「早くして」の朝を変えたい
朝のわが家はいつも戦場のよう。「早く着替えて!」『わかってる』「宿題入れたの?」『まだ』「だから早くしてって言ってるでしょ!」。親も出勤の時間ぎりぎりで慌てているのに、ぼんやりしながら朝ご飯を食べたり、ひとつひとつの動作の前に手が止まる様子を見て毎朝イライラ。気持ちよく送り出したいのに、お互い不機嫌のまま家を出る。どうにかならないかな。
「うちの子朝は全然だめで……」と悩む親御さんは多いです。
朝が得意・苦手、しっかり者・うっかりさん、子どもの性格や気質が毎朝のドタバタに関わっている面ももちろんありますが、実はそれだけではないんです。
子どもが自分で動く家庭と、親が急かさないと回らない家庭。
その違いは、親の声かけや関わり方が関係しています。
子どもが自分で動く家庭に変えていくための工夫を考えていきましょう。
「急かす→イライラする→キレる」ループから抜け出すための3つの関わり方
指示ではなく「状況」を伝える
- 「早く着替えて!」
- 「まだ歯磨きしてないの?」
- 「もう時間ないよ、急いで」
急かしは多くの場合、このような命令の形になります。
苛立ちながら指示されると子どもの頭の中で「うるさいな」「今やろうと思ってたのに」と反発が生まれてしまい、それがノイズとなり余計に行動に移しづらくなるもの。
これを状況の共有に変えてみます。
- 「あと10分で出る時間だね」
- 「ご飯は今半分くらいだね。出るまで残り8分だよ」
- 「今7時20分だから、あと5分だよ」
このように伝えると、「じゃあ何をしないといけないのか」「何を先にしたらよいのか」を判断する余地が生まれて動きやすくなります。
子どもの中に、「じゃあ何を先にやろう?」と自分で判断する余地が生まれるんですね。
次の行動を“思い出させる”
- 「歯磨きしたの?」
- 「まだ顔洗ってないの?」
- 「早く朝ご飯食べちゃいなさい」
急いでいると行動を直接指示してしまいますが、ここも子どもに委ねる形に変えるのがポイント。
- 「出発まであと10分だけど朝ご飯どうする?」
- 「今日学校に持っていくものなんだった?」
- 「出る前にやること、なんだったっけ」
どうしても余裕のない朝は難しいかもしれませんが、少し余力があるときに積み重ねていきたい声かけです。
思い出して動く経験が積み重なると、何も言われずとも自分で判断し、動く子に成長していきます。
親が“急かさない日・時間”をつくる
少し勇気が必要ですが、”急かさない日・時間”を作るのも練習になります。
- 出勤時間に余裕がある日は「今日は7時50分にでるからね」とだけ言っておく。
- 「間に合わなかったら鍵をかけて出てね」と伝えて、見守る。
- パパが在宅の日。パパに「10分前になったら教えてあげて」とだけ伝えておく。
「ママが急かしてくる→少しずつ言葉が強くなっていく→そろそろ本気で怒りそうだから急ぐ」というルーティンができてしまっている場合は、”例外の日”を作るのも大切。
- 何も言わずに数分待ってみると不器用ながらに子どもが動き出そうとする。
- ギリギリまで慌てていたけど、なんとか子どもだけで準備を済ませられた。
- 急かしても、急かさなくても、結果は変わらなかった。
など、例外の日から得られる発見は意外と多いもの。
子ども自身、安心した状況であれば「間に合わせよう」「次はなんだっけ」と考えて行動する力を持っている子も多いです。
「今日は黙って見守ってみよう」と決めて実践してみるのもひとつです。
習慣をすぐに変えるのは難しいもの。
声かけや関わり方を変えることで少しずつ「自分でできた経験」を増やしていくことはできます。
朝のストレスを、少しずつ減らしていけるといいですよね。



