教えてくれたのは……マインドトレーナー 田中よしこさん

株式会社コレット代表取締役。心理学、脳科学、コーチングの知見を取り入れ、「自分を本当に知る」ことをメソッド化。個人セッションやセミナーなどを中心に、潜在意識を整え、本心と「未来の理想の思考」を引き出す方法を伝えている。『モヤモヤしない考え方』(ワニブックス)/最新刊『私は私を幸せにできる』(KADOKAWA)がある。
幸福度が高い人が大切にしている「願い事との向き合い方」5つのポイント
もうすぐ七夕。短冊に願い事を書く時間は、いくつになっても胸がときめくものです。しかし、大人になるとどこかで「どうせ叶わない」「書いたところで何も変わらない」と、冷めた気持ちが顔を出すことはありませんか?
実は、幸福度が高い人や自己肯定感が安定している人は、願い事を“叶えるためのノルマ”ではなく、まったく別の視点で捉えています。短冊に込める願いを、自分の人生を好転させる前向きなエネルギーに変える──。今回は、そんな5つの考え方をご紹介します。
1.「叶う・叶わないの結果」だけで考えない
幸福度が高い人は、願い事が100%その通りに叶うかどうかだけに執着しません。大切なのは、結果よりも「あんな風になりたい」と未来にワクワクしている、“いま現在の自分の心の状態”です。
願うプロセスそのものを楽しむことで、心にはポジティブなエネルギーが満ちていきます。
2.自分の「素直な本音」に気づくきっかけにする
「何を願ってもいい」と言われたとき、あなたの心にはどんな言葉が浮かびますか? 願い事とは、日頃ふたをしている“本当の願い”をあぶり出す鏡のようなものです。
世間の常識や「こうあるべき」といった外側の価値観はいったん横に置き、短冊に向き合ってみましょう。心の声にそっと意識を向けてみることで、「私は本当はこれがしたかったんだ」という素直な本音に気づくことができます。
3.「他人の幸せ」を願ってみる
自分のことで心がいっぱいなときほど、あえて身近な人や大切な人の幸せを短冊に綴ってみてください。心理学でも、他人の幸福を願うことは巡り巡って自分自身の脳を癒やし、幸福度を大きく高めることが分かっています。
先日、こんな素敵な投稿を見かけました。ある男の子が「お父さんのドナーが見つかりますように」と短冊に書いて飾っていたところ、その両隣には「隣の人の願いが叶いますように」という短冊がかけてあったというエピソードが紹介されていました。その優しさの連鎖に、本当に温かい気持ちになりましたし、私自身も見習いたいと心が震えました。
「あの人が笑顔で過ごせますように」というやさしい願いは、巡り巡って自分自身の心も温かく満たしてくれます。
4.「願いの奥にある感情」にフォーカスする
たとえば「お給料が上がりますように」という願いの奥には、「もっと安心して暮らしたい」「自分の能力を認められたい」といった感情が隠れていることがあります。そっと掘り下げてみると、本当に満たしたいのは条件そのものではなく、その“感情”のほうかもしれません。
その本質に気づけると、いまの日常の中でも安心できる選択を増やすことができ、幸福度はぐっと高まります。
5.「いま、すでに持っているもの」への感謝に変える
新しい願いを持つことは素敵ですが、それ以上に“すでに叶っていること”に目を向けるのが上手なのも、幸福度が高い人の特徴です。
健康であること、大切な人がいること、安心して眠れる家があること。未来への願いと同時に、いまここにある豊かさに感謝する心の余裕が、さらなる幸運を引き寄せます。
七夕を「自分の気持ち」をそっと見つめる時間に
七夕の短冊は、星に願い事を丸投げするためのものではなく、あなたが自分の心とやさしく対話するための切符です。今年はぜひ、誰のためでもない、あなたの心が一番ホッとするような温かい願いを紡いでみてくださいね。





