教えてくれたのは……株式会社フォーカス
ECサイト「CLAT-JAPAN」を運営し、オリジナルタオルやTシャツの販売、商品へのプリント・刺繍加工を行っている。タオルやTシャツ、バッグなど繊維製品を多く取り扱っているため、商品の選び方や長持ちさせる洗濯方法、消臭・洗浄テクニックなどの実用的なコンテンツも提供。「集う価値に彩りを」という理念のもと、信頼性の高いサービスとオリジナル商品を通じて、お客様の一生の思い出になるかもしれない”その日”を彩るイベントをサポートしている。
タオルのイヤな臭いの原因は「残った雑菌」
洗濯したばかりのバスタオルやフェイスタオルに、イヤな臭いが残って困ったことはありませんか? その臭いの主な原因は「洗濯で落としきれなかった雑菌」です。
タオルに残った雑菌は、温度や湿度などの条件が揃うと繁殖し、アンモニアや揮発性脂肪酸が発生して悪臭につながります。特に、モラクセラ菌とマイクロコッカス菌が原因となることが多いとされています。
- モラクセラ菌:人間の口や鼻の粘膜に存在し、タオルに付着すると生乾き臭のような雑巾の臭いを引き起こします。
- イクロコッカス菌:皮脂や汗を分解する過程で、汗のような酸っぱい臭いを発生させます。
これらの菌は高温に弱いため、熱湯消毒が効果的な対策です。
タオルの臭い対策には「熱湯消毒」がおすすめ!「2つのメリット」とは
タオルの熱湯消毒は、特別な薬剤を使用せずに雑菌を除去できるシンプルなケア方法です。タオルの熱湯消毒の2つのメリットを詳しく解説します。
1.短時間で消毒できる
熱湯消毒は、短時間でタオルを除菌・殺菌できる効果的な方法です。例えば、モラクセラ菌は60度以上のお湯に20分ほど浸けると死滅するとされています。大きめの鍋にお湯を沸かし、タオルを10分ほど浸ければ、消毒完了です。臭いがひどい場合は、洗剤や漂白剤、重曹などを加えると、さらに除菌効果が高まります。
また、熱湯消毒は、臭いの原因となる雑菌のほか、ノロウイルスやカンピロバクターなどのウイルスや菌にも有効です。ノロウイルスは85度のお湯で1分以上、カンピロバクターは65度以上のお湯で1分以上浸けることで死滅します。
出典:東京都健康安全研究センター企画調整部 健康危機管理情報課「家庭でできるノロウイルス対策」
出典:食品安全委員会「11.カンピロバクター」
2.頑固な汚れも落とせる
熱湯消毒には、洗濯では落としきれない頑固な汚れを落とす効果もあります。特に、洗濯だけでは落としにくい皮脂汚れなどの油性の汚れに最適です。
タオルに皮脂が残ったままだと、雑菌のエサとなって繁殖する原因になり、さらに酸化することでイヤな臭いが発生することも。タオルを熱湯に浸けて熱を加えることで、皮脂汚れが落ちやすくなり、臭いの予防につながります。
タオルの熱湯消毒は、家庭でも簡単に取り入れられる方法とのこと。具体的なステップや注意点については、次回の記事で詳しくご紹介します。