子どもに言い過ぎてしまったとき、どうしてる?
仕事で疲れてイライラしながら夕食の準備をしているときに、長男から「明日雑巾がいるんだけど」と言われ、「そういうことは早く言いなさいっていつも言ってるでしょ! なんであんたは何度言ってもわからないの? 明日までに用意するなんてできないから。」と強く叱ってしまった。子どもが落ち込んでいる姿を見て少し後悔...…。
子どもに対して叱る際、つい感情的になってしまうときってありますよね。子どもが話すタイミングが悪かったり、仕事や家事などで余裕がないと、強い口調になったり必要以上に怒ってしまうもの。
子どもに言い過ぎてしまったとき、どんな風に対応していけばよいのでしょうか。
適切に叱れなかった経験は誰にでもある
まじめで愛情深い親御さんの中には、子どもに冷たく当たってしまったり強く言ってしまったときに自分を責める方もいます。子どもが傷ついていないか、子どもが親の顔を気にする子にならないか。申し訳なく感じたり心配になることもあるでしょう。
ですが、常に機嫌よく子どもと接している親御さんはほとんどいません。「こういう親でいたい」という気持ちがある一方、親も一人の人間である以上限界はあるものです。
後悔して自分を責めるのではなく、言いすぎてしまったあとどのように向き合っていけばよいかを考えていけるといいですよね。
感情的な叱責を繰り返さないためにできること
時間をおいて子どもと一緒に整理する
時間をおいて冷静になったあと、状況を整理して話し合うのが大切です。
どこまでが子どもに最低限伝えたかったことで、どこからが言う必要のなかったことなのか。子どもは親の言葉をどのように受け取っているのか。実際に言った言葉と子どもの受け止め方を両方知ってから整理していけるとよいでしょう。
自分が、いつ感情的になりやすいかを知る
「こうなると感情的に怒ってしまう」と親自身の癖を把握するのも大切です。
- 子どもが想定していなかったことを言い出したとき。
- 予定していたスケジュールがうまくこなせていないとき。
- 仕事で疲れて帰ってきて晩御飯の準備をしている最中。
- 寝る前の一息ついている時間に何か言われたとき。
「いっぱいいっぱいになっているとき」など漠然とした括りではなく、日常を振り返り具体的に考えてみるのがおすすめです。
自分自身をしっかりとモニタリングするのはなかなか難しいもの。
日記を書いたり、気づいたことをスマホのメモに残しておくのも、自身の傾向を把握するために役立ちます。また、身近なパートナーや家族に尋ねてみるのもよいでしょう。
家族に共有する
自身の傾向や苦手がわかったら家族に共有するのが大切です。
- 夕飯の前はママの頭にやらなきゃいけないことがいっぱい詰まっていて余裕がないからあまり話しかけないでほしい。
- 学校や習い事の話は寝る前ではなくて夕飯のときまでに教えてほしい。
- ママも急にいろいろ言われると焦ってしまうから、いつもと違う連絡があったら、聞いたその日に言ってほしい。
子どもが幼いと、親は「なんでもなんとかしてくれる存在」に見えていることがあります。
そうではなくて、親には親自身の生活があり、性格の中での苦手さや得意があり、余裕がないときもあるんだとわかってもらうのも必要。
また、親が自身の傾向を言葉にして相手に伝えるられると、子どもにとってもよいモデルとなります。
自分の性格や特徴を相手に伝えてわかってもらおうとする姿勢が身についたり、子ども自身がより過ごしやすい環境を自分で作っていく力が備わっていくんですね。
完璧な親になろうとするのではなく、親自身が過ごしやすい居場所を作っていけるといいですよね。