原因その1.家のどこかで同時にお湯を使っている
シャワーの勢いが急に弱くなる場合として、意外と多いのが「ほかの場所でお湯が出ている」パターンです。給湯器は、「号数」によって使えるお湯の量が決まっています。そのため、複数個所で同時にお湯を使うと、給湯能力を超えてしまい、水圧が弱まる場合があるんです。
たとえば、誰かがキッチンで食器を洗っているときにシャワーを浴びると、お湯の勢いが悪くなります。
対策としては、お湯を使う時間をずらすのが一番。食器を洗ってから入浴するなど、大量のお湯が必要な行動はできるだけ時間差で行いましょう。
原因その2.止水栓が締まりすぎている

普段はあまり触ることがない「止水栓」ですが、じつはここもシャワーの水圧に関係しています。ここが強く締まりすぎていると、シャワーから出る湯量が少なくなります。
止水栓を緩めると湯量は増えます。しかし、心配な方は自力で行うのは避け、管理会社や水道屋さんに相談しましょう。
原因その3.給湯器の号数が合っていない
シャワーの水圧が弱いのは、給湯器自体に原因があるケースもあります。ひとつ考えられるのは、家庭で使う湯量に対して号数が合っていないこと。
号数によって給湯能力は異なり、号数が大きいほど一度にたくさんのお湯を出せます。冬は特にお湯を使う頻度が増えるため、給湯器の号数によっては水圧が弱くなりがちです。
【一般的な給湯器の号数(目安)】
・1人暮らし…16号
・2人暮らし…20号
・4人暮らし…24号
給湯器の号数については、上記が目安になります。家族が増えるなどライフステージの変化によって、必要な湯量は変わるもの。給湯器を買い替える場合は、号数を大きくすることも検討してみてください。
※マンションなどの集合住宅では、管理規約により号数変更が制限される場合があります。事前に管理会社にご確認ください。
※給湯器の号数はあくまで目安です。実際の水圧や湯量は、給湯器の設置方法、配管の太さ、水道の元圧、家全体の給湯設備の設計などによって変わるため、号数だけで判断せず、必要に応じて専門業者に相談してください。
水圧の弱さには原因がある
シャワーの水圧が弱いのは、給湯器の故障が原因とは限りません。家の中のちょっとしたことが原因の可能性も考えられます。
お湯を使う時期だからこそ、できる対策や見直しを行いましょう。


