札幌に到着
札幌に向かったのは3月初め。雪の多さに驚きながら、まきこさん宅へ向かいました。タイトル画像の日記を見た時から「ぜひお会いしたい!」と思っていたのでワクワク!
交換日記が大好きな女の子でした!
そもそもの子育て日記のきっかけは、保育園との連絡帳にある保護者からのコメント欄に、ひーちゃんの日々の様子を書いたところ、担任の先生方が絶妙なレスを毎日返してくれたことをうれしく思ったのが発端だったとのこと。聞けば、子どもの頃から交換日記が大好きで、回ってくるとうれしくて、かなりの密度で書いていたそうですが、当時は同じテンションで交換日記に取り組んでくれる友だちが見つからず寂しい思いもしたとか……
ところが、保育園の先生方は、毎日愛情たっぷりのコメントを付けてくださるし、テーマはひーちゃんのことと決まっているのでネタにも困らず、早朝のコーヒータイムに連絡帳を書くことは、まきこさんにとって至福の時間だったのです。
しかし、そんな至福の時間も、ひーちゃんが3歳になると同時に最終回を迎えることになりました。なぜなら保育園では3歳になるのを機に「自分でお話をして伝える」ことを覚えるために、保護者との毎日の連絡帳でのやりとりは終了することになっているからです。そこで連絡帳の代わりとしてスタートしたのが、この日記です。
まきこさんのログ魂が炸裂!
子育て日記は、糸井重里さんプロデュースの1日1ページのほぼ日手帳に書かれていますが、ご自宅にはど~んとこんなにたくさん揃っていました。小さな文庫本サイズのものには主に独身時代のご自身の記録、大きなA5サイズのカズンにはひーちゃんのことが中心に書かれています。
小さな手帳には独身時代の記録が
馬券やレシート、LIVEのチケットなど様々なものが貼り付けられ……そして、フリースペースには、見た映画や読んだ本の記録、食べた焼き鳥や牡蠣の数まで!まさに「ログ魂」を見せつけられた瞬間でした。
誰かに見せるためではなく「とにかく自分の記録を残すのが好き」という、ひたむきな思いが、1冊1冊にギュッ!と詰まっています。あとで読み返すのも楽しそうです!いや、私もめちゃくちゃ楽しかった!できればこれを読みながら、まきこさんのお話しを聞いて、あとひと晩札幌stayしたかったほどです。(迷惑)
ルーツは幼稚園の絵日記
すでに幼稚園児の頃には、絵日記を書いていたそうです。お父さんが東京へ行くことになり寂しくて泣いてしまった様子を5歳のまきこちゃんは、しっかりした文字と丁寧な絵で綴っています。
インスタ投稿後は写真を貼ります
まきこさんは手書きで日記を投稿した後に、ページの余白に写真を貼り付けます。その日の出来事にこだわる為、こちらも日付けはきちんと合わせています。SNSで育児日記を公開しているママはたくさんいますが、まきこさんの手書きの手帳の写真を投稿しているという斬新さ、そして短い文に込められた愛情と笑いのセンスに魅せられました。今回、ご自宅にお邪魔して、パパとひーちゃんが仲良く遊ぶ様子を拝見し、手帳の山を眺めているうちに、もう1つ大切なことに気づきました。
SNSだけでなく「手元に残る」良さ
それは、「手元に手帳が残る」ということです。かけがえのない子育て時代の日々を大きくなったわが子と振り返って懐かしむこともできますし、それに何より大人になったときに、本人に手渡してあげることができるのです。ページをめくると、そこには自分の記憶がまだないころからの両親の愛情があふれていて、どんなときにも必ず幸せな気持ちになれるはずです。それだけではなく、もしもひーちゃんがママになったら……育児の参考書としても活用できます。自分の成長記録を参考に子育てができるなんて素敵ですね。
ログを続けるコツは?
「これくらいの日記なら書けるかも」「焼き鳥の本数だなんて面白い」そう思った人は、ぜひ今日から!手帳やノートでログをスタートしてみてください。
初心者の方のために、まきこさんからアドバイスをいただきました。
「まず、上の写真のような空白の日があってもイヤにならないでくださいね。書くことが大好きな私でも、実家に帰っていたり忙しい時には真っ白のままです。それと最近は手帳というワードで検索するとシールやイラスト、マステや飾り文字でキラキラしたカワイイ美しい手帳がたくさん出てきますが、決してキラキラしていなくても、ログは続けられるので【毎日できる範囲で】スタートするのがいいと思います。私は記録をするのは大好きですが、手帳に時間をかけることはできません。カワイイ手帳を作るのではなくて、自分や家族の時間を未来に残す作業だと思って、続ける工夫をする方がいいと思います。それと、SNSに投稿する場合にはコメントは来ても来なくても一喜一憂しないこと。自分の記録だから…ということは心に留めておくべきですね。」
お話しをうかがったのは…にせきまきこさん
Instagram niseki_makiko にて、ひーちゃんの日常を記録。
北海道札幌市在住の図書館司書や船舶免許、食品衛生責任者などの資格を持つ42歳。
日記とジャニーズ、焼き鳥と牡蠣、シルバニアファミリーが好き。
小さいときは「ごく普通の目立たない、でしゃばらない、勉強と運動ができる子になりたかった」のだそう。
育児日記に加えて、ひーちゃんに読み聞かせた絵本の記録も継続中。