想像以上に汚れてる…。「シーツ・枕カバー」にしみ込んだ汗や皮脂をゴッソリ落とす洗濯術

家のこと

2025.09.30

洗濯研究家の平島利恵です。働く女性にとって、夜の睡眠は一番のリセット時間。毎日使う寝具、最後に洗ったのはいつですか? 「忙しくて気づけば数週間そのまま……」という方も少なくありません。けれど、私たちは眠っている間にコップ1杯分もの汗をかいています。その汗や皮脂を吸い込んだシーツや枕カバーを放置すると、見えない汚れやニオイが蓄積してしまうのです。

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この夏洗えなかったシーツはどのくらい汚れてる?

シーツをつけ置き

今回は、スタッフが忙しくて洗えなかったシーツを粉末洗剤でつけ置きしました。
見た目はそこまで汚れていないように見えても、溶け出した水は驚くほど茶色に。

タオルから出た汚れ

さらに前回の洗濯で使った柔軟剤や香りビーズの成分が酸化して、独特の香ばしいニオイまで漂ってきました。
香りでごまかされていても、実際には汚れが残っていることが分かります。

意外と多い血液汚れにも注意

寝ている間にかき傷を作ってしまい、シーツに血がつくこともありますよね。
血液汚れは24時間以内に洗うのが鉄則
時間が経つとタンパク質が変質して繊維に固まり、落としにくくなってしまいます。

今回、スタッフのシーツには、古い血液汚れも付着していました。

高濃度洗剤をブラシにつけ、トントン叩く

時間が経って凝固した汚れは、粉末洗剤を少量の水で溶かした【高濃度洗浄液】を歯ブラシにつけ、トントンと叩いて前処理を。
その後、アルカリ性粉末洗剤を溶かしたぬるま湯でつけ置きします。

「血液汚れにお湯はNG」と思われがちですが、それは高温のお湯を使うと血液が凝固してしまうためです。
体温程度のぬるま湯であれば、凝固の心配はありません。むしろ、洗剤の洗浄力がUPし、汚れが落ちやすくなります。

血液のシミのBefore/After

つけ置き洗いでは、汗や皮脂と一緒に血液汚れも浮かせて落とせるので、もみ洗いなしで、ラクにケアできます。

洗濯頻度の目安を知っておこう

清潔な寝具を保つための目安は、枕カバーはできれば毎日シーツやタオルケットは週に1回の洗濯です。
特に汗をかく季節は、こまめにリセットすることで寝心地が大きく変わります。

寝具はこまめな洗濯を

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清潔なシーツで眠りの質をアップ

「そんなに汚れていないから大丈夫」と思い込んでいる寝具ほど、実は汚れがたまっています。
一度つけ置き洗いを試すと、その汚れの量に驚くはず。
清潔なシーツに包まれると、心地よさはもちろん、眠りの深さもぐっと変わります。

寝具を清潔にして快適な眠りを

忙しい毎日だからこそ、寝具のケアを習慣にしてみませんか? 心地よい眠りは、翌日の元気と笑顔につながります。

▼動画でやりかたを見る

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著者

平島利恵プロフィール

平島利恵

大学卒業後、株式会社リクルートに入社。じゃらんのEC事業に携わり、株式会社マクロミルへ転職。東日本大震災をきっかけに布おむつ専門店を立ち上げ、EC 事業を展開。2013~2015 年NY 在住中に揉み洗い不要のつけ置き洗剤の着想を得て帰国。株式会社 Heulie 設立。洗濯洗剤と布ナプキンブランド”Rinenna”を展開。洗濯研究家として、「洗濯の正攻法を伝授する」ことを自身のミッションに掲げる。TV、雑誌等のメディアへの出演多数。四児の母。

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