はじめに:サウナ好きですか?
サウナについて周りの人に聞いてみると「ダメダメ、暑くて入っていられない!」「ムリムリ!岩盤浴の方がいいわ。」と、意外に人気の無いサウナ。サ活、サウナーという言葉に並んで「ととのう」という謎の新語まで飛び出した今日この頃…興味は募るばかり。そんな私の好奇心に答えてくれたのが、編集部のおふたり。「サウナについて教えて!」という急な呼びかけに、文字通り、一肌脱いで?駆け付けてくれました。
ガラケー時代からWEB業界で働く。2020年「サウナの正しい入り方」を学んだことで、その素晴らしさに目覚め、サ活は月3~5回。好みは、天然温泉、外気浴OKの新しめの施設。「サウナで大切なのは水風呂の温度」と言い切る、1986年生まれの35歳。
情報誌編集→生活実用雑誌編集→WEB編集と編集一筋の40歳。ストレス過多、睡眠時間少な目、不規則な生活で不健康極まりない日々を過ごす中、2019年にサウナと出会い開眼!銭湯サウナを中心に、時にサ活女子仲間と健康ランドへ遠征するのがライフワークになりつつある。
第1セット サウナと私
──今、サウナとはどんな付き合い方をしていますか?
T子:週イチペースで家の近くの天然温泉付きの銭湯のサウナに通っています。都内一律の公衆浴場料金(470円:税込/大人1名料金)で入れるのが魅力で、サウナはそこに400円ほどの別料金がかかります。あとは月に1度、都心の大きな施設で、ご褒美として朝から夜までくつろいでいます。
A子:自転車で行ける範囲の銭湯をデイリーユースしています。番台がある、いわゆる公衆浴場と言われる、町の銭湯が好きで、遠征することも。以前の職場の先輩にサ活仲間がいて、私も月イチ程度、健康ランドに行くのが楽しみです。銭湯サウナは公衆浴場料金のように一定の決まりが無いようで、銭湯によって違いますが、中には銭湯料金にプラス100円で入れるところもあるんですよ。
第2セット 「ととのう」ってなに?
──サウナというと、最近必ず「ととのう」というワードがあるんですが、これってどういうことですか?ただサウナで汗を流す…ということではないんですか?
A子:実は、初めは長くサウナに入ることができなかったんですが、巷で言われている“サウナの入り方”になぞって、長めにサウナに入ったあと「ちょっと入ってみようかな」と、水風呂に肩まで思い切って浸かってみたんですね。すると意外と冷たさを感じなくて、いわゆる「羽衣」が身を包んでくれたんです!(笑)
──ええっと、難しいな…ととのう前に羽衣?(汗)
A子:羽衣って言われてもわからないですよね(笑)。サウナで温まった後に水風呂に肩まで浸かると、体の表面を見えない膜が包んでくれているような、まろやかな肌あたりとでも言うのでしょうか。冷たいけど冷たくない、そんな感覚をサウナーたちは「羽衣」と呼んでいるんです。その羽衣のおかげでしばらく…1分くらい浸かっていられて、そのあと体を拭いて、椅子で休憩していた時…生きててよかった!世界が美しく見える!みたいな感覚になりました。「これがととのう感覚か!」と思いましたね(笑)。その後「あれはまぐれだったかも」と何度も通ってみたんですが、その度にめでたく「ととのう」ことができました。悩みがどうでもよくなるような…とにかく心が浄化されて!?落ち着くんですよね。
T子:私も水風呂に入れるようになって初めて「ととのう」を実感しました。それまでサウナには1分くらいしか入れなかったのが、水風呂に入れるようになると10分入れるようになりました。ととのうためのコツというか「入り方」があるんですよ。それをちゃんとやれば、もう脳が溶けますよ~(笑)ストレスが全部吹っ飛ぶので、疲れると「あ~また行きたい!」となりますね(笑)。
第3セット 正しいサウナの楽しみ方
ふたりのオススメ「正しいサウナの入り方」をイラストとコメント付きでご紹介!
まず初心者が見落としそうなコトといえば「サウナの前に水分補給」「サウナのあとはシャワーで汗を流す」「水風呂の後は身体をよく拭く」の3点のようです。
──サウナや水風呂に入る時間は、それぞれの体調や好みでいいんですね?
「絶対サウナに10分入らないと、ととのわない。」ということでもないんですか?
A子:私は、のぼせてしまうのでサウナ5分、水風呂1分、休憩10分を1セットにしています。このペースだと1時間もあれば、入浴時間も含めて、充分ととのうので、ご近所銭湯ならデイリーで楽しめます。
T子:私は長くサウナに入りたいので、1リットルのボトルを持ち込んで、サウナの前に水をたくさん飲みます。サウナには10分ほど入って、水風呂は1分…
──サウナには時計がありますが、水風呂には…ありましたっけ?
T子:いえ、1,2,3…と自分でカウントしています(笑)。水風呂を出たら必ず体を拭いてから、露天風呂のある施設だと外気浴に出ます。椅子でひたすら無になるのが至福の時(笑)。ととのうと悩みのすべてが「ま、いっか~」ってなっちゃう(笑)。
A子:当たり前だけど、ととのった時点で悩みは解決してないんですよ(笑)。でも、あの椅子でとにかく、謎の大らかさが…。
第4セット 人生が拓けるサウナ!
A子:実は、年齢を考えると、ふと不安な気持ちになることがあったんだけど、今は「サウナがあればけっこういいな。」と思うようになりました。というのも、銭湯にはコミュニティがあるんですよ。常連さんのおばちゃんたちの会話に入れてもらったり、ちょっとした出会いが、その場限りだけど心地いいんですよね。年齢のことだって「閉経すればいつでもサウナいけるじゃん!」と思えるし(笑)。以前は、仕事以外の時間を持て余すというか、変に暇な時間があることがしんどかったんです。今は銭湯で色んな人たちがいるのを見ると安心だし、孤独と無縁になるなと思えます。サウナを知って、私は人生が拓けた!と感じました。
閉店:つづく…かな?
この後も「お気に入りのサウナ」「水風呂の水温」「サ飯」「謎の飲み物オロポ」など…サウナ談義はノンストップ!?さて続きはあるのか?
ひとまず本日の営業はこれにておしまい!