子どもが「だって」と言い訳する理由とは?成長につなげる親の関わり方

家族・人間関係

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2026.03.01

臨床心理士・公認心理師のyukoです。「うちの子言い訳ばかりで全然反省しないんです」そう悩む親御さんは多いです。言い訳は、その場を逃げ切るためのずるい方法ではなく、自分を守るための大切なバリアになっていることもあります。言い訳を乗り越えて内省を促す方法を考えてみます。

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反省を聞きたいのに、言い訳ばかりするわが子

小学校5年生の娘。塾から返却されたテストを見ると、思ったより点が伸びていない。「どうしてここ間違えたの?」と聞いたら、「時間が足りなかっただけ」「隣がうるさくて集中できなかった」と言い訳ばかり。「言い訳しないの」と少し苛立って伝えると、娘は黙り込み、空気が重くなってしまった。責めてるわけではなく、振り返ってほしいのに。言い訳ばかりするとき、どうしたらいい?

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ミスを指摘したとき、すぐに理由を並べる。
成長するにつれて、言い訳のような自己防衛的な反応が増えることがあります。

モヤモヤする親御さんは多いですが、これは多くの場合、自尊心を守るための心理的防衛。
「できなかった自分」とうまく付き合う練習の途中なんですね。

そのため、「自分は本当はできる→今回は条件が悪かった→本気じゃなかった」など、ストーリーをつくって、心のバランスを保とうとします。

大事なスキルのひとつですが、言い訳をして終わってしまっては、心の成長が次のステップに進みにくくなります。
どのように成長を促していくのがよいでしょうか。

言い訳を“内省”に変える、親の関わり方

子どもは、テストの点・習い事の成果・SNSでの反応など、評価に敏感。
だからこそ、「できない自分」をそのまま受け止めるのは、思った以上に勇気がいるもの。
言い訳は、傷つきを守るバリアである一方、傷つきをそのまま出せないサインとも捉えられます。
では、どう向き合えばいいのでしょうか。

まずは理由を最後まで聞く

  • 「時間が足りなかっただけだしさ、」『でもいつも見直ししてないよね?』
  • 「隣がうるさくて」『でも本番も同じ状況だったら?』

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途中で「でも」と区切り、主張を止めてしまうと防衛は余計に強まります。
一度「そっか、そういう事情があったんだね」と受け止めてあげると、言い訳で自分を守る必要がなくなり、反省を促しやすくなるでしょう。

評価と行動を分けて伝える

  • 「だからいつも詰めが甘いんだよ」
  • 「そうやって人のせいにするのよくないよ」

言い訳が返ってくると、親はついこんな風に言ってしまいがち。
これは、ひとつの出来事の話から「あなたはこういう人」という評価にすり替わっています。

代わりに意識したいのは、 人格ではなく“行動の部分だけ”を扱うこと。

たとえば

✕「ちゃんと見直さないからでしょ」
○「見直しの時間は取れた?」

✕「言い訳ばっかり」
○「今回はケアレスミスが3つあったね」

評価を外し、事実だけをテーブルに置くように話題にします。
そうすると子どもは、「責められている」ではなく「一緒に確認している」感覚になります。

すぐに反省させない

”成長させないと!”と思ってしまうと「じゃあ次どうする?」「何が悪かったか言ってみて」と、すぐに振り返りモードに入ってしまいます。

しかし言い訳直後のタイミングで反省を求めると、さらに防衛が強まってしまうもの。
なので「今日は疲れたね。明日ちょっと一緒に見てみようか」「今はモヤモヤしてるよね。落ち着いたら考えよう」などと時間をずらすのがおすすめ。

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一晩寝るだけで、子どもは驚くほど冷静になります。
翌日になると、こちらが何も言わなくても 「次から見直し頑張る」 と自分から言うことも少なくありません。

時間をおいて少し待ってみると、ひとりでに成長してくれるときもあるんですね。

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言い訳は、伸びようとしている証拠

「言い訳しないの」と止めたくなる気持ちは自然です。
でも、言い訳の裏には、

  • できる自分でいたい
  • 失望させたくない
  • 評価が怖い

そんな本音が隠れています。

次に言い訳が返ってきたら、
「この子、今がんばって自分を守ってるんだな」
と、ほんの少し視点をずらしてみてください。

言い訳と反省を繰り返しながら、少しずつ育っていけるといいですよね。

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著者

yuko

yuko

臨床心理士・公認心理師。現在は小児の総合医療センターと大学の心理教育相談センターにて勤務。児童期から思春期の子どもへのカウンセリングやプレイセラピー、子育てに悩む保護者の方への育児相談を専門にしています。色彩心理学やカラーコーディネートについても学んでおります。

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