思春期前後でも会話が続く!子どもが親と話したくなる“家庭の共通点”

家族・人間関係

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2026.02.08

臨床心理士・公認心理師のyukoです。子どもの思春期前後はどうしても会話が減るもの。大切なのは、「親に話しても無駄」と感じているか、それとも「うちの親なら大丈夫かも」と思えているかです。会話のキャッチボールがすぐに終わる家庭、続く家庭の違いを考えてみます。

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「親に言っても仕方ない」と口をつぐむわが子

最近、家では必要最低限のことしか話さなくなってきた小6の息子。返ってくる返事は「別に」「普通」「忘れた」ばかり。先生から友人関係のトラブルを聞いたので尋ねてみると、「言っても、どうせアドバイスされるだけだと思ったから」と言われ、言葉に詰まってしまった。今後どのように関わっていけばよいのだろう。

落ち込む子ども出典:stock.adobe.com

思春期前後の子どもは、言葉を少なくすることで心の内側を守ろうとします。

子どもが口を閉ざすとき、心の中にはこんなモヤモヤがあることが多いです。

  • 今の気持ちは、まだ言葉になっていない。
  • 話すと、何か言われそう。自分の気持ちが見えなくなりそう。
  • うまく伝わるかわからないから言いたくない。

このような自己防衛(自分を守りたい気持ち)があるんですね。
大切なのは、言葉数が多いか少ないかではなく、子どもの自己防衛を理解できているかどうかにあります。

親に話したら自分の心が守られないと感じるか、それとも自分の親になら話しても大丈夫と思えるか。
後者になるためには、どのような関わり方がよいのでしょうか。

会話が減らない家庭に共通する「評価されない安心感」

会話が続く家庭では、親が評価や結論を急がないことを大切にしています。
子どもが話し始めたとき、すぐに正しさ・原因・対策に向かわないのです。

たとえば、「今日友達のこういう態度がムカついた」 という一言に対して、

  • 「なんで?」と理由を聞き出さない
  • 「それは相手が悪い」「そんなことで怒るのはよくない」と評価しない
  • 「どうしたらよかったと思う?」と解決を迫らない

会話する親子出典:stock.adobe.com

かわりに、「そっか、ムカついたんだ」「今日は嫌な日だったんだね」と、感情だけを受け止めて終えるのです。
一見あっさりしていたり、淡泊に感じられますよね。

しかしここで大切なのは、「話を広げない勇気」。
親はつい、「ちゃんと聞いている証拠」として質問を重ねてしまいますが、思春期前後の子どもにとっては、質問が取り調べのように感じられることもあるんです。

また、会話が減らない家庭では、次のような関わり方が自然に行われています。

  • 子どもの話にオチや結論を求めない
  • 話の途中でアドバイスを挟まない
  • 「それでいいの?」「どうするつもり?」を急がない

つい「結局何が言いたかったの? あなたはどうしたかったの?」と聞いてしまったり、「こうすればよかったんじゃない?」と口をはさんだりしがち。

しかし、子どもの不器用な話をそのまま受け止めることは、「この家では、未完成な気持ちのままでいていい」というメッセージにもなります。
評価されない安心感があると、子どもは「また話してもいいかもしれない」と感じるもの。
会話は、内容ではなく体験の安全性によって続くんですね。

家事をしながら会話する親子出典:stock.adobe.com

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親にしか、伝わらない話し方でいい。

思春期前後の親子関係で大切にしたいのは、この3つ。

  • ちゃんとした話でなくてもいい
  • まとまっていなくてもいい
  • 解決しなくてもいい

うまく話せなくてもいいと、子どもが感じられることが親子の会話維持に繋がります。

「そんな話し方では外で困る」ではなく、「家族に対してはそのままでいい」と考えるのがポイント。
会話が減らない家庭の違いは、評価されずに話せた記憶があるかどうか。
今この時期に積み重ねた関わりが、数年後、子どもが本当に話したくなったときの“戻ってくる場所”になります。

“ちゃんとしなくていい時間”、“そのままの言葉で許される会話”を少しずつ積み重ねていけるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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