教えてくれたのは……日本サニパック株式会社さん
日本サニパック株式会社の創業は1970年。業界では数少ない自社工場による一貫した生産体制を構築。インドネシアのバタム島に工場をもち、日本品質の徹底した管理のもと、高品質な製品を安定的に供給している。ポリ袋・ゴミ袋の開発メーカーとして、用途や利用シーンから最適な商品を選べるよう、常に消費者の視点に立ったものづくりを行っている。
災害時・緊急時にケガをしたら…
骨折やねんざなどのケガをしたときは、可能なかぎりすぐに医療機関で診てもらうことが大切です。
しかし医療機関までの距離や移動手段、待ち時間によっては応急処置を施したほうがよい場合もあり、災害時にはライフラインが断たれることで医療機関での受診が困難なことも……。
この記事は、あくまでそのような状況下での”応急処置の方法”としてご覧ください。
【レジ袋】を使った三角巾の作り方
災害時、腕の骨折やねんざをしてしまっても包帯が手元にない場合に、【レジ袋】を使って固定する方法です。
用意するもの
・レジ袋……2枚(大きめのもの)
・新聞紙・チラシ・薄手の雑誌など(添え木になるもの)数枚
・はさみ
作り方
1.レジ袋のマチの中心(写真の赤い線の部分)を縦に切ります。
レジ袋の底の部分は切りません。
左右ともに行ってください。
切ったあとに横から見ると、輪っかのような形になっています。
2.もう1枚のレジ袋を縦半分に切り、何度か縦に折りたたんでヒモ状にします。
こちらは2本とも、腕と添え木の固定に使います。
3.新聞紙や薄めの雑誌を折りたたんで棒状にしたものを患部に当て、2で作ったヒモで固定します。
動かないように2ヵ所で留め、しっかり固結びにします。
4.1で切り込みを入れたレジ袋を頭からかぶります。
切り込みを入れたところに頭を通します。
5.ケガをしたほうの腕をレジ袋に通して、首で支える形に整えます。
これで、腕を固定する三角巾のような使い方ができます。
この方法は、小さいレジ袋ではできない可能性があります。
大きめのレジ袋を用意して、大きすぎたときは結ぶことで調整するのがよさそうです。
足を負傷したとき【レジ袋】を包帯代わりに使う方法
用意するもの
・レジ袋……1枚(大きめのもの)
・はさみ
作り方
1.「三角巾」の作り方と同様に、レジ袋のマチの中心を縦に切ります。
レジ袋の底の部分は切りません。
そして取っ手の先端を切って開くと、写真のように一枚の大きな布のような形になります。
2.縦長の帯状になるように2、3回折りたたみます。
レジ袋の大きさによって折る回数を調節してください。
これで、足を固定するための帯ができました。
3.レジ袋の帯を使って、ケガをした足を固定します。
靴が添え木代わりになるため、靴を履いたまま行います。
まず、レジ袋で作った帯を靴底に引っかけます。
4.足首の後ろで交差します。
5.交差させたレジ袋の帯を前に回し、足首の前側でも交差させます。
6.交差した帯の端を左右それぞれ、靴裏から後ろに伸びた帯の下に前から後ろに向かってくぐらせます。
7.くぐらせた帯を再度手前に引っ張り、足首の前側で固結びします。
8.これで完成。
足首が固定されて、患部の悪化を防ぐことができます。
血の流れが悪くなるおそれがあるので、きつく縛りすぎないように注意しましょう。
いざというとき、慌てないために
実際に試してみたところ、レジ袋を切って折るだけで強度のあるヒモとして使えるのが便利だと思いました。特殊な形を利用することで、2ヵ所を切るだけでケガをした腕を吊る三角巾代わりに使えるのも驚きでした。
レジ袋と新聞紙は軽くたためば場所も取りません。あとは、はさみだけ持っていれば緊急時に対応できそうなので、避難グッズに忘れずに入れておきたいと思います。
いつ起きるかわからない災害に備えて、この機会にぜひ避難グッズを見直してみてくださいね。