教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん
株式会社コレット代表取締役。心理学・脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。著書に『自分の気持ちがわからない沼から抜け出したい』(KADOKAWA)がある。
「運が逃げてしまう人」の部屋の特徴
日々の生活の中で「ツイていない」と感じることはありませんか?
期待どおりでないことが続くと、まるで運が逃げているように感じることもありますよね。そんな状態が環境や生活習慣と関係しているとしたら、見直したいところではないでしょうか。
今回は「運が逃げてしまう人」の部屋の特徴について、ご紹介します。
1. 常に散らかっている
部屋が散らかっているとストレスレベルが高まり、ネガティブな感情が増えることを知っていますか?
カリフォルニア大学の研究によると、散らかった環境はストレスホルモンであるコルチゾールのレベルを上昇させることが分かっています。
散らかった状態が心地よいと感じるなら問題ないのですが、そんな状態を見るたびに「片づけなければ」と自分を責めてしまう人は、自己肯定感が下がり続けるので要注意。
効率よく整理整頓するためには、まずは見える面を片づけることがポイントです。机の上や床をスッキリとさせることから始めてみましょう。また、水回りをキレイにすることもおすすめ。シンクをピカピカに磨いた後に水を流すときの気持ちよさは、格別です。
私のクライアントの中には、片づけの習慣を身につけることで自信をもち、長年の散らかった部屋から抜け出せた人もいます。
2.自然光がほとんど入らない
自然光がほとんど入らない部屋で生活し、外出もしないライフスタイルを続けていると、精神的な健康に悪影響を及ぼすことがあります。
気持ちが沈んている状態では運が良くなるとは当然思えず、モヤモヤとした気持ちになりがちです。
フィンランドの研究では、日光を浴びることでセロトニンの分泌が促進されポジティブな気分が増えることが確認されています。また、アメリカ国立衛生研究所(NIH)の研究でも、空気の循環を良くすることは健康と幸福に関係することが示されているのです。
朝起きたら窓を開けて空気の入れ替えをしたり、日当たりの悪い部屋に住んでいる人は朝日を浴びる時間をつくったりするなどの習慣を身につけましょう。
3.寝室に電子機器が多い
あなたの寝室は、眠りにつきやすい快適な空間になっているでしょうか?
脳に一番大切なのは睡眠です。ハーバード大学の研究によると、電子機器が放つブルーライトがメラトニンの分泌を抑制して睡眠を妨げ、睡眠の質を低下させることが明らかになっています。
脳のパフォーマンスや気分が向上しないと、運気にも悪い影響が出ることがあります。寝室の環境をぜひ見直してみてくださいね。
4.自分好みでない配色を使っている
自分の家にいても「なんだか落ち着かない」「しっくりこない」と思っている人はいませんか? その原因は、もしかすると部屋で使っている“色”にあるかもしれません。
私たちは、視覚から入る情報からも影響を受けています。
好きな色や落ち着く色で統一されていると、居心地の良さを感じてリラックスできます。そして、ポジティブな感情はクリエイティビティを高めることにもつながるのです。
5.観葉植物がない
観葉植物がない部屋は、リラックスや空気清浄の効果が得られません。NASAの研究によると、観葉植物にはストレスを軽減する効果があることが分かっています。
緑を見ることで元気をもらったり、癒される感覚は多くの人が経験しているのではないでしょうか。水やりなど、植物の世話をすることにも癒しの効果があると言われています。
自宅をリラックスできる空間に
私たちにとって、自宅がパワーをくれる場所になれば、外で不快なことがあっても家でリフレッシュして運気を上げることができます。自宅をパワースポットにするのは、ちょっとした工夫次第。運を逃がさないように、リラックスできる空間をつくってあげてくださいね。