「空の巣症候群」ってどんなこと?
それまで賑やかだった家庭が、まるでヒナが旅立った後の巣のように静かになってしまうことから感じる、強い孤独感や喪失感。 その様子がまさに「空の巣」のようだというところから、この名が付きました。
- 理由もなく涙が出る、気持ちが沈む
- 何に対してもやる気がでない
- 食欲がなくなる、あるいは過食になる
- 夜眠れない、眠りが浅い
肉体も40代から50代へとなっていき、寂しさだけでなく身体の変化も合わさり、より虚しさを感じやすくなる頃でもあります。 ですが、この寂しさは、あなた自身が真剣に「親」という役割を全うしてきた証拠でもあります。
40代になり、ミッドライフ・クライシスというアイデンティティの喪失は、主に「キャリア」から起こります。ですが、空の巣症候群は「家庭」から起こるアイデンティティの喪失とも言えるかもしれません。
「空の巣症候群」をいまから予防しよう
いずれ子どもが巣立っていくことは、突然の出来事ではなく、ある程度予測できる未来です。 とくに核家族化が進んだ現代では、いつまでも親子が一緒に暮らすわけではなく、どこかでそれぞれが自分たちの暮らしを営むようになっていきます。
そして、子どもがいない中、夫婦で共に暮らす、というフェーズがやってくる。 これを「楽しみ」と思えるか「憂鬱だ」と思うかで、子どもが巣立った後の喪失感も大きく変わります。
この空の巣症候群に陥らないために、まず推奨されるのが「夫婦のコミュニケーション」。
そして、僕は夫婦のコミュニケーションとは、ただ「会話すること」ではなく「信頼し合えること」だと考えています。 その信頼とは、どこから育まれるのでしょうか? それは、日々の生活での積み重ねです。 信頼はある日突然芽生えるのではありません。見えないくらいの小さな積み重ねの結果、大きな信頼関係が出来上がっていくのです。
そこで推奨しているのが、まさに「家事シェア」。 お互いが助け合う関係を育めることはもちろん、「時間確保」にも繋がります。
自分の時間を充実させる
子どもが巣立って一番変わるのは「時間」の感覚です。 これまでは子どものために、食事の用意をしたり、洗濯をしたり、ときには色々と子どもに注意したりすることもあったでしょう。 ですが、巣立ってしまえば、食事や洗濯、掃除といった家事の手間もだいぶ楽になるし、やきもき心配することも減ります。
この変化は、ある意味ではものすごいチャンス。 これから先は、(なんと数十年ぶりに!)自分だけの時間を思う存分取ることができるのです。
この時間を有意義なものにするためにも、早いうちにしっかり家事シェアをしておくことがいいでしょう。そして、自分の時間を有意義に使えるような趣味や目標をまっさらな気持ちで見つめ直すのもいいものです。
新しいステージの始まり
子どもが巣立った後に、「空の巣症候群」になるのか「新しいステージを満喫」できるかで、その先の人生が大きく変わります。 これまでは、「子育て」が大切で大きな目標だったかもしれません。ですが、子どもが巣立った後は「自分自身」を軸とした、新たな目的を掲げることができます。
子どもも、親がいつまでも自分のことを心配してかまってくるより、自分の人生を満喫してくれている方が安心して、嬉しいものです。 寂しさを抱えながらも、少しずつ前を向き、新しい自分に出会う日々を始めてみましょう。




