、お出かけすることがオープンになってきている気がします。とはいえ、まだまだお出かけ先で写真を撮る時には、ひと目を気にしてしまったり、勇気がいることもやっぱりあります

ウッホさん

テーマパークの中でなら、大人から子どもまでの多くの人々が大好きなキャラクターになりきったりぬいぐるみさんを抱っこしたりしていますよね? あんな風にテーマパークじゃなくてもどこにいても、自然体で誰の目も気にせず、思いっきりぬいぐるみさんと楽しむことができたらいいなぁと思っているんです。

TikTokでゆる~く活動中

ぬいうほ出典:www.tiktok.com

ウッホさんとともに、日々の暮らしを楽しむえむさんは、TickTokで「ゆる~く」活動中。
「ぬい好き」さんやウッホさんのことが気になる! 人はぜひチェックしてみて!
TikTok:ぬいうほ(@nuiuhho)

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著者

みやむらけいこ

みやむらけいこ

ライター歴20年。「あなたに逢いに行きます」取材ではなく出会い、インタビューではなく会話。わかりやすい言葉で丁寧に「ひと」を伝えます。好きなものは、サーフィンと歌舞伎、主食はチョコレート。#人生はチョコレート

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