反省を聞きたいのに、言い訳ばかりするわが子
小学校5年生の娘。塾から返却されたテストを見ると、思ったより点が伸びていない。「どうしてここ間違えたの?」と聞いたら、「時間が足りなかっただけ」「隣がうるさくて集中できなかった」と言い訳ばかり。「言い訳しないの」と少し苛立って伝えると、娘は黙り込み、空気が重くなってしまった。責めてるわけではなく、振り返ってほしいのに。言い訳ばかりするとき、どうしたらいい?
ミスを指摘したとき、すぐに理由を並べる。
成長するにつれて、言い訳のような自己防衛的な反応が増えることがあります。
モヤモヤする親御さんは多いですが、これは多くの場合、自尊心を守るための心理的防衛。
「できなかった自分」とうまく付き合う練習の途中なんですね。
そのため、「自分は本当はできる→今回は条件が悪かった→本気じゃなかった」など、ストーリーをつくって、心のバランスを保とうとします。
大事なスキルのひとつですが、言い訳をして終わってしまっては、心の成長が次のステップに進みにくくなります。
どのように成長を促していくのがよいでしょうか。
言い訳を“内省”に変える、親の関わり方
子どもは、テストの点・習い事の成果・SNSでの反応など、評価に敏感。
だからこそ、「できない自分」をそのまま受け止めるのは、思った以上に勇気がいるもの。
言い訳は、傷つきを守るバリアである一方、傷つきをそのまま出せないサインとも捉えられます。
では、どう向き合えばいいのでしょうか。
まずは理由を最後まで聞く
- 「時間が足りなかっただけだしさ、」『でもいつも見直ししてないよね?』
- 「隣がうるさくて」『でも本番も同じ状況だったら?』
途中で「でも」と区切り、主張を止めてしまうと防衛は余計に強まります。
一度「そっか、そういう事情があったんだね」と受け止めてあげると、言い訳で自分を守る必要がなくなり、反省を促しやすくなるでしょう。
評価と行動を分けて伝える
- 「だからいつも詰めが甘いんだよ」
- 「そうやって人のせいにするのよくないよ」
言い訳が返ってくると、親はついこんな風に言ってしまいがち。
これは、ひとつの出来事の話から「あなたはこういう人」という評価にすり替わっています。
代わりに意識したいのは、 人格ではなく“行動の部分だけ”を扱うこと。
たとえば
✕「ちゃんと見直さないからでしょ」
○「見直しの時間は取れた?」
✕「言い訳ばっかり」
○「今回はケアレスミスが3つあったね」
評価を外し、事実だけをテーブルに置くように話題にします。
そうすると子どもは、「責められている」ではなく「一緒に確認している」感覚になります。
すぐに反省させない
”成長させないと!”と思ってしまうと「じゃあ次どうする?」「何が悪かったか言ってみて」と、すぐに振り返りモードに入ってしまいます。
しかし言い訳直後のタイミングで反省を求めると、さらに防衛が強まってしまうもの。
なので「今日は疲れたね。明日ちょっと一緒に見てみようか」「今はモヤモヤしてるよね。落ち着いたら考えよう」などと時間をずらすのがおすすめ。
一晩寝るだけで、子どもは驚くほど冷静になります。
翌日になると、こちらが何も言わなくても 「次から見直し頑張る」 と自分から言うことも少なくありません。
時間をおいて少し待ってみると、ひとりでに成長してくれるときもあるんですね。
言い訳は、伸びようとしている証拠
「言い訳しないの」と止めたくなる気持ちは自然です。
でも、言い訳の裏には、
- できる自分でいたい
- 失望させたくない
- 評価が怖い
そんな本音が隠れています。
次に言い訳が返ってきたら、
「この子、今がんばって自分を守ってるんだな」
と、ほんの少し視点をずらしてみてください。
言い訳と反省を繰り返しながら、少しずつ育っていけるといいですよね。



