便器だけ掃除はNG!掃除しているのに「トイレが臭い」意外と見落としがちな“6つの場所”

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2025.10.09

定期的にトイレ掃除をしているのに、「なんだか臭う……」と感じることはありませんか? 実は、その原因はさまざまで、見落としがちな場所が“においの元”になっていることもあるそうです。今回は、ライオンケミカル株式会社の方に「トイレの不快なにおいにつながる6つの原因」について教えていただきました。

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教えてくれたのは……ライオンケミカル株式会社

創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、入浴剤、洗浄剤、消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。

トイレの不快なにおいにつながる「6つの原因」

トイレのにおいの元となる場所は、たくさんあります。対策を始める前に、まずはそのにおいの元をしっかり把握しておくことが大切です。

今回は、トイレの不快なにおいにつながる主な6つのポイントをご紹介します。どのようなことがにおいの発生につながっているのかをチェックして、最善の対策を見つけてくださいね!

1.尿はねを放置している

尿はねを放置出典:stock.adobe.com

トイレが尿で汚れていると、アンモニアによるにおいの発生につながります。個人差はありますが、排泄直後の尿自体にはそれほど強いにおいはないものの、便器や床、壁などに付着した尿が時間の経過とともに分解され、強いにおいが発生することがあります。

特に男性が立って用を足す場合、床や壁など広範囲に目に見えない尿のしぶきが飛び散っている可能性が高いため、要注意。座って用を足す場合でも、便座の裏に尿が付着して、においの原因になることもあります。アンモニア臭を防ぐためには、便器まわりだけでなく、床や壁、便座のふたの裏側まで定期的に掃除するように心がけましょう。

2.便器内、トイレタンク内にカビが発生している

トイレタンク出典:stock.adobe.com

便器内やトイレタンクに発生したカビが、においの原因になることがあります。カビそのものは無臭ですが、繁殖過程で排出される老廃物がにおいを引き起こす一因に。常に湿気が多く、密閉された空間になりやすいトイレは、カビが繁殖しやすい環境が整っています。

便器の黒ずみやタンク内のヌメリ、壁や床の黒いシミなどは、カビによるものであることが多いです。これらを放置すると、カビがどんどん広がってしまいます。特にタンクは常に水が溜まっている状態のため、カビが発生しやすく、放置するとにおいが強くなるため注意が必要です。カビによるにおいを防ぐために、便器の縁、壁、床、タンクの中を定期的にチェックし、こまめな掃除を行いましょう。

3.換気扇に汚れが溜まっている

トイレ換気扇出典:stock.adobe.com

換気扇の内部やフィルターに汚れが溜まると、換気機能が低下し、トイレ内の空気がうまく外に排出されなくなることがあります。その結果、アンモニア臭や湿気、カビ臭などがこもり、トイレ全体が不快なにおいに包まれてしまうことも。また、換気扇に付着しているホコリ自体がカビの繁殖を促す要因にもなるため、注意しましょう。

換気扇は高い位置にあり、他の場所に比べて掃除がしにくく、つい後回しにしてしまいがちです。換気扇の汚れを定期的に取り除くことで換気機能が正常になり、においのこもりを防ぐ効果が期待できます。掃除の際は、カバーやフィルターだけでなく、ファンや内部に溜まったホコリまで丁寧に取り除くことが大切です。作業時は必ず電源を切ってから行ってください。

4.封水の量が少なくなっている

トイレの封水出典:stock.adobe.com

便器内に溜まっている封水が少なくなると、下水のにおいがトイレ内に充満してしまうことがあります。封水とは、便器内に溜まっている水のことで、排水管からの悪臭や害虫の侵入を防ぐ役割を担っています。そのため、封水が少なくなると、排水管からの下水臭が直接トイレ内に逆流し、悪臭の原因につながってしまうのです。

封水が少なくなる主な原因としては、長時間トイレを使用しないことによる水の蒸発や、タンクの破損など設備の不具合が挙げられます。

5.排水管のつまりがある

トイレットペーパー出典:stock.adobe.com

排水管のつまりも、トイレのにおいの一因です。排水の流れが悪くなると、トイレットペーパーや排泄物などが排水管に滞留し、それらが腐敗することで悪臭が発生することがあります。さらに、つまりによって排水管内の圧力のバランスが崩れると、においが逆流しやすくなり、トイレ全体に不快なにおいが広がってしまいます。

6.トイレの掃除用具が汚れている

トイレブラシ出典:stock.adobe.com

トイレを清潔に保つための掃除用具が、かえってにおいの元になっていることがあります。掃除後のブラシや雑巾、スポンジなどに付着した汚れや水分をそのまま放置すると、菌やカビが繁殖しやすくなり、それがにおいの発生につながるためです。湿気の多いトイレは特に繁殖しやすく、掃除用具自体から下水のようなにおいやカビ臭が漂うケースも見られます。

菌やカビが付着した掃除用具で便器や床を掃除しても、トイレ全体のにおいは改善しにくいと言えます。掃除用具は使用後にしっかり洗浄・乾燥させて、長期間使ったものは新しいものに交換するなど、衛生的なものを使うようにしましょう。

トイレのにおいは、見落としがちな場所や習慣が原因になっていることがあります。日ごろの掃除に加えて、においの元を意識したケアを取り入れることで、快適な空間を保ってくださいね!

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著者

shukana

shukana

小学生、幼稚園児の男の子のママ。出産前まで紳士服業界に携わり、TES(繊維製品品質管理士)の資格を取得。 暮らしをより楽しく、よりラクに過ごすための方法を日々模索中です。

教えてくれた人

ライオンケミカル株式会社

ライオンケミカル株式会社

創業140年以上の技術、豊富なノウハウを活かし、殺虫剤、洗浄剤、入浴剤、芳香・消臭剤など、幅広い日用品を開発・製造・販売するライオンケミカル株式会社。「よりよいモノを、よりリーズナブルに」を合言葉に、NB・PB・OEM事業を拡大中で、和歌山県から全国、世界へと販売網を展開している老舗企業です。

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