「聞こえてるコミュニケーション」になってしまう5つの特徴チェック
「聞こえてるコミュニケーション」とは、言葉のまんまで話を聴いているのではなく、「聞こえている」という状態です。
自分が話をしているときに、聴いているのではなくて、聞こえている、というような態度を取られるとものすごく不愉快になると思います。自分がされるとイラッとしちゃうんだけど、ついつい他人にはしてしまう……なんてこと、ありますよね。
では、次の5項目をチェックしてみましょう!
- スマホやTVを見ながら話をしている
- 相槌や返事が少ない
- 相槌や返事が早い
- 自分の意見を言わない
- 話の最中にあくびをする
この5項目。もちろん自己採点でもいいのですが、もしできるならぜひ家族に聞いてみて下さい。自分ではやっていないつもりでも、無意識にやってしまっていることが結構あります。
それでは、ひとつひとつ見ていきましょう。
1.スマホやTVを見ながら話をしている
これは、かなり多いんじゃないでしょうか。
何気ない会話ならいいでしょうが、ちょっと込み入った話をしているときに、チラチラとスマホを見られると「自分の話はどうでもいいんだな」と思わせてしまいます。
話を聴いている本人が、どれだけ集中して聴いている”つもり”でも、話し手が「聴いてもらえてない」と思った時点で、その会話はものすごくつまらないものになってしまいます。
とくに、スマホの集中力を妨げる力は絶大で、通知がなくても触っていなくても、目に入るところに置いてあるだけで集中力がいちじるしく低下するという研究が色々とあるほど。
話をしている相手のことを見ずに、「ながら」で話をするクセは、子どもにも伝わります。
ちゃんと話をするときは、TVを消したり、スマホをテーブルの上じゃなく、見えないところに置くなど、ほんのちょっとした工夫をしてみて下さい。
会話の質がグッと高まるのを感じるはずです。
2.相槌や返事が少ない
これも、スマホやTVを見ながら話を聴いているときに起こりがちです。会話というのは、独り言ではないので、話と相槌がセットになって初めて成立するものです。
適切な相槌は、話し手の話をスムーズに先に進めたり、盛り上げたりする効果がある。一方で、間のずれた相槌や、入るべきところで相槌がない場合、話し手はどんどん不安になってきます。
そして、「早すぎる相槌」というのも、あんまりよくありません。
3.相槌や返事が早すぎる
リアクションや返事、相槌がめちゃくちゃ早い人っていませんか?タイミングが早かったり、「はいはいはいはい」と早口でまくしたてられたり。
こうした相槌を打たれた人は、話を早く切り上げなくちゃいけないような気持ちになってきます。つまり急かされる感じがする。事実、話を早く終わらせたいときや、急かしているときに、こうした早い相槌をしますよね。
相槌というのは、大切な会話の一部です。そして、会話をちゃんと聴いてるよというメッセージにもなります。
ところが、この相槌に関しては自分で自覚するのがとても難しい。やっぱり無意識で行っていることが多いからです。だからこそ、ぜひ家族に聞いてみたり、家族でゲーム感覚でチェックし合ってみたりしてみてください。
意外な会話のクセに、気がつくかもしれません。
4.自分の意見を言わない
家族との会話が面白くない、という人によくあるのが「自分の意見を言わない」ということ。話し手からの会話を一方的に浴びせられるだけでは、会話なんてちっとも面白くなりません。
べつに、いいことを言わなくていいし、問題解決ばかり目指さなくて良いし、ある話からべつの話へと話題が広がったっていい。いずれにせよ、相手の言葉を聞いて広がった自分の思考をちゃんと意見として伝えるのです。
キャッチボールが行われない会話は、話し手としても物足りないものになるでしょう。
5.話の最中にあくびをする
…最低ですね…。でも、相手が家族だとついついやっちゃいませんか?リラックスできる場所で、気心知れた相手だからと、気が緩んで話の最中に大あくび。
言うまでもなく、あくびされた側は本当に不愉快な気持ちになります。それをたとえ、その場で言わなくてもです。
あくびは生理現象ですから、絶対にするなとは言わないまでも、堂々とあくびするのではなく、隠すとか小さくするとかの気遣いは、家族であっても必要。
会話の最中のあくびは「つまらない、早く終わって欲しい」のサインになってしまうと、心がけましょう。
ちょっとしたことに気をつけるだけで、家族との会話がものすごく快適になります。
ぜひ、お試しあれ!!
※参考:研究論文「携帯電話が単に置いてあることが空間的視覚探索に及ぼす影響」 伊藤資浩(中京大学・北海道大学大学院文学研究科),河原純一郎(北海道大学大学院文学研 究科)