「手帳売り場、終わってた…」と思ったら

今年こそ手帳を始めようと思っていたのに、気づけば6月。手帳売場も、もう縮小されてしまった。
「今さら始めるのもなあ」
そんな人に、ぜひ出会ってもらいたいのがASHFORDのシステム手帳。
90年代風に言えば、「カバーとレフィルを選んだら、今日があなたの手帳記念日」といったところだろうか。

自由に中身を入れ替えられるので「今日から」のページを準備すれば、それでいい。無駄がない。
書き終わったら、外せばいいし、書き損じた1枚だけを差し替えることもできる。
「間違いがイヤ」「持ち歩くのが重い」という理由で手帳を持たなかったひとにも朗報だ。
「暗黒の時代」を経て

システム手帳は、もともと「仕事道具」だった。ASHFORDは2026年で40周年。
1980〜90年代は、ビジネスツールとしてのイメージが強かった。
「地図とかアドレス帳とか、全部システム手帳に入ってたんですよね」と話すのは、ブランドプランナーの向井さん。
ブランドプランナー向井義昭さんと江畠杏奈さん
スマホのない時代、働く人々は必要な情報をこの一冊にまとめて持ち歩いていた。
当時は同じ革製品ということで、財布売り場に並んでいたこともあったそうだ。
ASHFORDの始まりは、実は文具メーカーではなくネクタイ製造だったという。
財布や名刺入れと同じ、「社会人の携行品」というカテゴリに存在していた。
けれど時代は変わった。
スケジュールも地図もアドレス帳も、全てがスマホに収容され、システム手帳は大きくユーザーを減らした。
向井さんは、自身の手帳を披露しながら、当時をこう振り返る。

「一時、システム手帳はスマホの出現で便利さが抜け落ちて、カッコいいだけになっちゃったんですよね」
自ら「暗黒の時代」と呼ぶ、この時期を経て、ASHFORDの巻き返しが始まった。
それでも“なくならなかった”理由

写真はサメとエイの皮で作られたシステム手帳。ちょっとお値段は張るけれど、毎年買い替える綴じ手帳と違って、システム手帳はレフィルを交換すれば「一生モノ」としてこだわりの1冊を選ぶひとも多いのだとか。
2026年、システム手帳人気が静かに戻ってきている。
令和のユーザー層は、かつての“仕事のできるビジネスマン”層とはかなり違う。

見せていただいた手帳は、シールや紙もので彩られ、小さなアート集のようだった。
ページをめくるたびにワクワクする。そして、やってみたくなる。
予定やタスクではなく「好き」を持ち歩く

システム手帳の快適さは、1枚ずつ取り外せること。
机に1枚だけを取り出して作業ができるし、失敗したら差し替えもできる。

穴あけパンチを使えば、フライヤーやショップカード、旅先の紙ものまで一緒に綴じられる。
予定やタスクだけじゃない。「オリジナルなデコ作品」を持ち歩く手帳なのだ。
シールやマステをペタペタと貼り付けて「コレクションページ」にするのも楽しそうだ。
システム手帳ユーザーのデコを見ていると、綴じ手帳よりもはるかにバリエーションが豊富なことに驚いた。
「続かなかった」が残らない

圧倒的なセンスのデコ手帳を自作するリフィル担当の江畠さんは「初心者さんには小さいサイズから始めることをオススメしています」と語る。

「5行ぐらい書いたら程よく埋まって、1枚シール貼るだけでも完成してくれるので」
デコ好きのひとが選ぶ正方形の大き目なものから、こんなに小さなシステム手帳まで、ASHFORDにはさまざまなシステム手帳がある。
硬派からFree Styleへの進化

こちらは、40周年を記念して作られたカバー。システム手帳ブームだったころには見当たらなかった可愛らしいデザインが施されている。
かつては「仕事道具」だったこの世界に、今はユーザーひとりひとりの「好き」が綴じられている。
硬派だった世界は、「私らしさ」を持ち歩くツールとなっていた。
■ASHFORD:https://www.ashford-style.com/

